インターシティ
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この項目では、ヨーロッパの列車について説明しています。

品川駅前にある高層ビル群については「品川インターシティ」をご覧ください。

イギリスのディーゼル機関車式特急列車については「インターシティー125」をご覧ください。

イギリスの電気機関車式特急列車については「インターシティー225」をご覧ください。

InterCityスイスで運行される電車方式のインターシティ・"ICN" (InterCity Neigezug)ドイツ鉄道の推進運転用運転台付きのインターシティ用客車デンマーク国鉄のインターシティ用IC3型気動車イタリアのインターシティの車内

インターシティ(InterCity, Inter-City, Intercityなど、略称IC)は、ヨーロッパ各国の主に在来線において、その都市間連絡を主たる目的として運行される優等列車である。

その性質はJR特急列車に近く、主要都市を中心として比較的長距離を専用車両を使用して各線区の最高速度で運転される。多くの国で日本特急料金に相当する追加料金・特別料金が必要とされるが、これが必要ない国もあり、必要であっても日本円換算で500円程度を追加する程度で済み、JRの特急料金に比べ低廉な場合が多い。

ドイツスイスオーストリアデンマークなどで特にネットワークが発達している。これらの国では、1時間ごとあるいは2時間ごとの覚えやすいパターンダイヤを採用し、主要駅では違う系統同士が数分の待ち時間によって、同じホーム対面乗り換えができるように配慮されているのが特徴である[1]

ただし国によっては、上記の国々のようなパターンダイヤや相互接続を行わず、一般に国内都市間を結ぶ長距離優等列車(特急列車に相当する列車)の種別名として「インターシティ」という言葉が使われることもある。

InterCity は元々イギリス国鉄が同様の優等列車に対して与えた呼称であったが、同国では国鉄の民営化に伴い、正式な呼称としてはすでに使用されていない。

英語圏以外でも英語由来のインターシティという言葉が用いられているが、綴りはイギリスではInterCityまたはInter-City, ドイツではIntercity, スイスやオーストリアではInterCityのように若干の違いがある[2][3]
各国の事例
ドイツ詳細は「インターシティ (ドイツ)」を参照

西ドイツ当時の1968年に、都市間を結ぶF-Zug(特急列車)のうち6往復に対して"Intercity A"から"Intercity F"の名称が冠されたのが最初である。1971年9月26日ダイヤ改正では、従来のF-Zugを再編する形で、主要都市間を等時隔で結ぶインターシティのシステムが構築された。当初は一等車のみで組成され、TEEラインゴルト」と同等の客車、あるいはTEE用のVT601形気動車が使用された。設定当初の運行系統は以下のとおりで、各系統とも2時間間隔のパターンダイヤで設定され、主要駅(ハノーファーケルンドルトムントマンハイムヴュルツブルク )では、対面乗り換えによる異系統同士の接続がとられた。初期のドイツのインターシティ路線網(1971年 - 1984年)

1号線 (Linie 1) :ハンブルク ? ブレーメン ? ミュンスター ? ドルトムント ? エッセン ? デュースブルク ? デュッセルドルフ ? ケルン ? ボン ? コブレンツ ? マインツ ? マンハイム ? ハイデルベルク ? シュトゥットガルト ? ウルム ? アウクスブルク ? ミュンヘン

2号線 (Linie 2) :ハノーファー ? ビーレフェルト ? ハム ? ドルトムント ? ハーゲン ? ヴッパータール ? ケルン ? ボン ? コブレンツ ?ヴィースバーデン ? フランクフルト・アム・マイン ? ヴュルツブルク ? ニュルンベルク ? アウクスブルク ? ミュンヘン

3号線 (Linie 3) :ハンブルク ? ハノーファー ? ゲッティンゲン ? フルダ ? フランクフルト・アム・マイン ? マンハイム ? カールスルーエ ? フライブルク ? バーゼル


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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