イタリアの政党イタリアの同胞
Fratelli d'Italia (FdI)
党首ジョルジャ・メローニ
成立年月日2012年12月17日
本部所在地ラツィオ州ローマ
代議院議席数119 / 400 (30%)(2022年1月7日)
元老院議席数65 / 200 (33%)(2022年1月7日)
欧州議会8 / 76 (11%)(2022年1月7日)
党員・党友数130,000名[1]
(2021年時点)
政治的思想・立場右派[A] - 極右[B]a[›][10]
イタリア・ナショナリズム
イタリアの同胞(イタリアのどうほう、伊: Fratelli d'Italia : FdI)は、イタリアの政党。自由主義と社会保守主義をスローガンに掲げて結党されたが[11]、民族主義(イタリア・ナショナリズム)的な政治行動も示している。右派[2][3][4][5]@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}あるいは中道右派とされる場合もあるが[要出典]、ネオ・ファシズム系のイタリア社会運動の流れを汲んでおり、そのため極右政党と呼ばれることも多い[6][7][8][9][10]。
結党時はイタリアの同胞・国民中道右翼(伊: FdI?CN)としていたが、2014年にイタリアの同胞・国民同盟(FdI-AN)への改称を経て、2018年に現在の党名に簡略化された。
概説(英語版)とジョルジャ・メローニ議員が自派閥と共に離脱して設立された。既にベルルスコーニ政権から離反して新党を立党したジャンフランコ・フィーニ下院議長(旧国民同盟書記長)のイタリアのための未来と自由に続き、旧国民同盟派議員の自由の人民からの離脱が相次ぐ形となった。
完全に自由の人民と決別したフィーニに対して、ルッサは新たに同党を中心にした選挙連合「中道右派連合」には参加する意思を表明している[15]。後にフォルツァ・イタリア出身で同党の再結党には加わらなかったグイード・クロセット(英語版)議員のグループも合流した。
FdIの政治主張はその大部分が国民同盟(AN)及びその前身となったイタリア社会運動(MSI)のイデオロギーを継承している[16][17]。即ち保守主義とナショナリズムであり、またリスボン条約以降の欧州懐疑主義の主張も存在している[18]。経済面では経済的自由主義を採用している。欧州懐疑主義の観点から五つ星運動、同盟といった他の反EU政党と協力する場合もある。
また、党首のメローニはヨーロッパの政治家としては珍しく、大統領制への移行を主張している(現状のイタリアにおける大統領は議会が選出し、概ね象徴的な元首)[19]。 2012年11月、旧国民同盟出身のイグナジオ・ラ・ルッサ
歴史
設立経緯
2012年12月16日、AN出身のジョルジャ・メローニ議員、ファビオ・ランペッリ(イタリア語版)、FI出身のグイード・クロセット(英語版)、PDL結党後に政界入りしたジュゼッペ・コッシガ(英語版)らPDL内の右派議員4名が党内グループを結成した[21]。彼らは中道主義政党を支持基盤とするマリオ・モンティ政権の財政改革を非難し、また事あるごとに中道政党との連帯を模索していたベルルスコーニらPDL指導部を批判した[22][23]。
2012年12月17日、ルッサはPDLからの離党を宣言して新党「国民中道右翼(Centrodestra Nazionale)」を結党、他の反指導部勢力との連帯も構想していると発言した[24]。一方で、離党については中道政党連合に加わって明確にPDLと対立したFLIに対して、PDLとの選挙連合は維持し、むしろPDLの支持者に選択肢を与えるという形でPDLに提案された[25]。同日にはメローニらのグループも新党「イタリアの同胞(Fratelli d'Italia)」を結党した[26]。
2012年12月21日、似た立場にあったルッサ派の「国民中道右翼」とメローニ派の「イタリアの同胞」は合流に同意し、新党名は両組織の名前を合わせて「イタリアの同胞・国民中道右翼」(Fratelli d'Italia ? Centrodestra Nazionale、FdI?CN)に決定された[27]。