インド最高裁判所
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インド最高裁判所
Bh?rata K? Sarvocca Ny?y?laya
Seal of the Supreme Court
設置1937
インド
所在地Tilak Marg
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯28度37分20秒 東経77度14分23秒 / 北緯28.62222度 東経77.23972度 / 28.62222; 77.23972座標: 北緯28度37分20秒 東経77度14分23秒 / 北緯28.62222度 東経77.23972度 / 28.62222; 77.23972
判事選定方法コレギウムシステム
判事構成人数31
ウェブサイト ⇒www.sci.gov.in
最高裁判所長官
現職Dipak Misra
着任2017
主任任期終了2018

インド最高裁判所(インドさいこうさいばんしょ、: Supreme Court of India, Apex Court of India)は、インド憲法下における最上級上訴裁判所であり、違憲審査権を有する最上級の裁判所である。最高裁判所長官及びその他30人の裁判官で構成されており、第一審及び上訴審の管轄権や、大統領の諮問に対して意見を述べる助言管轄権など、広範な権限を有している。[1]

国の最上級上訴裁判所として、主に各州の高等裁判所やその他の裁判所の裁判に対する上訴を取り扱う。市民の基本権を保護し、州間の紛争の解決を行う。さらに、諮問機関として、特に憲法問題とされる事項について大統領からの諮問を受ける。申立てのない事項について職権で取り上げることもある。最高裁判所が宣言した法は、国内すべての裁判所を拘束し、また、連邦及び州政府により強制されるようになる。[2] インド憲法142条により、最高裁判所の判決を執行するのは、大統領の職務とされる。
歴史

1861年、1861年インド高等裁判所法が施行された。同法により、各州に高等裁判所が設置されると同時に、カルカッタマドラス及びボンベイの最高裁判所、並びに、各管区の最上級裁判所の機能を有していた“sadar adalat”が廃止された。新しい高等裁判所は、1935年インド統治法に基づくインド連邦裁判所(Federal Court of India)が設置されるまで、全事件の最上級裁判所としての機能を有していた。連邦裁判所は、州間の紛争を解決し、高等裁判所の判決に対する上訴を扱った。

インド最高裁判所は、1950年1月28日に新設された。[3] これにより、当時のインドにおける裁判所制度の頂点にあったインド連邦裁判所と枢密院司法委員会が廃止された。

最高裁判所は、当初、1937年から1950年まで従前のインド連邦裁判所が置かれていた国会議事堂内の“Chamber of Princes”に置かれた。初代最高裁判所長官は、H.J.Kaniaである。1958年、現在の所在地に移動した。[3] インド憲法においては、最高裁判所は1人の長官と7人の裁判官で構成することが想定されているが、この人数を増やすことは議会に委ねられている。初期のころは、1年で28日間、朝の10時から12時と午後2時から4時まで開かれていた。[2]
裁判所庁舎最高裁判所長官の法廷が置かれている中央棟

最高裁判所の庁舎は、正義の秤を象徴する形をしており、秤の棹の真ん中部分の中央棟には大法廷があり、その両側に2つの法廷がある。建物の右翼には法務長官や法務官の事務所と裁判所図書館が入っており、左翼には裁判所の事務局がある。建物内には、全部で15の法廷がある。[2]最高裁判所左翼

建物の土台石は、1954年10月29日、インドの初代大統領ラージェーンドラ・プラサードによって置かれた。建物の中心ブロックは、17エーカーの三角形の区画の上に建築されており、主任建築家であったGanesh Bhikaji Deolalikar(インド人初の中央公共事業局長官でもある)により、インド・サラセン様式でデザインされた。27.6メートルの高さのドームと、広々とした列柱のあるベランダを有している。1979年、新しい東西の両翼が増築され、1944年、最後の増築が行われた。[2]
母子の彫刻

1980年2月20日、最高裁判所の芝生に、高さ210センチメートルの銅像が設置された。この銅像は、女性の形をしたマザーインディア(Bharat Mata)を表しており、子供に象徴された若いインド共和国を守り、開かれた本で象徴された国法を擁護している。本には秤が示されており、全ての者に対して公正を与えることを表している。銅像は、Chintamoni Karによって作られ、マハトマ・ガンディーの象のすぐ後ろに設置されている。
印章

裁判所の印章のデザインは、アショーカの獅子柱頭に付いている24本のスポークをもつ車輪から作られている。その銘文は、サンスクリット語で??? ????????? ??? (IAST: Yato Dharmastato Jaya?)である。これもまた、正義、あらゆる真理、善、平等を表している。[2]
裁判所の組織最高裁判所庁舎と前に置かれた彫刻
事務官

最高裁判所の事務局の長は事務総長であり、事務総長を補佐する8人の事務官と数名の補佐官等、官報公告された上級公務員221人を含む1,770人の事務員がいる。[4] 憲法146条では、最高裁判所事務局の事務官や公務員の任命について規定している。[5][6]
最高裁判所弁護士

2013年最高裁判所規則では、最高裁判所に登録された「Advocate-on-Record」と呼ばれる弁護士のみが当事者のために出廷、弁論、申立等を行うことができる。[7] 最高裁判所や高等裁判所により「senior advocate」と指定された弁護士が、Advocate-on-Recordと共に依頼者のために出廷することができる。それ以外の弁護士は、Advocate-on-Recordと共に、またはその指導の下で当事者のために出廷することができる。
構成
法廷の大きさ

インド憲法により最高裁判所が設置された当初は、最高裁判所長官及び7人の裁判官で構成されていた。初期のころは、大法廷が開かれて事件が審理されていたが、最高裁判所の業務が増加し、事件が蓄積し始めたのに伴い、議会は、裁判官の人数を1950年当初の8人から、1956年に10人に、1960年に13人に、1977年に17人に、1986年に26人に、2008年に31人に増加した。裁判官の人数が増えたのに伴い、2人か3人の小法廷が開かれるようになり[8]、法律上の根本的な問題の解決が求められる場合は、5人以上が大法廷に集まるようになった。小法廷は、必要に応じて、事件を大法廷に回付することができる。[9]
裁判官の資格

インド憲法124条の規定では、65歳以下のインド市民で、次のいずれかの要件を満たす者は、最高裁判所裁判官の資格を有すると規定されている。[10]

高等裁判所で5年以上裁判官を務めた

高等裁判所で10年以上弁護士を務めた

大統領により顕著な功績がある裁判官と認められた

裁判官の属性.mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}私は、インドを誇りに思います。インドは、私のような、人口167,000人のマイノリティであるパールシーが最高裁判所長官になることを望むことができる唯一の国です。これは、どの隣国でもありえないことです。—元最高裁判所長官S. H. Kapadia、[11][12]

実際には、最高裁判所裁判官は、今までほとんどが高等裁判所裁判官の中から選ばれてきた。2014年までに、S. M. Sikri、S. Chandra Roy、Kuldip Singh、Santosh Hegde、R. F. Nariman、U. U. Lalit、L. Nageswara Rao、Indu Malhotraの7名のみが、弁護士から直接裁判官に選ばれた。[13][14]

最高裁判所で最初の女性裁判官は、1989年に就任したM. Fathima Beeviである。[15] 7人目で、かつ、2014年の時点で最も新しい女性裁判官は、Indu Malhotraである。[16][17]1968年には、ムハンマド・ヒダーヤトゥッラーがムスリム初の最高裁判所長官になった。


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