イギリス軍
198,763人[2] 予備役:
80,700人[3]
配備:5,820人[4]、年齢 15-49
財政
予算684億米ドル (2022年)
(世界6位)
軍費/GDP2.2%(2022年)
産業
国内供給者BAEシステムズ
ロールス・ロイス・ホールディングス
バブコック・インターナショナル(英語版)
国外供給者ロッキード・マーティン
ボーイング
関連項目
歴史イギリスの軍事史
イギリスが関与した戦争一覧(英語版)
Army officer ranks
Army other ranks
Navy officer ranks
Navy ratings
Air Force officer ranks
Air Force other ranks
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イギリス軍(イギリスぐん、英: British Armed Forces)、または国王/女王陛下の軍 (こくおう/じょおうへいかのぐん、英: His/Her Majesty's Armed Forces)[5]は、イギリスの保有する軍隊。公文書ではアームド・フォーシズ・オブ・ザ・クラウン (英: Armed Forces of the Crown)と言及される[6]。 イギリス、その海外地域、およびイギリスの王室属領の防衛を担当する軍事組織で、イギリスのより広い利益を促進し、国際的な平和維持
概要
現在のイギリスに続く1707年のグレートブリテン連合王国の成立以来、イギリス軍は七年戦争、ナポレオン戦争、クリミア戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦など世界の列強が関わる多くの主要な戦争での戦闘を経験した。イギリスは紛争に繰り返して勝利したことで、世界有数の軍事および経済大国の地位を確立した[8]。
今日のイギリス軍は、75の船の艦隊を所有する外洋海軍であるイギリス海軍、および非常に特殊な水陸両用軽歩兵から構成されるイギリス海兵隊、主要な陸戦部隊であるイギリス陸軍、固定翼機と回転翼機の両方で構成される多様な運用艦隊を持ち技術的に洗練された空軍であるイギリス空軍により構成されている。イギリス軍は、常備軍、正規予備役(英語版)、志願兵補充部隊および後援予備役(英語版)を有する。
軍の構成員が忠誠を宣誓する最高司令官(英語版)は、イギリスの君主で現在は国王チャールズ3世である。名目上であり国王大権は首相ないし内閣の助言に従い行使されるため、事実上の総指揮権は首相にある。イギリスの議会は平時の常備軍を禁じる権利の章典の定めに従い、少なくとも5年に1回毎に国軍法(英語版)を可決して、イギリス陸軍の存続を承認している。他の海軍、空軍、海兵隊など他の全ての軍部隊はこの法律の定めにない。イギリス軍は国防大臣が率いる国防省の国防委員会(英語版)によって管理される。
イギリスは承認された核保有国5か国の一つで、国際連合安全保障理事会(国連安保理)の常任理事国とNATO軍事同盟の創設国でリード国でもあり、5か国防衛取極に関わる。イギリス本土のほか、アセンション島、バーレーン、バミューダ、イギリス領インド洋地域、ブルネイ、カナダ、キプロス、フォークランド諸島、ドイツ、ケニア、モントセラト、ネパール、カタール、シンガポールに駐屯地などの施設を有している。
歴史詳細は「イギリスの軍事史」を参照「ブリテンの歴史」および「イギリスの歴史」も参照1952年2月6日の即位時より亡くなるまで、名目上のイギリス軍最高指揮権者であった女王エリザベス2世。(1986年撮影)
イギリスの軍事は歴史が長く、特に17世紀から複雑で世界史に大きな影響を与えた。世界の人口のうち4分の1がイギリス帝国の臣民で、陸地の総面積も4分の1を領有した。現在まで続くイギリス軍は、1707年にグレートブリテン連合王国の軍隊としてイングランド軍とスコットランド軍の合併によって形作られた。
イギリス人が参戦した重要な戦いは、18世紀から19世紀前期にかけて起きたナポレオン戦争と七年戦争、19世紀中期のアヘン戦争、アロー戦争、クリミア戦争、20世紀の第一次世界大戦、第二次世界大戦があった。
イギリス軍は第二次世界大戦の終結後も活発な活動を続け、北アイルランド、キプロス、ドイツ、ジブラルタル、ブルネイ、フォークランド諸島など、世界中の基地を維持し続けた。
1940年から存続した海軍省、陸軍省、航空省は、1964年に現在の国防管理機構である国防省が役割を引き継ぐ形で、置き換えられた。
冷戦3Vボマーの1つアブロ バルカン
第二次世界大戦の終結後、経済的、そして政治的な低迷により世界的な役割の縮小として反映された[9]。