アンドレイ・カルロフ暗殺事件
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アンドレイ・カルロフ暗殺事件
シリア内戦におけるロシアの軍事介入

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場所現代美術センター, アンカラ, トルコ
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯39度54分31秒 東経32度51分27秒 / 北緯39.9086度 東経32.8576度 / 39.9086; 32.8576座標: 北緯39度54分31秒 東経32度51分27秒 / 北緯39.9086度 東経32.8576度 / 39.9086; 32.8576
日付2016年12月19日 (7年前) (2016-12-19)
20:15(UTC+3
標的 ロシア駐トルコ大使アンドレイ・カルロフ
攻撃手段

狙撃

暗殺

武器Canik55 TP9 Compact 9mm 拳銃[1]
死亡者2(カルロフと犯人)
負傷者3
犯人メブルト・メルト・アルトゥンタシュ
動機シリア内戦におけるロシアの関与に対する不満
被告人ギュレン運動(トルコ政府・ロシア代表団の主張)[2][3]
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アンドレイ・カルロフ暗殺事件は、2016年12月19日午後8時15分(UTC+3)にトルコアンカラで開かれた美術展を訪れていたロシア駐トルコ大使アンドレイ・カルロフが、トルコの警察官(当日は非番)のメブリュト・メルト・アルトゥンタシュ[4]により暗殺された事件[5][6][7][8][9][10]

事件の数日前には、トルコ国内で、ロシアによるシリア内戦への介入(英語版)(特にアレッポ攻勢)に対する抗議デモが行われていた。

映像外部リンク
“Washington Post: Russian ambassador to Turkey assassinated in Ankara by off-duty police officer”. 2020年9月4日閲覧。

背景

事件前のトルコ国内では政治的な両極化が進み、長きにわたって緊張状態が続いていた[11][12]。また数日前にはトルコ国内で、ロシアによるシリア内戦への介入、特に当時進行中だったアレッポ攻勢に対する抗議デモが行われていた[13]。アレッポからシリア反体制派が撤退を始めると、ロシアとトルコの両政府はシリアにおける休戦締結に向けた仲介を試みて交渉を行った[14]。ロシア、トルコ、イランの三国は、シリア内戦解決にむけて会談を行う予定だった[15][16]
暗殺事件

ロシア駐トルコ大使だったアンドレイ・カルロフは、トルコの首都アンカラのチャンカヤ区にある現代美術センター(トルコ語: Cagdas Sanat Merkezi)で開かれた、トルコの写真家がロシアの田舎の風景を撮った写真を集めた「トルコ人が見たロシア[17]」という展覧会に招かれ、開会式でスピーチを行った[18]

メヴルト・アルトゥンタシュは、自身の警察官の身分証を使ってホールに侵入すると、みずからギャラリーの警備員や出席者たちに指示を出し、自分がカルロフのボディーガードであるように思いこませた[19]。カルロフがスピーチを始めた途端、アルトゥンタシュは所持していた拳銃で背後からカルロフを数発銃撃し、彼に致命傷を負わせ、他にも数人を負傷させた[7][20]

その後アルトゥンタシュは部屋を歩き回ってギャラリーの絵を打ち砕きつつ、「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)。我らは預言者ムハンマドジハードを支えた者たちの子孫だ」[7][10][18][21][22]「我らはアレッポで死に、お前たちはここで死ぬのだ」と叫んだ[23]。間もなく、アルトゥンタシュは他のトルコ警備兵により射殺された[24]。カルロフは病院に運ばれたが、銃創により死亡した。
暗殺の動機

トルコ大統領レジェップ・タイイップ・エルドアンは、銃撃の動機はトルコ・ロシア関係の良好化を妨げようとするものだったと発表した[25]ニューヨーク・タイムズ紙は、ロシア空軍がアレッポの反体制派支配地域を空爆したことに対する報復だった可能性があると指摘した[26]

また表向きはシリア内戦におけるロシアのアレッポでの軍事行動に対する抗議行動と見せかけながら、実際にはイスラーム過激派あるいは反露感情が背景にあったのではと推測する説もある。アメリカ大統領就任が決まっていたドナルド・トランプは、暗殺者は「イスラーム過激派のテロリスト」であるとして非難した[27]ロシア国家院は「この恐ろしい挑発行為の犯人、すなわち処刑人であり、反露感情、民族・宗教・懺悔に対する憎しみ、過激主義と狂信を扇動してテロリストの手引きをした者は、それに値する罰を受けなければならない」という声明を出した[28]

政府内の高官や解説者の間では、北大西洋条約機構の関与を疑う説や、イラクとシリアのイスラム国 (ISIS) やジャブハット・ファタフ・アル・シャーム(以前のアル=ヌスラ戦線またはシリアのアルカーイダ)のジハーディストが関与しているとする説もうわさされた[29][30][31]


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