この記事は特に記述がない限り、日本国内の法令について解説しています。また最新の法令改正を反映していない場合があります。ご自身が現実に遭遇した事件については法律関連の専門家にご相談ください。免責事項もお読みください。
イベント放送局(イベントほうそうきょく)は、放送法第8条に規定する「臨時かつ一時の目的(総務省令で定めるものに限る。)のための放送」(臨時目的放送)のうち、放送法施行規則第7条第2項第1号に規定する「国又は地方公共団体が主催し、後援し、又は協賛する博覧会その他これに類する催し物の用に供すること」を目的とする放送を行う基幹放送局である。「イベント放送局」の語は、電波法関係審査基準(平成13年1月6日総務省訓令第67号)による。 地上基幹放送局の一種であり、主に大規模なイベント(博覧会、国民体育大会など)が行われる期間、イベント情報やイベント会場周辺の交通情報などを周辺地域に提供する目的で、6ヶ月以内の期間だけ開設されるFM放送局である。コミュニティ放送の制度が浸透した後は、イベント放送局の開設をきっかけにコミュニティ放送局開局の気運が盛り上がるケースも多々みられる。 イベント放送局が制度化されたのは改正放送法令[1][2]の1988年(昭和63年)10月1日施行による。これ以前の同様の目的の放送局は放送試験局(現地上基幹放送試験局)の種別で開局した。 JOXZ-FM、「X」は予備免許の交付順を表す英字1文字。英字が最後(Z)に達すると最初(A)に戻るため、結果として複数のイベント放送局に同じ呼出符号が指定された。 JOXZ(「X」は予備免許の交付順を表す英字。)は電波法関係審査基準にNHKの教育放送(ラジオ第2放送および教育テレビジョン)に指定するとされており、イベント放送局には未指定のものを使用した。 そのため、JOCZ、JOIZ、JOLZ、JOUZはイベント放送局に指定されず、JOAZ、JOHZ、JOTZはNHKに指定されていたものが廃止されてからイベント放送局に指定された。 また、JOZZは1992年(平成4年)のコミュニティ放送制度化以後はこれに指定するものとされ、1局のみしか使用されなかった。 JOYZ#X-FMまたはJOYZ#XX-FM、「#」は管轄する総合通信局(沖縄総合通信事務所を含む。)を表す数字。「X」または「XX」は予備免許の交付順を表す英字。 自治体名は開局当時のもの。
概要
前史
呼出符号
制度化当初から1994年(平成6年)まで
1995年(平成7年)以降
事例
制度化以前
国際科学技術博覧会(科学万博)「ラジオきらっと」 (1985年、中波放送、呼出符号JO2C)
天王寺博覧会「FMてんぱく」(1987年、FM放送、呼出符号JO4L-FM)
1989年-1994年
1989年
アジア太平洋博覧会「よかトピアFM」(愛称 radio MOMO)(福岡県福岡市、JOBZ-FM) ※最初のイベント放送局
89姫路シロトピア博(FMひめじ
鹿児島市制100周年記念事業「サザンピア21」(鹿児島県鹿児島市、JOEZ-FM)
横浜博覧会(YES'89)「イエス・エフエム」(愛称 Herb Radio)(神奈川県横浜市、JOFZ-FM、10W) 3月25日?10月1日[3]
世界デザイン博覧会「FM DEPO」(愛知県名古屋市、JOGZ-FM)
1989年フェスピック神戸大会(兵庫県神戸市、JOJZ-FM)
1990年
国際花と緑の博覧会(花の万博)(大阪府大阪市、JOMZ-FM)
ニッポンカップ国際ヨットマッチレース(神奈川県葉山町、JONZ-FM)
相模湾アーバンリゾート・フェスティバル1990「SURF'90 FM」(神奈川県相模湾沿岸13市町、JOOZ-FM)
'90長崎旅博覧会(長崎県長崎市、JOPZ-FM)
'90信濃の国楽市楽座大集合(長野県松本市、JOQZ-FM)
1991年
Size:37 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:undef