イチヤクソウ
福島県会津地方 2012年7月
分類(APG IV)
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イチヤクソウ(一薬草、学名:Pyrola japonica )はツツジ科イチヤクソウ属の常緑の多年草。
かつてはイチヤクソウ科とされたが、旧イチヤクソウ科は新しいAPG植物分類体系では全てツツジ科に含められている。 細い地下茎は短く、その先に数枚の葉が集まってつく。長さ2.5-5cmの太い葉柄があり、葉身は卵状楕円形または広楕円形で、長さ3-6cm、幅2-4cmになる。葉の先は鈍く、基部は鈍形かややとがって葉柄に流れ、縁には細かな鋸歯があり、葉裏はしばしば紫色を帯びる。 花期は6-7月。葉の間から長さ15-20cmになる花茎を伸ばし、総状花序をつけ、3-10個の花がつく。花茎には1枚の披針形のとがった鱗片葉があるか、またはない。苞は狭披針形で先はとがる。萼片は5個で離生し、披針形で先はとがり、長さは幅の2-3倍になり、長さ3-5mmになる。花は白色で径約13mmの広鐘形になり、花弁は5個あり離生し、下向きに咲く。花柱は細長く、湾曲し、長さ5-7mmになり柱頭は小さく5裂する。果実は径6-7mmの刮ハになる。 和名の由来は、花期の全草を乾燥させてものが民間薬とされたためという。 日本では北海道、本州、四国、九州に分布し、低山の林中に生育する。世界では朝鮮、中国東北部に分布する。
目次
1 特徴
2 分布と生育環境
3 下位分類
4 ギャラリー
5 参考文献
特徴
分布と生育環境
下位分類
オオベニバナイチヤクソウ Pyrola japonica Klenze ex Alefeld f. rosiflora H.Hara
ヒトツバイチヤクソウ Pyrola japonica Klenze ex Alefeld f. subaphylla (Maxim.) Ohwi
ギャラリー萼片は披針形でとがり、長さは幅の2-3倍になる。 しばしば葉裏が紫色になる。
参考文献
佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本V 合弁花類』、1981年、平凡社
林弥栄編『山溪カラー名鑑 日本の野草』、1983年、山と溪谷社
大橋広好・門田祐一・木原浩他編『改訂新版 日本の野生植物 4』、2017年、平凡社
⇒米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名?学名インデックス」(YList)
更新日時:2018年2月17日(土)13:11
取得日時:2018/11/14 15:07