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イチイガシ
イチイガシ
分類
界:植物界 Plantae
門:被子植物門 Magnoliophyta
綱:双子葉植物綱 Magnoliopsida
目:ブナ目 Fagales
科:ブナ科 Fagaceae
属:コナラ属 Quercus
亜属:アカガシ亜属
subgen. Cyclobalanopsi
種:イチイガシ Q. gilva
学名
Quercus gilva Blume (1850)[1]
シノニム
Cyclobalanopsis gilva (Blume) Oerst. (1867)[2]
和名
イチイガシ(一位樫)
イチイガシ(一位樫[3]、学名: Quercus gilva)はブナ科コナラ属アカガシ亜属の常緑高木。山地に生える。中国名は、赤皮[1]。 日本では本州(関東地方南部以西の太平洋側)・四国・九州に分布し[3]、日本国外では済州島・台湾・中国に分布する。神社に植栽されることが多く、特に奈良公園で多く見られる。九州では個体数が多く、主にシイ類と共に林を作る[4]。谷沿いや、扇状地に多く生育している[5]。 常緑広葉樹の高木で、大きいものは高さ30メートル (m) に達する。樹皮が剥がれ落ちる特徴がある[6]。樹皮は暗灰色で、鱗片状に不規則に剥がれる[3]。一年枝は淡褐色で、毛が密生し縦の溝がある[3]。 葉は倒披針形 花期は4 - 5月[3]。雌雄同株。果実は堅果(どんぐり)で、その年の秋に熟す[3]。 冬芽は長楕円形で褐色の鱗芽で、互生する葉のつけ根と枝先につき、多数の芽鱗に包まれている[3]。葉痕は半円形で、維管束痕は不明瞭[3]。 木材は、建築材、器具材として使われる。成長が比較的早く、通直な樹幹を形成しやすいことから、西日本では有用樹として造林されている[7]。 和歌山県ではごく限られた地点に点在するのみであるが、遺跡からは木材がよく出土することから、かつてはもっと広く分布していたものと考えられ、人為的な利用によって減少したと見られる[要出典]。 イチイガシは弥生時代以降、鋤鍬の素材として利用されていたことが、九州・北陸・東海・関東地方の遺跡から出土した木製品の調査からわかっている[8][9]。水田稲作農耕が中国大陸から朝鮮半島南部を経由して九州北部にもたらされたことや現在のコナラ属植物の分布から考えて,イチイガシの鋤鍬への選択的利用は九州北部で成立したと想定されている[9]。 また、カシ類では例外的に果実をあく抜きせずに食べることができる。そのため、縄文時代から食用とされ、佐賀県東名遺跡の貯蔵穴からのイチイガシの発掘例がある[10]。 国指定 都道府県指定 市町村指定
分布と生育環境
形態・生態
利用イチイガシの実
天然記念物
大村のイチイガシ天然林 長崎県大村市雄ケ原町1782番地1
宮崎県 : 綾のイチイガシ - 宮崎県東諸県郡綾町
福岡県 : 木井神社のイチイガシ - 福岡県京都郡みやこ町犀川木井馬場1313番地 木井神社境内
山口県 : 神功皇后神社のイチイガシ - 山口県美祢市西厚保町本郷字本郷203 神功皇后神社境内
熊本県 : 菅原神社のイチイガシ - 熊本県熊本市植木町宮原 菅原神社境内
山口県 : 滝部八幡宮のイチイガシ - 山口県下関市豊北町大字滝部3157番地 滝部八幡宮境内
愛媛県 : 三嶋神社のイチイガシ - 愛媛県大洲市肱川町宇和川2911三嶋神社境内
大分県 : 山蔵のイチイガシ - 大分県宇佐市安心院町佐田
岡崎市 : 才栗のイチイガシ - 愛知県岡崎市才栗町上屋敷66 白髪神社境内
奈良市 :春日大社境内のイチイガシ巨樹群 - 奈良県奈良市春日野町160
京都市 : 鹿苑寺(金閣寺)のイチイガシ - 京都府京都市北区金閣寺町1
太宰府市 : 地禄神社のイチイガシ - 福岡県太宰府市大佐野3丁目213 地禄神社境内
広島市 : 新宮神社のイチイガシ及びイヌマキ - 広島県広島市安佐南区長楽寺三丁目1-70 新宮神社境内