インフィニティ・ガントレット
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インフィニティ・ガントレット The Infinity Gauntlet

出版情報
掲載間隔月刊
形態リミテッド・シリーズ
ジャンルスーパーヒーロー
掲載期間7月 ? 12月 1991年
話数6
主要キャラサノス
シルバーサーファー
アダム・ウォーロック(英語版)
ネビュラ
製作者
ライターJim Starlin
ペンシラーGeorge Perez
Ron Lim
インカーJosef Rubinstein
Tom Christopher
Bruce N Solotoff
レタラーJack Morelli
着色Max Scheele
Ian Laughlin
編集者Craig Anderson
コレクテッド・エディション
1st Ed TPB (1992).mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 0871359448
2nd Ed TPB (2006)ISBN 0785123490
3rd Ed TPB (2011)ISBN 0785156593
HC Edition (2010)ISBN 0785145494
Omnibus (2014)ISBN 078515468X

『インフィニティ・ガントレット』 (The Infinity Gauntlet)とは、1991年12月よりマーベル・コミックスから出版された全6号のリミテッド・シリーズ(英語版)[† 1]であり、同作に登場する架空の道具の名称でもある。原作はジム・スターリン(英語版)、作画はジョージ・ペレス(英語版)とロン・リム。本作は同名のクロスオーバー・イベントの中核であり、プロット要素のいくつかは他誌のタイイン号[† 2]でも扱われた。初出のコミックブック以外にも数多くの形式で再版が行われている。

異星人の虚無主義者サノスが6個の「インフィニティ・ジェム」を集め、自らのガントレット[† 3]にはめ込んだところで本作は幕を開ける。すべてのジェムのパワーを手にしたことで神同然の地位に昇ったサノスは、死が具現化した存在であるミストレス・デスの愛を勝ち取ろうとする。サノスはそのパワーをもって全宇宙の生命体の半数に死をもたらし、アダム・ウォーロック(英語版)は生き残った地球のヒーローを糾合して戦いを挑む。その後、「インフィニティ・ガントレット」がサノスの孫娘ネビュラの手に落ちると、サノスはヒーロー側について奪還を試みる。最終的にガントレットを手にしたのはウォーロックであった。サノスが引き起こした死と破壊はガントレットのパワーで修復された。

本作のルーツは1970年代にさかのぼる。当時マーベル社で原作と作画を兼務していたスターリンは、作品中でサノスやインフィニティ・ジェムといったアイディアを展開していた。スターリンは1990年に『シルバーサーファー』第3シリーズ第34号から同誌の原作者に就任し、ペンシラーのリムとともに16号にわたって執筆をつづけた。そのストーリーは全2号のサイドシリーズ『サノス・クエスト』に発展し、そして本作『インフィニティ・ガントレット』に結実した。本作の作画は第4号まで人気作家ペレスが担当したが、ペレスがスケジュール的な問題を抱えており、ストーリーにも不満があったことでリムに交代した。

本作はマーベル社のトップセラーとなり、直後に続編『インフィニティ・ウォー (Infinity War)』(1992年)および『インフィニティ・クルセイド (Infinity Crusade)』(1993年)が作られた。本作の出来事はマーベル社の作中世界で大きな事件となっており、初出から三十年近く経ってなお言及されることがある。ファンの間での人気も依然として高く、再版本や関連商品の発売が断続的に続いている。本作の題材やプロットはビデオゲームアニメシリーズで何度も再利用されており、2018年の映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にも本作の内容が取り入れられている。
刊行の履歴
背景

本作の中心キャラクターであるサノスはジム・スターリンによって作りだされ、『アイアンマン』第55号(1973年2月)で初めて世に出た。スターリンは原作・原画を務めていたマーベル社の月刊誌『キャプテン・マーベル』でサノスを悪役として使い、キャラクターを発展させていった[1]。一連のストーリーラインは「第一次サノス・ウォー (First Thanos War)」として知られるようになった[2]。その完結直後、スターリンは1974年7月までで『キャプテン・マーベル』誌を離れた[3]

スターリンは1975年に『ストレンジ・テールズ』の原作・作画を任された。スターリンは同誌で展開されていたアダム・ウォーロックのストーリーを引き継ぐと、ウォーロックのキャラクターを大幅に変更するとともに、インフィニティ・ジェムの設定を作り出した[2]。スターリンはサノスをヒーロー側で再登場させ、次に敵に回らせた。この長篇ストーリーは1977年まで続き、「第二次サノス・ウォー」として知られるようになった[2][4]。2編のサノス・ウォーは短期間に続けて刊行されたため、合わせて一つのストーリーラインだとみなされることがある[1]。どちらのストーリーも宇宙を舞台としていたため、スターリンは「コズミック」テーマの作家と考えられるようになった[2][5]

第二次サノス・ウォーの完結後、スターリンはマーベルで持っていた連載をすべて返上した[6]。その後1980年代を通じて、マーベルではグラフィックノベル『キャプテン・マーベルの死』やクリエーター・オウンド作品[† 4]『ドレッドスター』など単発のプロジェクトしか手掛けなかった[8]。その一方、DCコミックスでは『バットマン』や『コズミック・オデッセイ』のような注目度の高い作品を出している[5]。1990年のインタビューでスターリンは、「第一次サノス・ウォー」のタイイン号でサノスを使った原作者は何人もいるが、好きなように使うことを許されている原作者は自分だけだと述べた[9]
制作シリーズ原作者、ジム・スターリン(2008年撮影)。

1988年、スティーヴ・イングルハートはライターを務める『シルバーサーファー』でインフィニティ・ジェムとミストレス・デスを登場させた。さらにミストレス・デスが敵に復讐するためにサノスを利用する続編ストーリーを構想し、編集部に許可を求めた。しかし総編集長トム・デファルコはサノスのことを知らなかった。説明を受けたデファルコはこのストーリー案を気に入り、夏の大型クロスオーバーのために温存しておくことにした。このときデファルコは、1988年のクロスオーバー「エヴォリューショナリー・ウォー」と同じく、リミテッド・シリーズではなく複数のレギュラーシリーズのアニュアル号[† 5]上でストーリーを展開する刊行形式を指示していた[10]


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