アーサー・ロイ・クラファム(Arthur Roy Clapham、CBE FRS[1] 、1904年5月24日 - 1990年12月18日)はイギリスの植物学者である[2][3]。オクスフォード大学やシェフィールド大学で教え、『ブリテン諸島の植物』("Flora of the British Isles)の共著者である[4]。 ノーフォーク州のノリッジで小学教師の息子に生まれた。ケンブリッジ大学のダウニング・カレッジで学び、優秀な学生に贈られる植物学のフランク・スマート賞を受賞した[1]。学位(B.A.)を取得した後、フレデリック・フロスト・ブラックマンのもとで植物生理学を研究した。ローサムステッド農業試験場の植物生理学の研究職を得て、集団遺伝学の創始者の1人、ロナルド・フィッシャーと働き、フィッシャーの研究から統計的な解析やサンプリングの方法を学んだ[1]。この時期にクラファムは後に結婚するブレンダ・ストーシガー(Brenda Stoessiger)と出会った。彼女は数理統計学のパイオニアのカール・ピアソンの学生であった[5]。1929年にケンブリッジ大学の博士号を得た。1930年にオックスフォード大学の植物学の助手(Demonstrator)になり、生態学の研究者、アーサー・タンズリーと共同研究した。1944年にシェフィールド大学の植物学の教授となり、1969年までその職にあった。1950年代には副学長を務めた[1]。1940年の初めから『ブリテン諸島の植物』の編集にかかわり、トゥーティン(Thomas Gaskell Tutin)とウォーバーグ(Edmund Frederic Warburg)と共著で1953年に出版した。1962年お1987年にも改訂版が出版された。1959年に同じ共著者で"Excursion Flora of the British Isles'を出版した[2]。 1949年にロンドン・リンネ協会のフェローに選ばれ、1959年に王立協会のフェローに選ばれた。イギリス生態学会の会長を1954年から1956年の間、務め、1967年から1970年の間、リンネ協会の会長を務めた。1972年にリンネ・メダルを受賞し、1969年に大英帝国勲章を受勲した[2]。A.R.Claphamは、植物の学名で命名者を示す場合にアーサー・クラファムを示すのに使われる。(命名者略記を閲覧する/IPNIでAuthor Details
略歴
著作
(W.O. Jamesと共著) The biology of flowers. Oxford : Clarendon Press, 1935.
(T.G. Tutin、E.F. Warburgと共著) Excursion flora of the British Isles. Cambridge : Cambridge University Press 1959.
Flora of Derbyshire. Derby Museum and Art Gallery. 1969.
The Oxford book of trees, (図版 B.E. Nicholson). London : Oxford University Press, 1975.
参考文献^ a b c d Willis, A. J. (1994). “Arthur Roy Clapham. 24 May 1904-18 December 1990”. Biographical Memoirs of Fellows of the Royal Society 39: 72?80. doi:10.1098/rsbm.1994.0005
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