アンドロメダ座ファイ星
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アンドロメダ座φ星
φ Andromedae

星座アンドロメダ座
見かけの等級 (mv)4.26[1]
(4.59 / 5.61)[2]
分類Be星
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α) 01h 09m 30.12562s[3]
赤緯 (Dec, δ)+47° 14′ 30.4594″[3]
視線速度 (Rv)-2.2 km/s[3]
固有運動 (μ)赤経: 4.05 ミリ秒/[3]
赤緯: -12.43 ミリ秒/年[3]
年周視差 (π)4.55 ± 0.60ミリ秒[3]
(誤差13.2%)
距離約 720 光年[注 1]
(約 220 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV)-2.5[注 2]

アンドロメダ座φ星の位置(左上)
軌道要素と性質
軌道長半径 (a)0.573 ± 0.051 秒[4]
離心率 (e)0.385 ± 0.043[4]
公転周期 (P)554.30 ± 67.16 年[4]
軌道傾斜角 (i)142.2 ± 2.8 [4]
近点引数 (ω)112.6 ± 9.1 度[4]
前回近点通過1907.45 ± 5.03[4]
物理的性質
質量A+B: 6.5 ± 2.8 M?[4]
表面重力3 G[5][注 3]
自転速度95 ± 13 km/s[5]
スペクトル分類B6 IV + B9 V[4]
光度1,656 +267
−230 L?[5]
表面温度13,310 ± 260 K[5]
色指数 (B-V)0.12[1]
色指数 (V-I)-0.02[1]
年齢6.31 ± 1.37 ×107 年[6]
他のカタログでの名称
アンドロメダ座42番星, ADS 940, BD+46 275, HD 6811, HIP 5434, HR 335, SAO 36972[3]
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アンドロメダ座φ星(アンドロメダざファイせい、φ Andromedae、φ And)は、アンドロメダ座にある連星系でBe星である[7][8]見かけの合成等級は4.26で、肉眼でみることができる[1]ヒッパルコス衛星が測定した年周視差に基づいて、太陽系からの距離を計算すると、およそ720光年になる[3]
特徴可視光で撮影したアンドロメダ座φ星

アンドロメダ座φ星が、二重星であることを最初に記録したのはオットー・シュトルーベ(英語版)で、1851年から観測結果が残っている[2][4]。それ以来、アンドロメダ座φ星はよく観測され、多数の観測記録が残っており、20世紀の前半から連星としての軌道計算が行われているが、10分の数という小さい離角による観測の難しさと、長い軌道周期から、なかなか精度の良い計算ができず、21世紀に入っても予備的な結果として報告されている[9][7]。最近の結果としては、公転周期およそ550年、軌道長半径およそ0.57秒、離心率およそ0.4という軌道をとるものと考えられている[4]

アンドロメダ座φ星は、主星も伴星もB型星の連星系で、主星のアンドロメダ座φ星Aは、見かけの等級が4.59、伴星のアンドロメダ座φ星Bは、見かけの等級が5.61とされる[4][2]。求められた軌道要素から、連星系全体の質量を推定すると、太陽の6.5±2.8倍と求められる[4]

アンドロメダ座φ星は、連星であることとはまた別に、扁平な高温ガス円盤から水素輝線を発しているBe星として知られ、スペクトル型はB5 IIIe、或いはB7 Veと分類されている[8][10]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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