この項目では、2015年からのイエメン内戦について説明しています。1994年のイエメン内戦については「イエメン内戦 (1994年)」をご覧ください。
イエメン内戦 (2015)
サウジアラビア主導のイエメン内戦介入
時2015年-(進行中)
場所イエメン
衝突した勢力
イエメン(ハーディ政権)
イエメン軍 ハーディ派
アル=イスラ
南部運動
南部暫定評議会
サウジアラビア[1][2]
UAE[3]
バーレーン[3]
クウェート[3]
エジプト[3][4]
ヨルダン[3]
モロッコ[3]
カタール[3]
セネガル[5]
スーダン[3]
物質的支援
ソマリア[6]
パキスタン[7]
アメリカ[8][9]対アルカーイダのみフーシ
イラン
北朝鮮
エリトリア ISIL
指揮官
アブド・ラッボ・マンスール・ハーディー
ラシャード・アル=アリーミー
マフムード・アル・スバイヒ
モハメド・アリ・アル・フーシ
アリー・アブドッラー・サーレハ †
フセイン・カイラン
アブドルマリク・フーシ
ナシル・アル・ウハイシ †
カシム・アル・ライミ †
ナセル・アル・アンシ †
イブラヒム・アル・ルバイシュ †
ハリド・バタルフィ
2015年からのイエメン内戦(2015ねんからのイエメンないせん)は、2015年からイエメンで進行中の内戦。 アブド・ラッボ・マンスール・ハーディー大統領を中心とする勢力と、それを認めずムハンマド・アリ・アル・フーシを大統領とするフーシ派、そしてアラビア半島のアルカーイダ(AQAP)傘下のアンサール・アル・シャリーアの、上記3勢力によるイエメン国内戦である。2017年8月時点の報道によると、約5万人が死傷、200万人以上が国内難民となっている。戦闘以外に、水道や衛生・医療システムの破壊により、コレラなど感染症の蔓延も被害を広げている。ハーディ大統領側のサウジアラビアが中心に支援するイスラム教のスンニ派諸国と、イランが支援する同じくイスラム教のシーア派を掲げるフーシ派との代理戦争という側面もある[10]。犠牲者は2020年までに10万人以上へと増え、国際連合は「世界最悪の人道危機」として停戦を呼び掛けている[11]。2022年現在、200万人以上が故郷を追われている[12]。 ハーディ大統領率いる「暫定政府」が南部アデンなどを、フーシ派は首都サヌアなど北西部を実効支配している。サウジアラビアなどのスンニ派連合軍は「暫定政府」を支援して、フーシ派に対する空爆を行っている。一方、フーシ派はイエメン国軍から接収したもののほか、イランから供給された可能性がある弾道ミサイルを80発以上、サウジアラビアに対し発射しており、一部は首都リヤド近くまで到達している[13]。 なお、南部暫定評議会(以下STC)という組織が2017年に結成され、これはアラブ首長国連邦の支援を受けている。STCは2020年4月26日に自治を宣言して、ハーディ暫定政府が「首都」としてきたアデンへ部隊を展開。内戦はさらに複雑化している、という評価もある[11]。
概要
背景