イージス艦
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イージス艦(イージスかん、英語: Aegis warship)とは、イージスシステムを搭載した艦艇の総称。通常、高度なシステム艦として構築されている。

フェーズドアレイレーダーと高度な情報処理・射撃指揮システムにより、200を超える目標を追尾し、その中の10個以上の目標(従来のターター・システム搭載艦は2?3目標)を同時攻撃する能力を持つ。もともとは防空艦として開発されたものの、様々な任務に対応可能な汎用性を持つため、アメリカ海軍ではイージス艦のみで部隊を編成することもある。

イージス(Aegis)とは、ギリシャ神話の中で最高神ゼウスが娘アテナに与えたという、あらゆる邪悪を払う盾(胸当)アイギス(Aigis)のこと。
概要イージス艦の戦闘システム(ベースライン6以前)の概要を表すシェーマ。
この総体をイージス戦闘システムと称することもある。

イージス艦とは、イージスシステム(イージス武器システム: AWS)を搭載するあらゆる艦艇を指す総称である。したがって、巡洋艦駆逐艦といった軍艦の艦種を指すものではなく、2021年現在で、巡洋艦・駆逐艦・フリゲートの3つの艦種に搭載されている。

イージスシステムは、遠くの敵機を正確に探知できる索敵能力、迅速に状況を判断・対応できる情報処理能力、一度に多くの目標と交戦できる対空射撃能力を備える画期的なシステムである。このおかげで、イージス艦は、同時に多数の空中目標を捕捉し、これらと同時に交戦できる、極めて優秀な防空艦となった。またイージスシステム以外にも、イージス艦が搭載する全ての兵器はイージスシステムのコンピュータを中核として連結され、イージス戦闘システムと呼ばれる統合システムを構築している。これによって、イージス艦は、対空・対艦・対潜水艦など、戦闘のあらゆる局面において、脅威となる目標の捜索から識別、意思決定から攻撃に至るまでを迅速に行なうことができる。このことから、90隻と多数を保有するアメリカ合衆国においては、艦隊防空のほかにも、トマホーク巡航ミサイルによる対地攻撃から海賊の取り締まりに至るまで、様々な任務で運用されている。

その一方で、武装の搭載量や抗堪性などは、従来の艦と比べて特に優れているわけではない。従って、かつての戦艦に相当するような艦と解釈するのは誤解である。また、建造費や運用コストなどが高くつくことも欠点のひとつといえる。例えば、イージスシステムは極めて高価である上に機密のレベルが高く、開発国であるアメリカの提供認可査定が極めて厳しいことから、その保有は、相応の経済力とアメリカからの信頼を持つ国家に限られている[1]。さらに、これらの要件を満たしていたとしても、その国の置かれている環境において過剰性能となるので導入しないということもある。

なお、近年、ヨーロッパにおいては、PAAMSNAAWSなど、イージスシステムに類似、あるいは同等の機能を持つとされる防空システムが開発されており、イギリスフランスドイツなどは、イージス艦を導入せずに、これらを搭載した艦を建造・就役させている。これらの艦艇については、イージス艦と類似した点があることから、ミニ・イージス艦と呼ばれることがある(詳細は#類型としてのイージス艦を参照)。
歴史
イージスシステムの開発詳細は「イージスシステム#開発」を参照

アメリカ海軍は、第二次世界大戦末期より、全く新しい艦隊防空火力として艦対空ミサイル(SAM)の開発に着手していた。戦後も、ジェット機の発達に伴う経空脅威の増大を受けて開発は拡大され、1956年にはテリア、1959年にタロス、そして1962年にターターが艦隊配備された。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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