イギリス海外派遣軍_(第二次世界大戦)
[Wikipedia|▼Menu]

第二次世界大戦におけるイギリス海外派遣軍(イギリスかいがいはけんぐん、British Expeditionary Force、BEF)は、第二次世界大戦時にイギリス陸軍が編成した組織。1939年に編成され、ヨーロッパ大陸へ派遣されており、西部戦線においてドイツ国防軍と戦闘を行なった。1940年のドイツ軍の西方電撃戦に伴い敗退し、イギリス本土への撤退により再編・廃止された。
概要

イギリスは戦時に際し、ヨーロッパ大陸への兵力派遣構想を有していた。1939年9月1日にドイツ軍のポーランド侵攻により第二次世界大戦が勃発すると、第6代ゴート子爵ジョン・ヴェレカー大将を司令官とするイギリス海外派遣軍(BEF)を編成、フランスへの兵力派遣を開始した。指揮権は協定上フランス軍隷下であった。部隊は10月より北フランスへの展開を行なっている。まやかし戦争の間は、三個軍団をフランスに展開したが戦闘は無い状態であった。

1940年5月にドイツ軍のベルギー・フランス侵攻が開始されると、BEFはベルギーへも展開したが、ドイツ軍に敗退、主力はダンケルクで包囲されるに至った。ダイナモ作戦により、BEFは重火器のほとんどを失ったものの、人員のイギリス本土への撤退には成功した。

ダンケルクで包囲されなかった部隊や後方部隊は、その後もフランス領内で行動し、続くサイクル作戦エアリアル作戦で6月中にイギリス本土へ撤退した。これにより、ヨーロッパ大陸へ派遣されたイギリス兵力は消滅し、BEFは廃止されることとなった。
参考文献

詳解 西部戦線全史 山崎雅弘
学研 2008年 ISBN 4059012157

関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、イギリス海外派遣軍 (第二次世界大戦)に関連するカテゴリがあります。

イギリス海外派遣軍 (第一次世界大戦):1914年編成

ネヴィル・チェンバレン

バーナード・モントゴメリー

ジョン・ヴェレカー (第6代ゴート子爵)


典拠管理データベース
全般

VIAF

国立図書館

イスラエル

アメリカ

その他

IdRef


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:6009 Bytes
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef