イートン・カレッジ
Eton College
モットーラテン語: Floreat Etona
英語: Let Eton flourish
イートンに栄えあれ
創設1440年
種別インデペンデントスクール
ボーディングスクール
パブリックスクール
宗教イングランド国教会
Head Masterサイモン・ヘンダーソン
イートン・カレッジ(英名: Eton College〈イートン校〉、正式名称: King's College of Our Lady of Eton beside Windsor)は、1440年に創設された英国のパブリックスクール。男子全寮制のボーディングスクールで、ケンブリッジ大学のキングス・カレッジの姉妹校である。英国国教会(イングランド国教会)に属する[1]。
ロンドン西郊に位置し、王室のある街ウィンザーとはテムズ川を渡って対岸にあるバークシャー州イートンに広大な敷地を持ち、ゴシック様式の校舎や礼拝堂、歴史博物館など荘厳な歴史的建造物が軒を並べている。各界に多くの著名人を輩出し、特に過去20人の首相を出した英国一の名門校とされている。
日本での一般的な称呼「カレッジ」は北米英語の発音であり、アイルランド、カナダを除くブリティッシュ及びコモンウェルス英語での発音は「コレッジ」である。
概要イートン校
Lupton's Tower/ラプトンの塔
イートン校の生徒は13歳から18歳までの少年約1,300人ほど(1学年あたり250人ほど)で、学費は年46000ポンドに達する。
そのうち試験によって、1学年で14人ほどだけが、学費の10%をまかなう奨学金を受け「王の学徒(王室奨学生、King's Scholar)」、一般には「カレッジャー」と呼ばれ、「カレッジ」に住む事ができる。これは元来、学校がヘンリー6世の創設によるもので、当時は1学年14人、全校で70人で、全員が王によって学費を保障されていたことにちなむ。残りの生徒は「ハウス」に住み、「オピダンズ(Oppidans)」と呼ばれる(オピダンズとは「町の子」の意味。ラテン語の「町(オッピドゥム、Oppidum)」にちなみ、かつて70人から徐々に増えていった分の生徒はイートンの対岸のウィンザーの町の下宿から通っていたことによる。後にマナーの教育を徹底させるためハウスという寮に入れることになった)。多くのハウスがあり、それらはハウスに生徒とともに住んでいる教師(寮長)のイニシャルをとって呼ばれている。
イートン校は、イギリスの各界指導層を構成している校友の学閥の存在が有名であり、また独自の用語や伝統が数多く残されていることでも知られる。特に黒の燕尾服、チョッキ、ファルスカラー、ピンストライプのズボンにタイという制服は今も変わらず異彩を放っている。現在の制服はジョージ3世の葬儀の際に喪服として着られ、そのまま定着したものである。また、校内で属する集団(Popと呼ばれる指導的立場の生徒集団、Sixth Form Selectと呼ばれる成績優秀者集団など)によってチョッキのボタンやズボンなど細部が異なっているので、どういう集団の一員かが一目で分かる。「王の学徒」は黒いガウンを着ることが要求される。
ハロウスクールと対戦するクリケットの試合は200年以上の歴史のあるスポーツの伝統である。1805年に開始され、クリケットの聖地と言われるローズ・クリケット・グラウンドで毎年試合が行われる[2]。ほかに特徴的な伝統は、イートン・ウォール・ゲーム(英語版)(サッカーとラグビーが混ざったような球技)とイートン・フィールド・ゲーム(サッカーに似た球技)という二つの球技である。 イートン校を含む12の私立名門校で成り立つイートン連合(Eton Group)は、イベントやトーナメント、学習方針の相談などで協力する結社である。
イートン連合
加盟校
ブライアンストン校
ダリッチ校
イートン校
ハイゲイト校
キングス・カレッジ・スクール