イダルゴ
(ヒダルゴ)
944 Hidalgo
(1) ケレス、(1862) アポロ、
(944) イダルゴの軌道
(軌道傾斜角を無視して同一平面に描いた)
仮符号・別名1920 HZ
分類小惑星
軌道の種類木星横断
(土星横断)
発見
発見日1920年10月31日
発見者ウォルター・バーデ
軌道要素と性質
元期:2008年5月14日 (JD 2,454,600.5)
軌道長半径 (a)5.749 AU
近日点距離 (q)1.958 AU
遠日点距離 (Q)9.540 AU
離心率 (e)0.659
公転周期 (P)13.78 年
軌道傾斜角 (i)42.51 度
近日点引数 (ω)56.71 度
昇交点黄経 (Ω)21.56 度
平均近点角 (M)86.47 度
物理的性質
直径20 - 38 km
質量8.4 ×1015? kg
平均密度2.0? g/cm3
表面重力0.0056? m/s2
脱出速度0.011? km/s
自転周期10.063 時間
スペクトル分類D
絶対等級 (H)10.77
アルベド(反射能)0.06
表面温度
最低平均最高
~116 K
色指数 (B-V)0.743
色指数 (U-B)0.260
■Template (■ノート ■解説) ■Project
イダルゴ (944 Hidalgo) は、土星族彗星に似た軌道を持つ小惑星。1920年10月31日にハンブルク近郊のベルゲドルフ天文台で発見された。ドイツの天文学者たちが1923年9月10日の皆既日食を観測するためにメキシコを訪れ、メキシコ大統領・アルバロ・オブレゴンに謁見した際に、オブレゴンの許可を得た上で[1]、メキシコ独立革命の英雄ミゲル・イダルゴを称えて名付けられた。なお日本ではヒダルゴと表記されることも多い。
イダルゴは離心率が0.66と大きく、かつては彗星だったのではないかと考える天文学者たちもいる。近日点は小惑星帯の内縁部に、遠日点はほぼ土星軌道に相当する距離にある。厳密に言えば、土星の公転軌道をかすめているが、横断しているわけではない。軌道傾斜角が43度弱もあるのは、かつて木星のすぐ近くを通過したためと考えられている。
(95P/ 2060) キロンが発見されるまでは公転周期が最も長い小惑星だった。ジェット推進研究所 (JPL) のデータベースではケンタウルス族に分類されている。
観測から、ヒダルゴはD型小惑星に分類され、自転周期は10.1時間、おそらく細長い形状だと考えられている[2]。
1993年にハッブル宇宙望遠鏡を用いて、アマチュア天文家を含む研究グループによって行われたハッブル遷移彗星捜索
(小惑星の水酸基放射の紫外線観測)の対象となった五つの小惑星の一つである。前の小惑星
ベゴニア (小惑星)小惑星
イダルゴ (小惑星)次の小惑星
バルセロナ (小惑星)