インターチェンジ
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米国ダラスのハイ・ファイブ[※ 1]。インターチェンジの構造の一例。

インターチェンジ(: interchange)は、複数の道路を相互に接続する施設であり、幹線道路(主に高速道路)同士および一般道路が交差または近接する箇所に設けられ、幹線道路の交通の流れを妨げないように多くは立体的構造を持つ。

幹線道路(本線)への流入出口として機能する一方通行道路「ランプ」が設けられ、そこで車は十分加速して本線の交通の流れにスムーズに合流が可能となっている[1]

なお日本では、高速道路同士を接続する施設に対しては、「ジャンクション」の名で呼ばれることが多い。
機能

高速道路(および一部の一般道路)は、沿道制限が行われ、インターチェンジと呼ばれる特定の地点からのみ出入りが許されるシステムになっている[2]。インターチェンジの配置は高速道路の機能と効用を効率的に発揮させる要となる[2]
付番

日本(高速道路)、ドイツ(アウトバーン)、フランス(オートルート)、イギリス(モーターウェイ)、韓国ではほぼ同じようにインターチェンジごとに付番されるが、フランスではジャンクションには番号が振られない。また、日本とイギリスでは一般道からのインターチェンジ入口にも番号が振られた案内標識が存在するが、ドイツ、フランス、韓国の入口案内の標識には番号が入っていない。イタリア(アウトストラーダ)にはインターチェンジ番号自体がなく、地名のみで案内している。
形状と分類

インターチェンジの形状を選定するにあたっては交差道路の種類、料金所の有無、ランプの交通量、安全性を考慮して検討が行われる[3]。特に平面交差や織り込みの有無は重要な問題となる[3]

交通動線の処理方法により完全立体交差型(平面交差を全く設けない)、不完全立体交差型(平面交差を1ヶ所以上設ける)、織り込み型(平面交差は含まないが織り込み部がある)の3種に大別される[4]。完全立体交差型の代表格がトランペット型やY型で、高速道路相互または高速道路一般道路との接続に多く用いられる。不完全立体交差型の代表格がダイヤモンド型や平面Y型で、高速道路と交通量の多くない一般道路、あるいは一般道路同士の接続に多く用いられる。前者は後者に比べて安全性が高いが、用地面積や構造物を多く必要とするため、コストは高くつく[5]。日本では、設置スペースが比較的小さく済むトランペット型やY型が多い[1]

名称代表例イメージ事例
トランペット型[6]名神高速道路 - 北陸自動車道 米原JCTカナダオタワ
Y型(直結Y型)[7]首都高速道路 小菅JCT堀切JCT江北JCT板橋JCT
Y型(準直結Y型)[7]東北自動車道 仙台宮城IC
名阪国道 針ICカリフォルニア州サンノゼ
Tボーン型・東北自動車道 郡山IC
磐越自動車道 小野IC
長野自動車道 岡谷IC
北陸自動車道 美川IC
中央自動車道 土岐IC
沖縄自動車道 北中城IC
ダイヤモンド型[8]東名高速道路 裾野IC
名神高速道路 尼崎IC
阪和自動車道 岸和田和泉IC
西名阪自動車道 法隆寺IC
首都圏中央連絡自動車道 幸手IC
山陽自動車道 龍野IC
中部横断自動車道 佐久北ICオハイオ州ファイエット郡
完全ダイヤモンド型・?
ダンベル型・山陰自動車道 大田朝山インターチェンジ
折畳みダイヤモンド型
(部分的クローバー型とも)・日本海東北自動車道 松ヶ崎亀田IC
椎田道路 築城IC(改築前)[9]
東九州自動車道 曽於弥五郎IC
保土ヶ谷バイパス 本村IC新桜ヶ丘IC
猿投グリーンロード 中山IC
3層ダイヤモンド型・国道16号東大宮バイパス - 埼玉県道5号さいたま菖蒲線 原市(中)交差点
分岐ダイヤモンド型・?


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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