イギリスの欧州連合離脱(イギリスのおうしゅうれんごうりだつ)、通称ブレグジット[1](英語: Brexit)は、イギリスが欧州連合 (EU) から離脱することを指す。Brexitは "British" と "exit" の混成語である(用語解説は後述)。2016年6月23日の国民投票の結果、投票者の51.9%がEUを離脱することを選択したことによる。離脱は左右両翼を跨ぐ欧州懐疑派によって支持されている一方、親欧州派は離脱を中止し、EU加盟継続を主張している。
3度も延期されたが、2020年1月31日午後11時(GMT、EU本部のあるブリュッセルの中央ヨーロッパ時間では2020年2月1日午前0時)、イギリスは正式にEUを離脱した[2]。更に、離脱協定によりイギリスにEU法が適用される移行期間は、2020年12月31日午後11時(GMT、EU本部のあるブリュッセルの中央ヨーロッパ時間では2021年1月1日午前0時)に終了した。目次
1 概略
2 用語解説
3 離脱に至る背景
3.1 歴史的経緯
3.2 国民投票党とイギリス独立党
3.3 1977 - 2015年の世論調査の推移
4 2016年の国民投票
4.1 キャメロン首相とEUの交渉
4.2 キャンペーングループ
4.2.1 離脱派
4.2.2 残留派
4.3 離脱による英国の利益
4.3.1 支出削減
4.3.2 経済的利益
4.3.3 自由貿易
4.3.4 テロからの保護
4.3.5 国民保険サービスの保護
4.4 米国大統領による要請表明
4.5 国民投票結果
4.6 投票分析
4.7 離脱政権組閣
4.8 キャンペーン違反
5 リスボン条約第50条
6 離脱日時
7 2019年3月29日周辺の動向
7.1 メイ首相のスピーチ
7.2 脅迫
7.2.1 国会議員
7.2.2 取り消し署名立案者
8 EU―英国間交渉
8.1 2016年からの交渉経緯
8.1.1 第一ラウンド
8.1.2 第二ラウンド
8.1.3 第三ラウンド
9 欧州連合離脱法2018
9.1 政府法案の追加
9.2 欧州原子力共同体(ユーラトム)