「イッテルビウム」とは異なります。
39Y周期表
外見
銀白色
一般特性
名称, 記号, 番号イットリウム, Y, 39
分類遷移金属
族, 周期, ブロック3, 5, d
原子量88.90585?
電子配置[Kr] 4d1 5s2
電子殻2, 8, 18, 9, 2(画像)
物理特性
相固体
密度(室温付近)4.472 g/cm3
融点での液体密度4.24 g/cm3
融点1799 K,?1526 °C,?2779 °F
沸点3609 K,?3336 °C,?6037 °F
融解熱11.42 kJ/mol
蒸発熱365 kJ/mol
熱容量(25 °C) 26.53 J/(mol・K)
蒸気圧
圧力 (Pa)1101001 k10 k100 k
温度 (K)18832075(2320)(2627)(3036)(3607)
原子特性
酸化数3, 2, 1(弱塩基性酸化物)
電気陰性度1.22(ポーリングの値)
イオン化エネルギー第1: 600 kJ/mol
第2: 1180 kJ/mol
第3: 1980 kJ/mol
原子半径180 pm
共有結合半径190±7 pm
その他
結晶構造六方晶系
磁性常磁性[1]
電気抵抗率(r.t.) (α, poly) 596 nΩ⋅m
熱伝導率(300 K) 17.2 W/(m⋅K)
熱膨張率(r.t.) (α, poly) 10.6 μm/(m⋅K)
音の伝わる速さ
(微細ロッド)(20 °C) 3300 m/s
ヤング率63.5 GPa
剛性率25.6 GPa
体積弾性率41.2 GPa
ポアソン比0.243
ブリネル硬度589 MPa
CAS登録番号7440-65-5
主な同位体
詳細はイットリウムの同位体を参照
イットリウム(ラテン語: yttrium[2] 英語発音: [??tri?m])は、原子番号39の元素である。元素記号はYである。単体は軟らかく銀光沢をもつ金属である。遷移金属に属すがランタノイドと化学的性質が似ているので希土類元素に分類される[3]。唯一の安定同位体89Yのみ希土類鉱物中に存在する。単体は天然には存在しない。
1787年にカール・アクセル・アレニウス(英語版)がスウェーデンのイッテルビーの近くで未知の鉱物を発見し、町名にちなんで「イッテルバイト」と名づけた[4]。ヨハン・ガドリンはアレニウスの見つけた鉱物からイットリウムの酸化物を発見し、アンデルス・エーケベリはそれをイットリアと名づけた。1828年にフリードリヒ・ヴェーラーは鉱物からイットリウムの単体を取り出した[5]。イットリウムは蛍光体に使われ、赤色蛍光体はテレビのブラウン管ディスプレイやLEDに使われている[6]。ほかには電極、電解質、電気フィルタ、レーザー、超伝導体などに使われ、医療技術にも応用されている。イットリウムは生理活性物質ではないが、その化合物は人間の肺に害をおよぼす[7]。 元素記号には1920年代初頭まで Yt が使われていたが、のちに Y が使われるようになった[8]。 イットリウムは軟らかく銀光沢を持つ金属である。第5周期と第3族に属す遷移金属であり、周期律から予想されるとおり、第3族で第4周期のスカンジウムより電気陰性度が小さく、第6周期のランタンよりも電気陰性度が大きい。また、第5族で第5周期のジルコニウムよりも電気陰性度が小さい[9][10]。
名称
特徴
性質