イラストリアス_(空母・初代)
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イラストリアス
HMS Illustrious
基本情報
建造所ヴィッカース・アームストロング
運用者 イギリス海軍
艦種航空母艦
級名イラストリアス級航空母艦
前級アーク・ロイヤル (空母・初代)
次級インプラカブル級航空母艦
モットーVox non Incerta
艦歴
発注1937年4月13日
起工1937年4月27日
進水1939年4月5日
就役1940年5月25日
退役1954年
除籍1954年
その後1956年解体
要目
基準排水量23,000 トン
全長225.6 m
最大幅29.2 m
吃水8.8 m
機関蒸気タービン
ボイラーアドミラリティ重油専焼三胴式水管型ボイラー 6基
主機パーソンズ式オール・ギヤード蒸気タービン 3基
推進3軸
出力111,000 hp
最大速力30ノット
燃料重油 4,850トン
航空燃料 154トン
航続距離6,450カイリ/14ノット
乗員士官、兵員1,276 名
兵装11.4cm(45口径)連装高角砲8基
2ポンド(40口径)8連装ポムポム砲8基
20mm単装機銃14基
20mm連装機銃18基
装甲舷側装甲: 114mm(水線部)
飛行甲板: 76mm(格納庫上部のみ)、114mm(格納庫側面)
防御主甲板: 76mm
搭載機33~67機
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イラストリアス (HMS Illustrious, R87) は、イギリス海軍航空母艦イラストリアス級航空母艦の1番艦。illustriousは「輝かしい」の意。
概要[ソースを編集]

イラストリアス (HMS Illustrious, R87) は、イギリス海軍が第二次世界大戦で運用した航空母艦[注釈 1]。イラストリアス級は装甲を施した飛行甲板をもつ重防御の空母だが、代償として搭載機は少ない[2]。1940年(昭和15年)5月に竣工後、ただちに地中海艦隊に配備された[3][注釈 2]。同年11月11日タラント空襲で搭載機(ソードフィッシュ)によりイタリア海軍主力戦艦3隻を撃沈する大戦果を挙げた[5][注釈 3]。1941年(昭和16年)1月上旬、エクセス作戦に従事する[8]。同作戦中の1月10日[9]、ウォースパイト等と共にマルタ島へ向かう輸送船団を護衛中、ドイツ空軍Ju 87急降下爆撃で爆弾多数が命中して大破[10]マルタアレキサンドリアで応急修理をおこなったあと[11][12]アメリカで本格的な修理をおこなった[13][14]

1942年(昭和17年)初頭から前線に復帰し、アフリカ大陸周辺やインド洋での作戦に従事した。1943年(昭和18年)中盤、地中海での作戦に従事する。9月にイタリアが降伏すると、太平洋戦線に投入される[15]。1944年(昭和19年)1月、東洋艦隊に編入される。3月から5月にかけてアメリカ海軍の空母サラトガと共に東南アジアでの作戦に従事した。サラトガが本来の所属に戻ったあと、イラストリアスはイギリス海軍の大型艦と共にインド洋から東南アジア方面で活動した。

同年末にイギリス太平洋艦隊が新編される[16]。イラストリアスも同艦隊に所属して1945年(昭和20年)3月の沖縄戦に参加する。4月6日、特攻機の突入により損傷し、イギリスに戻った。第二次世界大戦終結後、1954年に除籍された。
設計[ソースを編集]詳細は「イラストリアス級航空母艦」を参照
艦歴[ソースを編集]
建造[ソースを編集]

1937年になると、イギリス海軍はヴィッカース・アームストロング社に新世代の空母2隻(イラストリアス、ヴィクトリアス)を発注した[17]。イラストリアスはバロー・イン・ファーネスのヴィッカース・アームストロング社において1937年(昭和12年)4月27日、に起工され、第二次世界大戦開戦直前の1939年(昭和14年)4月5日に進水し、1940年(昭和15年)5月25日に竣工した。艦隊航空隊のパイロットの一部は、Uボートに撃沈された空母カレイジャスの所属であったという[注釈 4]
地中海戦線[ソースを編集]

イラストリアスは竣工と同時に地中海戦線に配備された[19]。8月22日に重巡洋艦ヨークと軽巡洋艦シェフィールドに護衛されてイギリスを離れ、ジブラルタルへ向かった[20]。給油後、イラストリアスは8月30日にジブラルタルを出港し、地中海艦隊へ加わるため、戦艦ヴァリアントなどと共に地中海を通ってアレクサンドリアへと向かった(ハッツ作戦)。


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