天神MMビル
情報
用途店舗、ショールーム、事務所、ホール
設計者三菱地所設計・三島設計事務所
施工間組・大成建設
鹿島建設・三菱建設
(共同企業体)
建築主明治生命保険相互会社
三菱地所株式会社
事業主体明治生命保険相互会社
三菱地所株式会社
管理運営三菱地所プロパティマネジメント株式会社
構造形式鉄骨鉄筋コンクリート造り(一部鉄骨造り)
敷地面積4,639.36 m²
建築面積2,698 m²
延床面積44,863.24 m²
階数地下4階、地上14階建て
着工1987年4月
竣工1989年3月
テンプレートを表示
株式会社イムズ種類株式会社
本社所在地 日本
〒810-0001
福岡市中央区天神一丁目7番11号
設立1988年1月30日
業種不動産業
法人番号9290001006307
資本金1億円
従業員数26人
決算期5月
外部リンク株式会社イムズ - ウェイバックマシン(2016年3月13日アーカイブ分)
特記事項:2017年4月1日、三菱地所リテールマネジメント株式会社に合併し解散[1]
テンプレートを表示
イムズ (IMS) は、福岡県福岡市中央区天神一丁目にあった三菱地所の子会社(株式会社イムズ)、三菱地所プロパティマネジメントが管理運営していたファッションビル。天神ビッグバンにより2021年8月31日をもって閉館した。
イムズ (IMS) という名前は「Inter Media Station」の頭文字を取って名付けられた。命名はイムズのCI計画も担当していた、当時クリエイティブ・ディレクターでコピーライターだった現在は作家・批評家・ジャーナリストの西村幸祐。
外観は金色のタイルで装飾された八角柱。内部は建物の中央を地下2階から地上8階まで貫く大きな吹き抜けが特徴である。なお、12 - 14階も吹き抜けになっている。
地元では「イムズ」「イムズビル」と認識されているが、建物の正式な名称は天神MMビル(2つのMは明治生命〈現明治安田生命〉と三菱地所の頭文字)である。 1989年4月12日にオープン。地下2階から3階まではショッピングゾーン(一部飲食店あり)、4階はファッション・生活雑貨・インテリアなどのショッピングフロア(旧・自動車展示場)、5階 - 8階はコミュニケーションゾーン(献血ルームほか)、9階 - 11階は文化施設(イムズホール、デジハリ福岡校など)、12階より上は飲食店街である。地下2Fでは、天神地下街・福岡市役所と連絡している。また、地下駐車場とのエレベーター連絡口がある。 福岡市が主導する天神ビッグバン計画により、2021年8月に営業終了し、建物は解体され、2022年度から「(仮称)天神 1-7 計画」として商業施設(B2Fから2Fの一部)・オフィス(3Fから5Fの一部及び6Fから15F)・アメリカのエースホテルの日本進出2号店・エースホテル福岡(1Fから3F及び16Fから20F)[2]からなる複合ビル[3]として再開発される予定である[4][5]。
概要
8階から内部の吹き抜けの様子
大規模小売店舗表示板
内部の吹き抜け
解体が進むイムズの跡地(2023年)
解体後のイムズ跡地(2024年)
備考
同年にオープンした「ソラリアプラザ」「ユーテクプラザ天神」をあわせた3つのテナントビルを「福岡三大ビル」と呼ぶ事があった(ユーテクプラザ天神はその後運営会社が破綻、イムズ運営の「ジークス天神」としてリニューアルの後、2007年にロフトが核テナントとして入居し「天神ロフトビル」と再改称している)。尚、三大ビルのオープンはユーテク(1989年3月)→イムズ(同4月)→ソラリア(同)の順である。
2006年頃より、ロゴタイプが逐次変更されている(旧ロゴはごみ箱などに残っている)。
地上4階はかつて自動車展示場となっており、日産自動車の日産福岡ギャラリー(2013年2月閉鎖)、スバルの「スバル天神アクロス」(2007年4月3日閉鎖)、トヨタ自動車の「トヨタカレリー」(2009年9月30日閉鎖)、三菱自動車の「すりーだいや」(2009年8月30日閉鎖)が存在した。建物北側に自動車搬入・搬出用のクレーンが隠されており、夜中に建物外部より搬入・搬出を行っていたため、運が良ければその模様を見る事ができた。また、別フロアにはカワサキの二輪車ショールームもあった。閉鎖後の2007年12月に、3FにあったP2が移転し「P2 & PLANTS・PLANTS」としてオープンした。2017年4月下旬には、紀伊國屋書店が4階に出店する事が決まった[6]。
屋上は、イムズテラスとして悪天候、強風時以外は開放されている。
8階には、ギャラリー「三菱地所アルティアム」等がある。
2019年の博多祇園山笠では天神一丁目の飾り山が初めて当館で展示されることになった[7]。通常はエルガーラで展示されるが、当館の開館30年記念で特別に展示されることとなった。
2021年8月31日には、9階のイムズホールで閉館イベントが行われた。新型コロナ感染症対策として入場者数に制限が加えられたが、WEBを通じた公開も行われた。会場ではイムズにゆかりのある博多華丸・大吉、手嶌葵らのメッセージ動画も流された[8]。
閉館に合わせてイムズ壁面に「おしまイムズ THE LAST SHOW 懸垂幕」が登場。近隣の他施設等に向けたメッセージが掲示された[9][10]。この懸垂幕は第29回福岡市都市景観賞の広告部門賞を受賞している[11]。
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、イムズに関連するカテゴリがあります。
森田一義アワー 笑っていいとも! - 1989年に一度だけイムズホールから公開生放送が行われたことがある(同年9月18日放送分)。当日のテレフォンショッキングのゲストは石川秀美であった。
めんたいワイド - 放送開始当初よりイムズ前からの中継を行っている。
エフエム福岡 - オープン時から2010年3月末まで8階にサテライトスタジオ「GAYA」を設置していた。
もっとももんが - 1993年から1994年に放送されたラジオ番組。毎週日曜日に6階にあった「お米ギャラリー天神」で公開録音を行っていた。
脚注^ “ ⇒合併公告” (PDF). 三菱地所リテールマネジメント株式会社 (2017年2月6日). 2019年1月26日閲覧。
^ 『「(仮称)天神1-7 計画」エースホテル出店決定?アジアで2施設目、地域に開かれた新たな滞在・交流空間を創出?
^ 『「(仮称)天神1-7計画」始動?「イムズ」再開発により福岡・天神の新たなランドマークの誕生へ?』(プレスリリース)三菱地所、2022年8月30日。https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec220830_tenjinshido.pdf。2022年8月30日閲覧。
^ 『 ⇒「イムズ」営業終了・再開発計画始動 ?再開発により新たな価値を創造し、「天神ビッグバン」に大きく貢献?』(プレスリリース)三菱地所、2019年1月9日。 ⇒http://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec190109_ims.pdf。2019年1月9日閲覧。
^ 『まだ、やるの?イムズは来年8月までやってます。エンディングクリエイティブパートナーに福岡拠点「KOO-KI」を迎えコミュニケーションを展開 2021年8月閉館まで、変化していく天神を盛り上げます』(プレスリリース)三菱地所リテールマネジメント 九州運営1部、2020年3月24日。https://ims-tenjin.jp/office/image/press/20200324.pdf。2020年6月5日閲覧。
^ ⇒“紀伊国屋が福岡・天神に10年ぶり大型店 “書店戦争”激化”. qBiz 西日本新聞経済電子版. (2017年2月1日). ⇒http://qbiz.jp/article/102773/1/ 2017年2月1日閲覧。
^ 【十二番山笠 天神一丁目】飾り山笠
^ “全うした「イムズイズム」 福岡の顔、32年の歴史に幕”. 朝日新聞 (2021年8月31日). 2021年8月30日閲覧。
^ “イムズから天神の商業施設へ!最後のメッセージを外壁に掲出!”. TENJIN SITE. 2022年2月7日閲覧。
^ “8月末閉館のイムズ、天神の13商業施設と天神へ最後のメッセージ掲出”. 天神経済新聞. 2022年2月7日閲覧。
^ “大賞に「大濠テラス」 3年ぶりに開催された福岡市都市景観賞の受賞作きまる 。ニュース”. 福岡ふかぼりメディア ささっとー. 2022年2月7日閲覧。
外部リンク
公式サイトのアーカイブ(2021年8月31日時点、インターネットアーカイブによる)
典拠管理データベース
全般
VIAF
国立図書館
日本