イルミネーション
Illumination
以前の社名イルミネーション・エンターテインメント(Illumination Entertainment、2007年 - 2017年)
種類事業部門
業種アニメーション
映画
設立2007年 (17年前) (2007)
創業者クリス・メレダンドリ
本社 アメリカ合衆国・カリフォルニア州サンタモニカ
主要人物クリス・メレダンドリ
(CEO)[1]
キース・フェルドマン
(COO)[2]
製品アニメーション映画
所有者NBCユニバーサル
(コムキャスト)
従業員数100人(2016年)[3]
親会社ユニバーサル・ピクチャーズ
部門イルミネーション・ラボ[4]
ムーンライト
子会社イルミネーション・スタジオ・パリ
ウェブサイト ⇒www.illumination.com
イルミネーション(Illumination)は、2007年にクリス・メレダンドリによって設立されたアメリカ合衆国のアニメーション制作会社である。会社はメレダンドリの所有であり、ブランドはコムキャストの100%子会社であるNBCユニバーサルを通してユニバーサル・ピクチャーズが共同所有している[5][6][7]。メレダンドリは映画を製作し、ユニバーサルは資金調達と配給を行っている[6]。『怪盗グルー』シリーズ、『ペット』シリーズ、『SING/シング』シリーズや、ドクター・スースの著書を基にした作品『ロラックスおじさんの秘密の種』と『グリンチ』などを手掛けている。
イルミネーションはこれまでに14本の長編映画を製作し、そのうちの8作品は、歴代アニメーション映画50位以内に入っている。また、1本あたりの平均興行収入は7億1,100万ドル。同スタジオの最高売上作品は、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(13億6,200万ドル)と『ミニオンズ』(11億5,900万ドル)と『怪盗グルーのミニオン大脱走』(10億3,400万ドル)であり、両作品は歴代興行収入50位以内に入っている。 メレダンドリは2007年初頭に20世紀アニメーションとブルースカイ・スタジオの社長を退任した。これらの会社では、『アイス・エイジ』『ロボッツ』『アイス・エイジ2』『ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ』などの映画の監督や製作総指揮を務めた。退社後、イルミネーション(当時:イルミネーション・エンターテインメント)を設立し、2010年から年に1-2本の映画を製作するNBCユニバーサルのファミリー・エンターテインメント部門としてイルミネーション・エンターテインメントを位置づけた契約が発表された[8][9]。この契約には、イルミネーションがクリエイティブ・コントロールを保持し、ユニバーサルが映画を独占的に配給することが含まれている[10][11]。2011年夏、イルミネーションは『怪盗グルーの月泥棒』や『ロラックスおじさんの秘密の種』を製作したフランスのアニメーション・ビジュアルエフェクトスタジオ「マック・ガフ」のアニメーション部門を買収し、「イルミネーション・マック・ガフ」を設立した[12][13][14]。 メレダンドリは、「厳格なコスト管理とヒットアニメは互いに排他的なものではない」との認識のもと、イルミネーションを低コストモデルに固執させたいと考えていた。製作費が1億ドルを超えることが多い映画業界で、『怪盗グルーの月泥棒』の6900万ドルの予算と『イースターラビットのキャンディ工場』の6300万ドルの予算を考えると、イルミネーションの最初の2作品はかなり低い予算で完成している。効率的な財務モデルを維持する方法の一つに、コストを意識したアニメーション技術を採用することで、コンピュータグラフィックスの費用とレンダリング時間を削減することがある[15]。 ピクサー・アニメーション・スタジオとは異なり、初期の頃のイルミネーションは、映画を作成するために監督や脚本家のコアグループに依存していた。『怪盗グルーの月泥棒』で監督を務めたピエール・コフィンとクリス・ルノーは、『ロラックスおじさんの秘密の種』『怪盗グルーのミニオン危機一発』『ミニオンズ』『ペット』『怪盗グルーのミニオン大脱走』でも監督または共同監督を務めた。脚本家のシンコ・ポールとケン・ダウリオは、『怪盗グルーの月泥棒』『イースターラビットのキャンディ工場』『ロラックスおじさんの秘密の種』『怪盗グルーのミニオン危機一発』『ペット』『怪盗グルーのミニオン大脱走』を、ブライアン・リンチ
歴史
2012年9月には、フジテレビ(フジテレビムービー)と国際的戦略提携を締結。これにより、同年9月7日公開の『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』以降、同局が制作に関与する映画作品のアバンタイトル冒頭のフジテレビムービーのロゴにミニオンが登場する他、イルミネーションが制作する作品の脚本や登場人物などの制作面においての意見交換や映像制作の企画・クリエイティブの提案を相互で実施されることになっている[9]。
2016年8月22日、NBCユニバーサルは競合スタジオのドリームワークス・アニメーションを買収し、メレダンドリを両スタジオの監督に任命した[16][17][18]。
2022年9月23日、イルミネーションは、元Netflixのアダルトアニメーションの責任者マイク・ムーンをシニアクリエイティブアドバイザーとして採用し、ムーン率いる新レーベル「ムーンライト」を設立し、「ファミリージャンルを超えたアニメーションを制作」することを発表した[19][20]。