イジェフスク機械製作工場
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イジェフスク機械工場」とは異なります。

公開株式会社「イジェフスク機械製作工場」
ОАО ≪Ижевский машиностроительный завод≫イジェフスク機械製作工場
種類公開株式会社
市場情報MCX:  ⇒IGMA
略称Ижмаш, Izhmash
ИЖМАШ, IZHMASH
Иж, Izh, ИЖ, IZH
ОАО Ижмаш, OJSC Izhmash
イズマッシュ、イジマシ
本社所在地 ロシア
426006
ウドムルト共和国 イジェフスク
проезд Дерябина, д.3
設立1807年
業種機械
事業内容銃器
代表者ウラジミール・グロデツキー
(ジェネラルディレクター)
主要株主ロステック
主要子会社Ижевский оружейный завод,
Ижевский инструментальный завод,
Научно-производственный центр высокоточной техники
外部リンク ⇒http://www.izhmash.ru/
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代表製品のAK-47

イジェフスク機械製作工場(イジェフスクきかいせいさくこうじょう、ロシア語: Ижевский машиностроительный завод, ロシア語ラテン翻字: Izhevskiy mashinostroitel'nyy zavod)は、ロシアの兵器メーカーである。

イジェフスク(Ижевский)と機械製作(машиностроительный)の語頭から Ижмаш(Izhmash)と略す。ロシア語ではイジマシと読むが、英語風にイズマッシュと読むことが多い。短く Иж(Izh)とも略す。(いずれも大文字でも書く)

イジェフスクに拠点があり、1807年アレクサンドル1世が設立した。世界でも大手の兵器メーカーである。代表製品はアサルトライフルAK-47カラシニコフ突撃銃)。他に航空機関砲ミサイルミサイル誘導装置も生産している。また、兵器以外にも、狩猟・スポーツ銃、ナイフオートバイ自動車工作機械などを作っている。
歴史アレクサンドル・デリャービン

18世紀中頃のロシアは、1756年からの七年戦争など外征が相次いでおり、そのためもあって1760年イジェフスクイジ川沿いに鉄工所が作られた。しばらく後、皇帝アレクサンドル1世は技術者のアレクサンドル・デリャービンに、適当な場所を見つけて新しく兵器工場を作るように命じ、デリャービンはイジェフスクの鉄工所を改造して兵器工場とすることを決めた。1807年にできたその工場は、当初からライフルの生産をしており、1874年からはベルダン式ライフルの生産を始めた。

ソ連時代は国営のイジェフスク造兵廠となった。1947年にはAK-47カラシニコフ自動小銃)の生産が開始された[1]

ソ連崩壊後は民営化されたが、国営企業ロステックの傘下にあった。

2009年9月同社は経営破綻に直面していると産経新聞で報じられ、[2]2012年4月に経営状況が好転せず、破産した。

2012年11月11日、ロシアのドミトリー・ロゴージン副首相はイジェフスク機械製作工場(イズマッシュ)とイジェフスク機械工場(イジュメク, Izhmekh、似た名前の別企業)を経営統合し、カラシニコフの名を冠したブランドを展開すると発表した。[3]

2013年9月18日、イズマッシュ、イジュメクなどが経営統合し、国営持ち株会社カラシニコフ・コンツェルンとして登記されたと発表した。国営企業ロステックが株式の51%を保有している。
製品

イズマッシュはソビエト連邦時代にはあくまで国営工場の一つに過ぎず、他地区の工場と全く同じ製品も作っている。下記の製品も、イズマッシュで作られていたことがあるというだけであり、必ずしもイズマッシュだけで作られていたわけではない。詳細は個別の記事を参照。イズマッシュやIZhの名称が付いているものはイズマッシュの製品である。
兵器

イズマッシュの兵器は世界中で使われており、例えばイギリスドイツフランスなどの先進国、アジアアフリカラテンアメリカの発展途上国などである。

軍用銃以外にもバイアスロン用のスポーツライフルなども手がけており、旧共産圏だけでなくヨーロッパやアメリカ合衆国などでも販売されている。
小銃AK-107

AK-47, AKM, AK-74, AN-94, AK-101, AK-103, AK-107などの自動小銃

イズマッシュ・サイガ12, サイガ20, サイガ410 などの散弾銃

SKSカービン-セミオートマチックライフル

V-98, SV-98, SV-99 - ボルトアクション方式狙撃銃

ドラグノフ狙撃銃 (SVD) - セミオートマチックの狙撃銃

PP-19 Bizon - 短機関銃

モシン・ナガン - ボルトアクション方式のライフル及びカービン(大半がイズマッシュの製品だが全てではない)

トカレフ SVT-40 - セミオートマチックライフル

その他2K25クラスノポル

GP-34 - グレネードランチャー

KS-K - 軍用短銃

GSh-30-1 - 航空機関砲

Kitolov-2M, クラスノポル - 誘導爆弾

オートバイ・自動車

自動車製造部門のイズアフト (IzhAvto) は2009年9月に破産申請し[4]2011年10月27日アフトヴァースが17億ルーブルで買収した[5]
オートバイIZh-Planet 5

イズマッシュは1928年からはIZhのブランドでオートバイを製造している。最初の車種「IZh 1」は排気量1200cc、V型2気筒で、開発したのはソビエト連邦の技術者Pyotr Vladimirovich Mokharov (1888–1934)だった。

1973年から1979年まで、イズマッシュのバイクはソビエト連邦内の他工場製品と共に、コサックバイク (Cossack motorcycle) としてSATRA社を通じてイギリスで販売された。プラネタ(Planeta)やジュピター(Jupiter)などのモデルがあった[6]


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