イタリア国鉄ALn442-448気動車
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出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2018年1月)
TEEで運行されているALn448.203号機とALn442.203号機の編成、ミラノ・チェルトーザ駅、1957年ALn448.2003号車、TEEの運用を外れ、正面の”TEE"のエンブレムがイタリア国鉄の”FS"のものに交換されている

イタリア国鉄ALn442-448気動車(イタリアこくてつALn442-448きどうしゃ)はイタリアイタリア国鉄(Ferrovie dello Stato Italiane(FS))が保有し、TEE[1]などで運行されていた、ALn442とALn448からなる2両固定編成の国際列車用気動車である。なお、本項ではALn442およびALn448の中間車として製造されたLn60および、ALn442を改造したALn460についても記述する。
概要

西ヨーロッパにおける全一等車による国際列車であるTEEは、1957年の運行当初、オーストリアベルギー西ドイツフランス、イタリア、ルクセンブルクオランダスイスの8カ国の各国鉄が運行に参加し、12往復の列車がいずれも気動車で運行されることとなった。これは各国それぞれに電化方式が異なるヨーロッパの鉄道において、国境駅での機関車の付替えの省略と出入国管理等の列車内での実施による所要時間の短縮を図るためであり、各国は以下の通りの機材を用意した(オーストリア、ベルギー、ルクセンブルク各国鉄は運行のみを担当)。

西ドイツ国鉄VT11.5型(後のVT601型)

フランス国鉄:X2770形

スイス国鉄オランダ国鉄RAm TEEI形(スイス国鉄形式)、DE-IV形(オランダ国鉄形式)、両国の共同開発

イタリア国鉄:ALn 442およびALn448(本項で記述)

これらは、いずれもTEE列車にふさわしい接客設備を有することとし、TEE発足当初に設定された以下の設計要件が設定されていた。しかし、実際には当時の欧州各国の国力や経済状況を反映し、第二次世界大戦の戦災からの鉄道網の復興途上であったイタリアおよびフランスの機材と、国を代表する国際列車として製造されたその他の国の機材とでは編成の両数や空調装置の有無など仕様に差異があるものとなっていた。

最高速度を140km/hとし、平坦線を120-130km/hで、16パーミル上り勾配を70kmhで運転可能。

客席は一等車のみで編成定員80名以上とし、座席は最大で横3列(コンパートメント席では1室6名、開放客室では通路を挟み2列+1列)、シートピッチは対向配置で1950mm、片方向配置で950-1000mm。

食堂車もしくは客席へのケータリングにより食事を提供する。

車体外部の塗装はベージュと濃赤色とし、前頭部に "TEE" のエンブレムを設置する。

一方、イタリア国内では、1930年代以降、リットリナ[2]と呼ばれる、1基もしくは2基のエンジンを搭載した機械式の軽量気動車が各地で導入されており、省力化や高速化、サービス向上などが図られていた。基本的には機械式気動車である[3]リットリナは、最初の機体である1932年製のALb48およびALb64でも車体の片側台車に装架した主機を運転士が前後どちらの運転台からも操作可能なものであり、その後1933年製のALn56では前後の台車に装架した2基の主機の総括制御が、1936年製のALn556では2両編成以上の総括制御が可能となっていた。また、優等列車用としては3車体連接で2+1列の3人掛け固定式クロスシートの1等室/2等室と、厨房・配膳室、荷物室を装備するATR100や、2車体連接でベッドルーム/シャワールーム付の個室と、ラウンジ、厨房・配膳室を装備するATS1も運行されていた。その後、1930年代にはDF1.15液体変速機を搭載する液体式気動車であるALn772が導入される一方、機械式気動車も並行して導入されており、1950年には遠隔操作5段変速の変速機と流体継手を組合わせた機械式気動車のALn880Breda[4]製)やALn990.1000FIAT[5]製、OM[6]製のALn990.3000は液体式)が製造されていた[7]

こういった状況の中導入されたALn442およびALn448はTEE向けとして導入された2両固定編成の気動車であり、1957年7-10月にALn442.201-207号車およびALn448.201-207号車の計14両が、1958年6月にALn442.208-209号車およびALn448.208-209号車の計4両の合計18両がBredaで製造されているほか、平坦線での3両編成化用に付随車であるLn60.201-204号車の計4両が1958年に同じくBredaで製造されている。本形式は前述の同じBreda製のALn880をベースに、主機の改良による出力増強と最高速度の向上などを図ったものとし、車体はTEEに必要となる接客装備の装備と前頭部などのデザインの変更などを図ったものとなっている。なお、形式名のAは動力車両、Lは軽量、nはディーゼル燃料[8]を表し、"442"、"448"、"60"の10位と1位の"42"、"48"、"60"は座席数を、100位の"4"は総括制御が可能であることを表すため10位の数字"4"を繰返したもの、機番の百位の"2"はBreda製を、十位と一位は製造順を表している。また、TEEで運行されていた際の現車の車体表記は"TEE 422 20X"もしくは"TEE 448 20X"であったほか、通常運行されていたALn442とALn448の2両編成の状態ではALn442-448と通称されている。

本形式は製造・試運転の遅れにより1957年6月2日のTEEの運行開始には間に合わなかったものの、同年8月および10月よりTEEのメディオラヌムリーグレで運行を開始し、翌1958年には同じくTEEのレマノで、1960年からはモン・スニでの運行が開始され、並行して国内の列車にも使用されていた。しかし、当初気動車列車により運行を開始し、1961年にはスイス国鉄RAe TEEII形電車による運行も加わったTEEであるが、固定編成の列車では利用客の増減に対して列車の編成両数を柔軟に変更することが難しかったため、1963年以降伝統的な電気機関車の牽引によるTEEの運行が開始されている。特に編成が2両と短かったことと、冷房装置を搭載しない[9]本形式によるTEEは1969-72年に西ドイツのVT601形やイタリア国鉄などのTEE用客車による客車列車に置換えられ、その後は国内列車で運用されることとなった。なお、これに伴い、1974-79年にALn442に対してキッチン等の供食設備を撤去して客室とする改造が実施されてALn460に形式変更されており、引続きALn448との固定編成で使用されている。

各機体の形式機番と製造年、製造所、その後の経歴は以下の通りである。

ALn442-448経歴一覧形式製造時機番製造年製造所記事改番後機番
(1972年)改造後形式改造後機番改造年廃車年
ALn4422011957年Breda2001ALn46020011979年1983年以降
2021969年の事故により廃車---1969年
203200320031974年1983年以降
204200420041978年1983年以降
205200520051977年1983年以降
206200620061974年1983年以降
207200720071979年1983年以降
2081958年200820081975年1983年以降
2091971年にALn442.202に改番2002--1983年以降
ALn4482011957年Breda2001-1983年以降
20220021983年以降
20320031983年以降
20420041983年以降
20520051983年以降
20620061983年以降
2071971年の事故により廃車-1971年
2081958年20081983年以降
2091971年にALn448.207に改番20071983年以降
Ln602011958年Breda-Ln6022011964年1999年
2022021965年1999年
2032031968年1999年
2042041970年1999年

仕様ALn442およびALn448の形式図


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