『アンツ』(原題: Antz)は、1998年公開のアメリカのフルCGアニメーション映画[10]。 ドリームワークス・アニメーションの最初の作品で、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズとピクサー・アニメーション・スタジオの『トイ・ストーリー』、NDRフィルムズの『カシオペア
概要
製作中、ドリームワークスの共同創業者ジェフリー・カッツェンバーグと、ピクサーのスティーブ・ジョブズ、ジョン・ラセターとの間で、1ヵ月後に公開された類似映画『バグズ・ライフ』の製作が原因で、公の場で確執が発生した。ディズニーがドリームワークス初のアニメーション作品『プリンス・オブ・エジプト』との競合を避けるために拒否したことで、状況はさらに悪化した。
1998年9月19日にトロント国際映画祭で初公開され、10月2日にドリームワークス・ピクチャーズからアメリカで劇場公開された[11]。4,200万ドルから1億500万ドルの製作費で、全世界で1億7,180万ドルの興行収入を記録した。声優陣、アニメーション、ユーモア、大人へのアピールなどを評価する批評家たちから、好評を博した[12]。 広大な大地の下に広がるアリの王国は女王とその娘バーラ王女、彼女たちに仕える兵士アリと働きアリから成り立っている。そんな働きアリの1人であるジーは、毎日過酷な労働を続ける人生にうんざりしており、どこかで素敵な暮らしが待っているはずだと信じていた。アリの王国は今、和平を破った白アリと膠着状態が続いている。和平を望んでいた女王だったが、戦争強硬派のマンディブル将軍に押し切られる。一方バーラは、マンディブルと結婚予定だがどうも気が進まないようだ。その頃、コロニーでのトンネル工事を終え、バーで人生に嘆いているジーは、偶然居合わせた酔っ払いから所在不明の楽園「インセクトピア」のことを聞き、そこに想いを馳せる。そんなジーの前に、お忍びでバーに来たバーラが現れる。バーラが王女だと知っても彼女に恋したジーは、彼女と再会したいがために親友の兵士アリのウィーバーと入れ替わって観兵式に出る。しかしウィーバーと入れ替わったままジーは白アリとの戦いに出陣することになる。激戦の末、両軍は全滅するが運良く生き残ったジーは、戦争の非情さを知る。
あらすじ