イラン語群
話される国西アジアおよび中央アジア
話者数?
言語系統インド・ヨーロッパ語族
インド・イラン語派
イラン語群
言語コード
ISO 639-2ira
ISO 639-3?
テンプレートを表示
イラン語群(イランごぐん)は、インド・ヨーロッパ語族(印欧語族)に属するインド・イラン語派の一分派である。
20世紀末時点でイラン語群を話すイラン系民族の人口は一億人を超えているとみられる。[1] ある調査では祭祀言語としてのみ存続するアヴェスタ語のほか86の言語を数えているが、このうち十数語は隣接言語と近似し個別の人口集計がない。最大集団はペルシャ語で使用人口は約7,000万人、これにパシュトー語(約4,000万人)、クルド語(約1,700万人)、バローチー語(約700万人)が続く。 「イラン」という支族名は主要言語であるペルシャ語が古代以来イラン高原で話されてきたことに由来する。 インド・イラン語派の発祥の地は中央アジアであるとされている。カスピ海東岸からバイカル湖地方にかけて分布した紀元前2000年頃のアンドロノヴォ文化がインド・イラン文化共通の祖であるとする説が浮上している。 イラン語群はインド・イラン語派の他の言語ともどもインド・イラン祖語
名称
先史
インド語派・・・紀元前2千年紀の存在が証明されたサンスクリット語が属する。
ダルド語群
ヌーリスターン語派
イラン語群・・・紀元前1000年頃のアヴェスタ語、紀元前500年頃の古代ペルシア語が属する。
インド・イラン祖語の分裂後、イラン祖語(英語版)が存在したが、紀元前2千年紀の初期にイラン系民族が南東ヨーロッパからイラン高原や中央アジアまでの広大な地域に移住しはじめると、イラン祖語も分裂してそれぞれ独自の発達を遂げはじめた。
古代イラン語紀元前100年頃の勢力図: サルマティア、 バクトリア、スキタイ、パルティア
古代イラン語は、ゾロアスター教の文献で知られるアヴェスター語と、楔形文字で記された古代ペルシア語によって知られる。資料は残っていないが、ほかにメディア語などの存在が知られている。スキタイ語もイラン系の言語であったと考えられている。 中期イラン語は紀元前4世紀ごろから9世紀ごろまで使われた。 東イラン語群の諸言語は相互の違いが大きい。東イラン語群の言語は古代イラン語の特徴をよく残していた。
中期イラン語
東イラン語群
ソグド語
ホラズム語
コータン語
バクトリア語
西イラン語群
パルティア語
パフラヴィー語(中世ペルシア語)