この項目では、分子生物学について説明しています。その他の用法については「イニシエーター (曖昧さ回避)」をご覧ください。
イニシエーター(英: initiator)またはInr配列とは、転写開始点
のごく近く(だいたい1塩基分上流付近)にあるのが特徴の、真核生物のコアプロモーターの一部である。RNAポリメラーゼIIによる転写を高効率とする働きを持つ。ただし、全てのコアプロモーターに存在するわけではない。また、イニシエーターは上流プロモーターエレメントやエンハンサーによる影響を受けやすい。この例として、末端デオキシヌクレチドトランスフェラーゼ(TdT)遺伝子が挙げられる。これはTおよびBリンパ球の発現のために活性化される遺伝子である。イニシエーターは個体によって異なる配列を持つが、種といった所属によって共通する配列(コンセンサス配列)がある。Pyをピリミジン塩基、Nを4種類の塩基のいずれか、*を転写開始点、A、T、C、Gをそれぞれアデニン、チミン、シトシン、グアニンとすると、哺乳類の場合、PyPyAN(T/A)PyPy.ショウジョウバエのコンセンサス配列はTC*(G/T)T(T/C)である。.mw-parser-output .asbox{position:relative;overflow:hidden}.mw-parser-output .asbox table{background:transparent}.mw-parser-output .asbox p{margin:0}.mw-parser-output .asbox p+p{margin-top:0.25em}.mw-parser-output .asbox{font-size:90%}.mw-parser-output .asbox-note{font-size:90%}.mw-parser-output .asbox .navbar{position:absolute;top:-0.90em;right:1em;display:none}
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