イコライザー_(映画)
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イコライザー
The Equalizer
監督
アントワーン・フークア
脚本リチャード・ウェンク
原作マイケル・スローン
リチャード・リンドハイム
ザ・シークレット・ハンター
製作トッド・ブラック
ジェイソン・ブルメンタル
デンゼル・ワシントン
アレックス・シスキン
スティーヴ・ティッシュ
メイス・ニューフェルド
トニー・エルドリッジ
マイケル・スローン
製作総指揮エズラ・スワードロウ
デヴィッド・ブルームフィールド
ベン・ウェイスブレン
出演者デンゼル・ワシントン
マートン・ソーカス
クロエ・グレース・モレッツ
デヴィッド・ハーバー
ビル・プルマン
メリッサ・レオ
音楽ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
撮影マウロ・フィオーレ
編集ジョン・ルフーア
製作会社ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ
エスケイプ・アーティスツ
配給 コロンビア ピクチャーズ
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公開 2014年9月7日
トロント国際映画祭
2014年9月26日
2014年10月25日
上映時間132分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
製作費$55,000,000[1]
興行収入 $191,569,141[1]
$100,769,141[1]
3億9700万円[2]
次作イコライザー2
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『イコライザー』 (The Equalizer) は、2014年アメリカ合衆国で製作されたヴィジランテアクションスリラー映画。製作・主演はデンゼル・ワシントン、監督はアントワーン・フークアが務めた。

1984年から1989年にかけてアメリカ合衆国で放送されたテレビドラマザ・シークレット・ハンター』の劇場版である。
ストーリー

マサチューセッツ州ボストン。ホームセンターで働きながら平穏な日々を送るロバート・マッコールは、誰からも慕われる好人物で、深夜は行きつけのダイナーでの読書が日課となっていた。その店には同じく常連で、テリーと名乗る少女娼婦のアリーナがおり、言葉をかわす内に奇妙な友情が芽生えていく。歌手になる夢を持つアリーナは、娼婦の仕事に嫌気がさしていたが、やがてアリーナは自分に暴力を振るった客に反撃して傷つけてしまう。客の苦情を受け、元締めでロシアン・マフィアのスラヴィは見せしめとしてアリーナに激しい暴力を行い、彼女はICU送りとなる。彼女の入院を知り、その悲惨な姿をガラス越しに見たマッコールはスラヴィらのいる一室に赴き、9,800ドルを提示して彼女を自由にするよう申し出るが、スラヴィは無下に断り、これからも彼女を搾取すると言い放つ。素直に引き下がるかに見えたマッコールだが、静かな怒りに燃える彼は、スラヴィ含め、その場にいたギャング5名を、その場にある物だけ用いて30秒足らずで殺害してしまう。

事件を受けてスラヴィのボスであるウラジミール・プーシキンは、部下で解決屋のテディ・レンセンをボストンに派遣する。頭脳明晰で戦闘能力も高く、凶悪なテディは、暴力と情況証拠による推理ですぐにマッコールを割り出す。直接会っても尻尾を出さないマッコールを犯人だと確信するテディであったが、襲撃は失敗し、彼の経歴を洗っても正体もわからず、テディはますますマッコールに興味を持つ。一方、マッコールの正体は元海兵隊員国防情報局(DIA)[注 1]の凄腕の特殊工作員で、妻の死を受けて引退した過去を持っていた。かつての同僚スーザンの伝手で敵の情報を得たマッコールは、その正体が、表向きは新興財閥の総帥で政財界に影響力を持つプーシキンであること、テディが元スペツナズの難敵であること、また一部のボストン市警の刑事が彼らに加担していることを知る。

マッコールは手始めにロシアン・マフィアと癒着する汚職刑事フランク・マスターズを脅し、ボストンにおけるプーシキンのマネーロンダリングのアジトを壊滅させる。さらにマッコールは次々とプーシキンの拠点を破壊し、彼らの東海岸における活動自体が危ぶまれるほどの事態となる。また、フランクが自己保身のため担保していた政財界の黒い関係のリスト(USBメモリ)も押収し、その内容はFBI捜査官を通じて世に知られることとなる。プーシキンから叱責を受け、後がないテディは戦力をかき集め、ホームセンターの店員を人質に取って、マッコールを港へ誘き出す策に出る。

マッコールはテディを出し抜いて人質を救出すると、逆にホームセンターで彼らを待ち受ける。地の利とホームセンターの工具や鉄条網線を武器にして、テディたちは為す術なくマッコールに殺されていく。時に抵抗を受けて負傷し、危機に陥るマッコールであったが、最終的には正体を問うテディを無言のままネイルガンで殺害し、殲滅を完了する。更にその3日後、マッコールはモスクワのプーシキンの屋敷に潜入すると、彼を感電させて殺害する。

後日、ボストンで再び平穏な生活を送るマッコールにアリーナが声を掛けてくる。傷が癒えた彼女は、マッコールから受け取った1万ドル弱(おそらく9,800ドル、退院した時に私物に混ざっていたので、アリーナは、組織が口止め料として入れたと思っている)を元手に真っ当な生活を送っていた。マッコールの平凡な表の顔しか知らないアリーナだったが、常連の店でマッコールから勇気づけられたアドバイスなどのお礼を言って別れる。夜、マッコールはいつものダイナーで本を脇に置き、自らが出した広告サイトに自分への助けを求める人の連絡を待っていた。マッコールは自分を"イコライザー"と認識し、自分のスキルを必要とする人たちのために使おうと決意したのだった。
キャスト

※括弧内は日本語吹替。

ロバート・マッコール -
デンゼル・ワシントン大塚明夫
ホームマート(日本で言うホームセンター)で働く大柄な壮年の男。物静かだが気さくで明るく、ジョークを交えるなど愛想も良い。職場の同僚とも関係は良好で、自身へのイジりに対しても真に受ける事なくユーモアたっぷりに返す人気者。趣味は読書。困っている人物、特に気に掛けた者に対しては見過ごす事をしない情け深い性格。実は元DIAの凄腕工作員だった男で、妻が亡くなった喪失感から死を装って引退し、静かな生活を送っていた。ただし調査から格闘・射撃・観察・追跡など、現在もその能力は全く衰えていない。馴染みのレストランで出会った歌手を夢見るテリーの境遇を知り、彼女を食い物にする買春グループから救うために9,800ドルで店から買い取ろうと懇願。しかしボスのスラヴィに1週間だけ解放すると言われ、さらには彼女がボロボロになったらタダでくれてやると吐き捨てられたため怒りは頂点に達する。瞬時に状況を見極め脳内でシミュレーションを行い、スラヴィら部屋にいたマフィア5人に対して反撃術と室内にある道具のみを使い30秒足らずで全滅させている。その後はロシアンマフィアの報復などもあった事から、買春の元締めであるプーシキン一味を徐々に追い詰めていく。

テディ・レンセン(ニコライ・イチェンコ) - マートン・ソーカス山路和弘
ロシアンマフィアであるプーシキン直属の部下。仕事上のトラブルを解決する解決屋で冷酷且つ容赦のない性格。ロシアの特殊部隊・スペツナズ出身で、優れた調査能力と推理力に加えルール無用の対応力がある。スラヴィ殺害の件以降はマッコールを執拗に追い、抹殺するために暗躍する。

テリー(アリーナ) - クロエ・グレース・モレッツ潘めぐみ
歌手を夢見る少女。身寄りがなく情婦として生計を立てているが、かなり無理をしており客とはトラブルを起こす事も。彼女もマッコールの行きつけのレストランの常連で、偶然声を掛けた読書をするマッコールとは次第に打ち解けていく。その過程で本名がアリーナである事を明かすほどであった。ある日、ICUへ入院するほどの重症を負わされた事をレストラン店主に知らされたマッコールが、様子を見に行った病院で偶然見掛けたマンディから元締めのスラヴィに逆らって暴行を受けた事実を聞かされた事がストーリーの本筋である。マッコールからは「(自身の生きる)世界を変えろ」と励まされており、退院後は(マフィア壊滅もあり)情婦生活から足を洗い、街を出て夢への一歩を踏み出した。

フランク・マスターズ - デヴィッド・ハーバー四宮豪


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