インディゴの夜
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インディゴの夜
著者
加藤実秋
イラストワカマツカオリ(創元推理文庫版表紙)
コースケ(集英社版表紙)
田和寛(インディゴ・イヴ表紙)
発行日2005年3月1日
発行元東京創元社
集英社
ジャンルミステリー
日本
言語日本語
コードISBN 4-488-01712-6(一巻)

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『インディゴの夜』(インディゴのよる)は、加藤実秋による日本の連作短編ミステリー小説シリーズである。この記事では続編の『チョコレートビースト』、『ホワイトクロウ』、『Dカラーバケーション』、『ブラックスローン』、『ロケットスカイ』も合わせて記載する。2010年に連続テレビドラマ化、舞台化された。
あらすじ

「クラブみたいなハコで、DJダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに。」何の気なしに発した言葉が発端で、フリーライター・高原晶は仕事仲間の塩谷とともに副業としてホストクラブ「club indigo」を経営することに。経営は思いのほか順調にいったのだが、なぜか店には次から次へと事件が舞いこんでくる。晶たちは素人探偵団を結成し、夜の街を奔走するのだった。
エピソード一覧

インディゴの夜

インディゴの夜 Tough Nights of Club Indigo

原色の娘 A Vivid Color Girl

センター街NPボーイズ The Pride of NP Boys

夜を駆る者 The Manager


インディゴの夜 チョコレートビースト

返報者 Get Even

マイノリティ / マジョリティ Minority / Majority

チョコレートビースト Chocolate Beast

真夜中のダーリン Midnight Darling


インディゴの夜 ホワイトクロウ

プロローグ

神山グラフィティ Kamiyama Graffiti

ラスカル3 Rascal3

シン・アイス Thin Ice

ホワイトクロウ A White Crow


インディゴの夜 Dカラーバケーション

7days活劇

サクラサンライズ

一剋

Dカラーバケーション


インディゴの夜 ブラックスローン

インディゴの夜 ロケットスカイ

スゥィートトリック

ラシュリードライブ

見えない視線

ロケットスカイ


前日譚


渋谷スクランブルデイズ インディゴ・イヴ

主な登場人物
高原 晶(たかはら あきら)
本作の主人公。フリーライターとホストクラブ・
オーナーという、二足の草鞋を履く女性。1960年代生まれで四十路前ということもあり、若者のファッションや言動などについていけない節がある。塩谷とは腐れ縁といった感じでお互い憎まれ口を叩く仲だが、憂夜をはじめ店のホストたちからは慕われている。
塩谷(しおや)
大手出版社の編集者。晶とは5年来の知り合いで、「club indigo」共同経営者でもある。非常に無愛想な男。
憂夜(ゆうや)
表向きはマネージャーだが、素人の晶たちに代わり実質オーナーとして店を取り仕切る。全てが謎に包まれており、塩谷がどこかから連れてきたということ以外は誰も彼の素性を知らない。ある者は彼を伝説のホストと呼び、ホストの帝王・空也も彼に一目置いている。
ジョン太(ジョンた)
「club indigo」のNo.1ホスト。大きく膨れたアフロヘアがトレードマーク。飛び抜けたルックスというわけではないが、気立ての良さで人気を博す。
犬マン(いぬマン)
ナンパの名手。歌に物真似にダンスと多芸で、エンターテイナーぶりを発揮する。犬マンと名乗りながら猿顔をしている。
DJ本気(ディージェイまじ)
金髪マッシュルームカットが特徴。源氏名に "DJ" と付けていながら、DJには興味も無ければやったこともないという。
アレックス
日米のハーフで、身長2 m、体重100 kgを超す巨漢。プロのキックボクサーであり、怪力の持ち主。有事の際には非常に頼りになる男。
ポンサック
プロのキックボクサー。典型的なタイ人顔で、プロデビュー時にジムの会長が「日本人の父親とタイ人の母親を持つハーフ」というキャラクターを考案したため、カタコトの日本語で話す(あくまでキャラ作りのため。普通に話すことはできる)。ポンサック・チャイバンチャーというリングネームを名乗っているが、本名は内田 智久(うちだ ともひさ)で、清瀬市出身のれっきとした日本人。テレビドラマでは「club indigo」のホストで、本名は本田 作太郎(ほんだ さくたろう)。入店の際、塩谷がその外見に目をつけ、「ポンサック」と無理やり名乗らせた。タイ人を名乗っているが、エスニック料理は大の苦手。19歳の妻と2歳の息子がいる(テレビドラマでは五男一女の父親)[1]
テツ
坊主頭に不精ひげを生やした新人ホスト(テレビドラマでは、ユニセックスな正統派美少年という設定に変更)。ジョン太を兄貴分と慕い、他のホストたちからも弟的存在として可愛がられている。しかし、本当は性同一性障害を持つ女性で、本名は河村桃子(かわむら ももこ)。その秘密を知られたことから、ある事件を引き起こしてしまう。原作ではこの事実を知るのは晶だけだったが、テレビドラマでは晶のほかに、憂夜、「club indigo」のホスト全員、なぎさママが知ることになる。
なぎさママ
渋谷に数件のバーやレストランを経営するやり手のママ。いわゆるおネエ系で、若いイケメンに目が無い。派手なカツラやブランド物の衣装などで着飾っているが逞しいガタイをしている。柔道の有段者でインターハイ出場歴もあるため、アレックスとともにいざというときには頼もしい存在となる。まりんという愛くるしい外見とは裏腹に凶暴な性格のトイプードルを飼っている。テレビドラマでは、エピソード7でのテツと大迫歩美との叶わぬ恋に同情して涙を流したり、エピソード8でテツが性同一性障害だと知り困惑したジョン太の背中を押している。
柴田 克一(しばた かついち)
渋谷署生活安全課課長。背が低いため、晶たちからは嫌味を込めて「豆柴」と呼ばれる。晶たちが探偵気取りで事件に首を突っ込むことを快く思っていない。
空也(くうや)
歌舞伎町のホストクラブ「エルドラド」のNo.1ホスト。エルドラドでトップを獲るということは、全国のホストの頂点に立つことを意味し、ホスト界の帝王と呼ばれる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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