イクシオン_サーガ_DT
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イクシオン サーガ DT
ジャンル
ファンタジー
アニメ
原作カプコン
監督高松信司
シリーズ構成大和屋暁
キャラクターデザイン竹内進二
メカニックデザイン小川浩
音楽Elements Garden
アニメーション制作ブレインズ・ベース
製作イクシオン サーガ DT製作委員会
放送局放送局参照
放送期間2012年10月7日 - 2013年3月31日
話数全25話
漫画:イクシオン サーガ ED
作者双葉はづき
出版社一迅社
掲載誌コミックZERO-SUM
発表号2012年11月号 - 2014年2月号
巻数全2巻
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ漫画
ポータルアニメ漫画

『イクシオン サーガ DT』(イクシオン サーガ ディーティー、IXION SAGA Dimension Transfer)は、2012年10月から2013年3月まで放送されたテレビアニメカプコンオンラインゲーム『イクシオン サーガ』を原作とするファンタジー作品。
概要

本作は、『イクシオン サーガ』のプロモーションの一角として企画されたメディアミックス作品である。ゲームより以前の、セントピリア帝国が分裂する前の時代を舞台としている。

企画を立ち上げるにあたりカプコンはアニメ専門チャンネルAT-X高松信司監督と脚本の大和屋暁の2人を紹介され、両名を迎えてのアニメ制作の打ち合わせが行われた。その打ち合わせの中で勢いで「アニメは煮るなり焼くなり好きにしてください」という流れになり、結果原作からは「煮るなり焼くなりどころか、切り刻んだあげく原形を留めていない」作風となって出来上がった[1]

そうなった理由として、カプコン杉浦一徳は「今までにもオンラインゲームがアニメ化されたことはあるが、どれもヒットしたとまでは言えない」「自分なりの分析だが、ゲームを忠実に再現した内容だと、そこに相当のプラスαがないと、あまり受けないんじゃないか」と語っている。また、製作委員会の中でも「現在のアニメ作品は、1話目でインパクトを与えないと継続して観てもらえない」と指摘されたとも語っている。

従来のRPG風アニメに高松・大和屋作品特有のパロディメタ成分や下ネタなどのギャグ成分、お色気成分がふんだんに盛り込まれた作品であり、そのギャップもまた本作品を楽しむ要素のひとつとなっている。
ストーリー

とある理由により、現代から「ミラ」と呼ばれる異世界へと飛ばされた主人公、火風紺(ほかぜ・こん)。そこは「アルマ」という神秘のエネルギーが万物に宿る世界。敵に襲われて絶体絶命のピンチの渦中だったエカルラート姫一行の前に現れた紺は、姫を助けることになる。右も左もわからないまま一行と行動を共にする紺。姫は婚礼のため、都を目指していたが、政略結婚であるその婚礼を阻む敵対勢力に、その命を狙われていたのだ。
登場人物

キャラクターの命名は、紺とエレクのみは高松、それ以外のキャラクターは大和屋が競走馬(大和屋が一口馬主をしていたハーツクライの産駒)からとって[2]名付けた[3]
ヒメ御一行
火風 紺(ほかぜ こん)
- 江口拓也本作の主人公。17歳。三鷹市下連雀在住[注 1]。彼女いない歴=年齢(すなわち童貞)のゲーム好きな高校生である少年。次元を超えてきた者。エレク達からは「DT(Dimension Transfer)」と呼ばれるようになる。自宅でネットゲーム[注 2]をしていた所、ゲーム内でフローラと名乗る謎の女から声をかけられそれに答えた途端、異世界に飛ばされてしまう。空から落ちてきた勢いで偶然バリアシオンを倒し、ヒメ一行と出会い、運良くエレクを撃退したことで騎士(下僕)に任命され同行することになる。インドア派の典型的現代っ子で武術の心得なども皆無だが、頭の回転は早く口も達者で、あの手この手でピンチを乗り越えようとする。タマツクレ温泉に浸かった際、増幅されたアルマエネルギーで全身が輝き続けるようになってしまい、ある町で「コンビカ様」という神として祭り上げられてしまう。やがてコンビカ教というウルガ教団に並ぶ一大勢力となり、(苦し紛れに)神殿建立までに至ったが、事が大きくなりすぎたので全てを捨てて逃げ出した。ホームシック[注 3]に陥った時には地下レスリングで「コン・バトラー・ファイブ」のリングネームで出場させられた。第11話におけるインコグニートとの戦いの際、エレクの放ったカリボールの一撃を受け、ヒメと共に行方不明になる。実は死んだと見せかけた作戦であり、ニセ葬儀まで行ってインコグニートの目を欺き、無事帝都に辿り着く。帝都で元の世界に帰る方法を調べるが見つからず、謎の助言から引き続きヒメ達に同行、ジャグラバーク領で川下りやドミノ倒しなど婚礼の儀を(ほぼ一人で)代行することになる。婚礼の儀を終えたことで完全にお役御免となるかと思いきや、ジャグラバーク暗殺未遂の罪を被ってしまい逃亡することとなった。逃亡中、とある遺跡に仲間たちと共に転送され自分を異世界に送り込んだ張本人のアルマフローラと対面、そしてウルガ教団の目的を聞かされ、世界を救ってと頼まれる。ハイペリオンの適性を見込まれ呼ばれたにもかかわらず、その力を使わずに現代っ子にありがちな自らのヘリクツ(口車)のみを駆使して戦争を終結させることに成功し、自分の世界に帰っていった。装備はエレクから奪ったアルマギアの剣[注 4]と、現実世界から付けていたヘッドフォンを首にかけている。アルマギアの剣は紺が使用するときはブースター付きのハンマーとなり、スピーカーになる機能も備えている。龍の形の高価な靴も購入したが第1話でしか着用せず、以降は普通のブーツを着用している。名前の由来はカプコンの当て字である。部屋着は赤地のTシャツで左側胸部にカプコンの「COM」のロゴ入り。
エカルラート・ジュピトリス・セントピリア
声 - 三上枝織本作のヒロイン。セントピリア帝国第36皇女。愛称は「ヒメ」[注 5]。性格は無愛想。8歳ながらジャグラバーク卿と婚約するための旅の途中でエレクらに襲撃され、その時に紺と出会い、後に騎士に任命する。紺に蹴りをかましたり、パンチを食らわすなど、かなり破天荒な部分がある。彼女を含むセントピリア一族王族には大活性期になると頭部に「大いなる兆し」(アホ毛)が現れ、大食いになったり物静かになったりと変化が起こる。そして3本立つと凶暴化(というより野生化)し、周りに身の毛が立つほどの恐怖を与える。最悪街が壊滅しかねないとも言われている。不機嫌やストレスも要因になり得るらしく、婚礼の儀最中にもストレスでアホ毛が出現しておりカラオケで暴君となり再び紺達を震えさせている(過去、ヒメがカラオケを披露した際、完璧に歌い上げるという理由で72時間同じ曲を歌い続けたため誰も逃げることができず、観客として居合わせた国の重鎮達が次々と倒れ国中の機関が約2カ月にも渡りマヒしたという逸話がある)。自らの婚約に関しては達観しており、自分が結婚を受け入れれば当面の戦争は回避できるが、自分の代わりはいくらでもおりまた確実に戦争が回避できるかもわからないと推論している。第11話にて、紺と共にカリボールの攻撃によって死亡したかと思われたが、死亡を偽装しつつ無事帝都に到着。帝都で皇帝の証を授かりジャグラバーク領で無事婚礼の儀を行うも、初夜の際にジャグラバーク卿の鼻毛を目の当たりにしてアホ毛が3本立ってしまい(「鼻毛」という言葉を聞くことすら嫌なほど苦手であるらしい)、暗殺未遂の罪(厳密に言うと紺が被っている)で逃亡することになる。第21話ではアルマフローラによって共に遺跡に転送させられ、そこで教団の思惑を聞く。そして他の人物と共にハイペリオンとしての力を手に入れ、自分を嵌めた教団に仕返しするため、遺跡の地下にある巨大ガチャポンから槍型のアルマギア(主にアルマエネルギーを放って攻撃する)を手に入れ、戦争回避のために奔走した。戦争終結後、紺が元の世界へ帰る際には涙ながらに別れを告げる。
セングレン
声 - 中井和哉セントピリア帝国騎士。大剣を使う屈強な男性で、「鋼鉄のセングレン」と恐れられている。ヒメの護衛役として同行。真面目でヒメからの信頼も厚い。当初は紺のことを信用していなかったが、2度もエレクを倒した紺を評価し心から信頼するようになる。普段は硬派な武人だが、デレデレした緩い顔になるほど猫を始めとする愛玩系動物が大好きな性癖がある。また、実は帝国首都大学を首席卒業している文武両道のエリートで、大学では建築・工学を修めていた。製図作業を行う際はメガネを着用する。帝都では密かに虎のマスクを被り「タイガーマッスル」を名乗りAEM&P(アンチ・エンパイヤー・マッスル・アンド・ペット)で小動物を愛する革新派活動もしていたり、猫成分が足りなくなると1人でエア猫を愛でたりしている。第21話では紺達と共に遺跡に転送されてハイペリオンの力を与えられ、巨大ガチャポンのハンドルを動かすために無駄な力を発揮。その後、紺の助言で数々の武器を出した中から大剣型のアルマギアを手にする。
マリアンデール
声 - 福山潤エカルラート姫専属侍女。愛称は「マリアン」(紺からは「姉さん」)。二丁拳銃を武器にする。一見女性にみえるが性別は男性[注 6]で、その経緯についてはセングレンやヒメから語られたが実は紺をからかうための嘘で、実際は全くの不明。無精髭である。普段は清楚な女性のように振る舞い、男女関係無く人を惹きつける魅力を持つ。料理も得意でレパートリーに富み、大規模な料理も一人でこなせる。特に紺がホームシックに陥った際は紺の説明だけで大掛かりな錬金術のような手法でこの世界にはないハンバーガーコーラを再現して見せた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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