アンフレンデッド: ダークウェブ
Unfriended: Dark Web
監督スティーヴン・サスコ
『アンフレンデッド: ダークウェブ』(原題:Unfriended: Dark Web)は、2018年に公開されたアメリカ合衆国のホラー映画。監督はスティーヴン・サスコ、主演はコリン・ウッデルが務めた。
本作は『アンフレンデッド』(2014年)の続編として製作されたが、前作とのストーリー上の繋がりはない。前作が死んだ人間の怨霊による怪奇現象などオカルト・ホラー色が強い内容であったのに対し、本作ではそういった要素はなく、PCハッキングや人為的な殺傷行為による描写に終始され、サスペンス・スリラーの要素が強い内容となっている。なお、本作はサスコの映画監督デビュー作となった。 マタイアス・オブライエンは高性能の中古のラップトップPCを入手したが、その中には元の持ち主のものと思われるSNSアカウントの履歴が残っていた。マタイアスはそのアカウントを自分用に書き換えて使用することにした。彼は恋人のアマヤとSkypeで連絡を取る。聴覚障害を持つアマヤにマタイアスは自分が開発した手話を読み取って言葉に変換するアプリを見せるが彼女は手話をきちんと覚えようとしないマタイアスに不満を募らせる。 そんな中、マタイアスはSkypeで大学からの友人たちと夜の会話を楽しもうとする。高いコンピューター知識を持つデイモン、同じくコンピューター好きのレックス、ネットで自分の番組を持つAJ、同性の恋人同士で今朝婚約したばかりのナリとセレーナの4グループとたわいのない会話を楽しんでいたが、しばらくして、マタイアスはPCの不調を訴え、デイモンの手助けで調べてみると内部に謎の大容量のファイルが保存されていることに気が付いた。保存されていたファイルは主に動画であり、何らかの盗撮動画のようであった。しばらくしてマタイアスの元にPCの持ち主を名乗るアカウントから自分にそのPCを返却しろというメッセージが届く。実はマタイアスは行きつけのネットカフェに誰かが忘れていったものとして遺失物置き場にあったPCを失敬したのだった。 そこで、マタイアスの元に先ほどPCの返却を要求してきた人物とは別のアカウントから金銭のやり取りを示唆する内容とザ・リバーというアプリへの誘いのメッセージが届く。ザ・リバーは所謂ダークネットアプリでそこではカロンと名乗る集団が仮想通貨を用いた金銭のやり取りと報酬に乗じた要求、どんな人間をどんな拷問をして楽しむか、といったやり取りがなされていた。AJの指摘で動画のファイルを調べると動画の中には女性を拷問するシーンが映っているものが複数入っていた。ラップトップPCの持ち主はそのカロンの一員だったことを知ったマタイアス達。更に被害者の中に先日行方不明になったエリカ・ダンという女性がいることが発覚する。 そんな時、元のPCの持ち主であるカロン4を名乗る人物からPCを返却しなければ恋人であるアマヤを殺すという連絡が来る。直ぐにマタイアスは連絡を取ろうとするが代わりに出たアマヤのルームメイトであるケリーがマタイアスが見守る中、カロン4と思われる人物に射殺され、彼女の遺体は持ち去られてしまう。 アマヤの携帯電話を経由して常時監視状態にあり、他の面子にこの話をばらしたらアマヤを殺すという脅しをカロン4より受けたマタイアスは「今までの話は只のゲームナイトさ。全て作り話で皆を脅かすためだった」とデイモンたちに話して取り繕いつつ、カロン4の仮想通貨をドルに返金して自らの口座に入れ、アマヤと今捕まっているはずのエリカを救わなければ金を返さないと反撃する。カロン4は自分がPCを紛失したのは過失であり、もしこの件が他のカロンにバレると自分の身も危ないことを話す。アマヤに自宅に来させてそこでPCを渡し、安全が確立出来たらば金も返金するという約束をするマタイアスだったが、デイモンらほかのメンバーは作り話にしてはおかしいと疑い出す。そこで彼らのSkypeにカロン1を名乗るアカウント他無数のカロンがグループに入り、丁度母親と電話連絡をしていたはずのレックスが自宅のマンションの屋上から突き落とされて殺害される。丁度マタイアスの自宅に向かう途中、地下鉄でアマヤの携帯電話の電波が途切れ、監視が薄まった隙にマタイアスは状況を他のメンバーに知らせる。デイモンはツールを用いてエリカの行方を捜し始め、ナリは友人の警官を呼び寄せつつ、トイレに行くフリをしてアマヤを迎えに行こうとする。 しかし、既にPC紛失の件はカロンたちにバレているとカロン4から連絡が来る。カロン1はAJの合成音声を用いてテロを示唆する電話を警察にかけてSWATをAJの自宅に呼び寄せ、更にAJのパソコンをハッキングし、銃器の発砲を示唆する音声を流して駆け付けたSWAT隊員にAJを射殺させる。
概略