イー・アル・カンフージャンル固定画面アクション
2D対戦型格闘ゲーム
対応機種アーケード (AC)対応機種一覧
MSX
ファミリーコンピュータ (FC)
Amstrad CPC (CPC)
BBC Micro (BBC)
コモドール16 (C16)
コモドール64 (C64)
Acorn Electron
『イー・アル・カンフー』 (Yie Ar Kung-Fu) は、コナミ工業[1]が開発し1985年より稼動開始したアーケード用対戦型格闘ゲーム(アクションゲーム)。移植機種によっては中黒を除いた『イーアルカンフー』、『イーアールカンフー』とも表記される。イー・アル・カンフー
オリジナルのアーケード版とほぼ同時に発売されたMSX版、およびその数か月後に発売され、MSX版の内容をリメイク移植したファミリーコンピュータ(ファミコン)版では、BGMやステージ・敵キャラクターの数や種類がアーケード版とは異なっており、また間合いや攻撃法も異なる。いずれも、後に複数の機種に移植された。 対戦型格闘ゲームの草分けではあるが、対人戦プレイは行えず、アーケード版での2人プレイは、それぞれのプレイヤーが対コンピュータ戦を交互にプレイする仕様となっていた。プレイヤーの対戦相手の敵キャラクター数は、オリジナルのアーケード版が11人であるが、MSX版・ファミコン版では5人である。後にゲームボーイアドバンス用ソフトとして発売された『コナミアーケードゲームコレクション』(2002年)に収録されたものは、アーケード版を元にしたアレンジ移植となっているが、タイトルが『イーアールカンフー』となって新キャラクターを2人追加しており、通信プレイではウーロンを含む全14人からキャラクターを選んでの2人対戦が可能となっている(1人用のプレイヤーキャラクターはウーロン固定)。 アーケード版は同年に欧州にて各種ホビーパソコンに移植された他、PlayStation 2用ソフトとして『オレたちゲーセン族』の一作として発売された。アーケード版およびファミリーコンピュータ版は携帯電話ゲームとして各種携帯電話キャリアにて配信された。MSX版とファミリーコンピュータ版はWindows用ソフトとしてi-revoにて配信された他、バーチャルコンソール対応ソフトとしても配信された。 同年にMSXで続編として『イーガー皇帝の逆襲』(サブタイトル:イー・アル・カンフー2)が、アーケードでは本作の流れを汲む『ショーリンズロード(少林寺への道)』が発売されている。 レバーを入れる方向(8方向)とパンチ、蹴りボタンの組み合わせによって、アーケード版では16種類、ファミコン版では7種類[2]、MSX版は使用するボタンが1つのため5種類の技を使い分けるシステムになっている。アーケード版ではレバーがどの方向に入っているのかを主人公キャラクターの下の矢印で表示する。相手に勝つと残った体力の分だけボーナスが入り、さらにノーダメージで勝つとパーフェクトボーナスとして通算対戦相手数×10000の点数(最大100000点まで)が加算される。一定の点数に達する毎に主人公の残り人数が1UPする。その時は『謝謝』とボイスが入る。 主人公の名前は、アーケード版では「ウーロン(Oolong)」、MSX版・ファミコン版では「李(リー、Lee)」となっている。また、本作のアーケード版を収録したPlayStation版『コナミ80'sアーケードギャラリー』(1999年)の説明書では、2つの名前を統合した「リー・ウーロン」という名で紹介されている。ストーリーもアーケード版とMSX版・ファミコン版で異なり、アーケード版はカンフーの達人だった父の無念を晴らすため格闘大会「王座杯」で優勝を目指す、MSX版・ファミコン版では中国全土で悪業を重ねるチャーハン一族を倒すため「メンマの塔」へと乗り込む、というものになっている。ただし、移植版によってはアーケード版のストーリーが悪党軍団によって占拠されたチャイナタウンに平和を取り戻すとされているものもある。 登場順に記載。全ての敵を倒すと2周目が始まり、再び最初の敵との対戦になる(機種によっては最後の敵を倒すとゲームが終了する)。
概説
ゲーム内容
敵キャラクター
アーケード版
Buchu
色白の大男。複数の高度でフライングボディアタックを仕掛けてくる。大きいが動きは遅く、武器は使わない。GBA版の対戦モードでは、頭突きやヒップアタックなどが追加されている。
Star
ピンクの装束をまとったシニヨン頭の少女。手裏剣を使ってウーロンの足止めをしつつ、素早いキックで攻撃してくる。GBA版の対戦モードでは、キックのバリエーションが多く、3種類の足払い攻撃を持つ。
Nuncha
黄色い道着を着たヌンチャク使い。ヌンチャクで動きを封じてくる。また、一瞬だけ後方に小さく跳ねて回避することもある。GBA版の対戦モードでは、真上にヌンチャクを振る技や、猛スピードでの跳び蹴りなどが追加されている。
Pole
背の低い棒術使い。頭上で棒を振り回しながらウーロンに攻撃してくる。GBA版の対戦モードでは、棒を使った技のバリエーションが大幅に増え、すべてのパンチボタンを使ったコマンドに別々のグラフィックが割り当てられている。また、2種類の蹴り技が追加されている。
Feedle
分身の術を使い左右から次々と現れる。攻撃が一発当たるとその分身を撃退でき、8体倒すと残りの分身も撤退する。技は全キャラクター中最少の2種類しかない。GBA版の対戦モードでは、分身せずに一人で戦う。また、技の種類が他の敵キャラクターと同等にまで増えている。なお、どちらかのプレイヤーがFeedleを使用していると、2P側の矢印がおかしくなる。BBC Micro版、Acorn Electron
Chain
鉤付きの鎖で攻撃してくる大男。ウーロンが近づくとキックも繰り出す。GBA版の対戦モードでは、キックのバリエーションが増えているが、技の種類は最も少ない。Amstrad CPC版、ZX Spectrum 48K版では登場しない。
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