この項目では、2011年公開のアメリカ映画について説明しています。2006年公開のアメリカ映画については「unknown/アンノウン」をご覧ください。
アンノウン
Unknown
監督ジャウム・コレット=セラ
脚本スティーヴン・コーンウェル
『アンノウン』(原題:Unknown)は、2011年のアメリカのサスペンス映画である。ディディエ・ヴァン・コーヴラールの小説『Out of My Head』[3]を、スティーヴン・コーンウェルとオリヴァー・ブッチャーが脚本化し、ジャウム・コレット=セラが監督した。 アメリカの植物学者マーティン・ハリス博士は、バイオテクノロジーの国際学会に出席するために妻のリズことエリザベスとともにベルリンを訪れる。空港からタクシーに乗ってホテルに到着するマーティンだが、運ばれる荷物の数が少ないことに気付くと、ホテルへのチェックインをエリザベスに任せ、別のタクシーに乗り込んで来た道を戻っていく。しかし、タクシーは事故で川に突っ込み、マーティンは一命を取りとめたものの昏睡状態に陥ってしまう。 マーティンが目覚めると既に4日が経過していた。身分を証明できる物を一切持たないマーティンだが、事故の後遺症で記憶が混濁する中、なんとか妻の存在や学会に出席する予定などを思い出すと強引に退院してホテルへと向かう。しかし、再会したリズはマーティンを知らないと言い、別の男を夫のマーティンだと紹介してくる。ホテルの警備室へと連れて行かれたマーティンは自分が本物だと主張するが、監視カメラに姿は映っておらず、所属する大学のホームページには先ほどの男がマーティンとして載っていた。混乱したマーティンはホテルを離れ、公衆電話から友人のロドニー・コールへ助けを求める留守電を残す。 翌朝、マーティンは事故の際に自分を助けてくれたタクシー運転手の女性ジーナを探し出し、自分をタクシーに乗せた時のことを聞きだそうとするものの、不法移民の彼女は厄介事を嫌って協力してくれない。昼には思い出した予定通りブレスラー教授に会って助けになってもらおうとするが、彼のもとには昨晩の男が先に到着していた。マーティンはブレスラー教授と電話で話した内容を語ることで本物であることを証明しようとするが、なんと男も寸分違わず同じ内容を語ってくる。さらに男が決定的な証拠として取り出したのは、男とリズが写っている記念写真と、男がマーティン・ハリスであることを証明する運転免許証だった。自分が何者か分からなくなったマーティンは気を失い、病院に運び込まれる。 消沈するマーティンを気の毒に思った看護師は、助けになってくれるエルンスト・ユルゲンという人物の連絡先を渡してくる。マーティンが鎮静剤を打たれて検査を受けていると、意識のハッキリとしない彼に不審な男が近付いてきた。男に殺されそうになるマーティンだが間一髪の所で逃走すると、ユルゲンを訪ねて自らの事情を説明する。
ストーリー