イシイルカ
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イシイルカ

保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))

分類

ドメイン:真核生物 Eukaryota
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:哺乳綱 Mammalia
:鯨偶蹄目 Cetartiodactyla
階級なし:クジラ目 Cetacea
亜目:ハクジラ亜目 Odontoceti
上科:マイルカ上科 Delphinoidea
:ネズミイルカ科 Phocoenidae
:イシイルカ属 Phocoenoides
:イシイルカ P. dalli

学名
Phocoenoides dalli
(True, 1885)
和名
イシイルカ
英名
Dall's Porpoise

イシイルカ(Phocoenoides dalli) はクジラ目ハクジラ亜目ネズミイルカ科イシイルカ属に属する小型のイルカである。イシイルカ属に属するのはイシイルカのみである。イシイルカの主な生息域は北太平洋の温帯の海域である。1970年、サケを捕るためのトロール網[?流網]による混獲によって、毎年数千頭のイシイルカなどが被害に遭っていることが明らかにされ[要出典]、イシイルカは注目を集めた。種小名のdalliおよび英名のDall's Porpoise(ドールのネズミイルカ)はアメリカの動物学者Dallに由来する。
形態

ネズミイルカ科の中では大きな種類であり、体長は230cm、体重は130kgから200kg程度まで成長する。特徴のある体型であるため、他のクジラ目との識別は容易である。頭部が小さいのに対して、胴はずんぐりしている。また胸びれも小さく、頭部に近接している。背びれはほぼ中央に位置し、基部が広い三角形で、大きい。尾びれは扇形で両端は頭部方向に湾曲しており、中央に切れ込みがある。これも特徴的な形状である。体色は幾分シャチに似ている。全体的には非常に濃い灰色から黒色であり、胸びれの後方から体側にかけて白色のパッチがある。体色の境界ははっきりしている。背びれの先端は白あるいは明るい灰色、尾びれの後縁も同じく白あるいは明るい灰色である。[1]

寿命は15年程度である。

ヒトとの大きさ比較

アメリカ合衆国アラスカ州プリンス・ウィリアム湾の個体

背面

生息数と分布.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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出典検索?: "イシイルカ" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2020年1月)
分布域

イシイルカ型(Dalli型、Dalli Type)とリクゼンイルカ型(Truei型、Truei Type)の2形態が存在することが知られている。Dalli型の生息域は広く、南カリフォルニア州から南日本にかけての広汎な北太平洋一帯(日本海ベーリング海も含む)に棲息する。Truei型の生息域は狭く、日本の北や東の太平洋の北西海域のみに棲息する。他のネズミイルカ科のイルカとは異なり、水深の深い海域を好む海洋性である。沿岸に近付くこともあるが、それでも多くの場合には水深の深い海域に留まる。

正確な生息数は不明であるが、生息域においては珍しくはないと考えられている。イシイルカは人間の船に接近してくるために、生息数を正確に調査することが困難になっている。全生息数は数十万頭であり、おそらくオホーツク海に棲息する個体数が最大であろうと考えられている。生息数に関しては「保護」も参照されたい。


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