アワド
[Wikipedia|▼Menu]
アヨーディヤーの風景

アヨーディヤー(ヒンディー語: ???????, ラテン文字転写: Ayodhy?, 英語: Ayodhya, アヨーデャーとも)はインド古都ウッタル・プラデーシュ州北部のファイザーバード県(英語版)に位置し、7 km西にファイザーバードの街がある。アヨーディヤとも表記されるが、現地語の名称では最後の音節は長母音である。

アヨーディヤーの名は「難攻不落の都城」を意味し、古代コーサラ国の初期の首都とされ、叙事詩ラーマーヤナ』の主人公ラーマ王子の故郷としても知られる。
歴史アワド地方の位置

古代にはサーケータという名でも知られ、ヒンドゥー教ではインドの七つの聖なる町の筆頭とされてきた。

この町を中心とした地域はかつて、アヨーディヤーの名をとって「アワド」という歴史的名称で呼ばれ、古来より数々の王朝がこの地を領して栄えた。

13世紀デリー・スルターン朝が成立したのちも、アワドは重要な地域とされ、一時はデリーから独立したジャウンプル・スルターン朝が成立した。

16世紀以降、この地域がムガル帝国の支配下にはいるとアワド太守が設置され、18世紀初頭に帝国が衰退すると、アワド太守はこの地に地方政権を樹立した。

1992年12月6日バーブリー・マスジドモスク)でヒンドゥー教強硬派に扇動された暴徒によるバーブリー・マスジド倒壊事件(英語版)が起こり、この後インド各地でヒンドゥー教徒とイスラーム教徒の間で宗派間暴動が頻発、イスラーム教徒を中心に2,000人が死亡する事態に発展した[1]。2019年に最高裁は跡地をヒンドゥー教徒側に引き渡し、イスラーム教徒側には代替の土地を割り当てる判断を下した[1]。この場所にはヒンドゥー教寺院のラーム寺院(英語版)が建てられ、2024年1月22日には全国的な厳戒態勢が敷かれる中で落成式を挙行。約8,000人が招かれ、首相のナレンドラ・モディも出席した[2]

またタイの古都アユタヤ、更にはインドネシアの古都ジョグジャカルタもアヨーディヤーの名に由来する。
脚注^ a b “モスクの跡地にヒンズー教寺院、総選挙控えモディ首相が成果アピール”. ロイター. (2024年1月22日). https://jp.reuters.com/economy/XZOK56QZ7JPUTEVPBNLNUN4VEI-2024-01-22/ 2024年1月25日閲覧。 
^ “モスク跡地にヒンズー教寺院 印モディ首相、総選挙へ成果誇示:中日新聞Web”. 中日新聞Web (2024年1月22日). 2024年1月22日閲覧。

関連項目

ラーマーヤナ

アワド太守










ラーマーヤナ
登場人物

イクシュヴァーク王家

ラーマ

ラクシュマナ

シーター

バラタ

シャトルグナ

ダシャラタ

カウサリヤー

カイケーイー

スミトラー

ジャナカ

マンタラー

ヴァナラ

ハヌマーン

スグリーヴァ

ヴァーリン

アンガダ

スシェーナ

ガンダマーダナ

ナラ

ニーラ

マインダ

ドゥヴィヴィダ

ターラー

ルーマー

ジャーンバヴァット

ラークシャサ

ラーヴァナ

クンバカルナ

ヴィビーシャナ

カラ

シュールパナカー

マンドーダリー

ダニヤマーリニー

インドラジット

アクシャ

アティカーヤ

ナラーンタカ

デーヴァーンタカ

トリシラス

クムバ

ニクムバ

ヴィディユッジフヴァ

サラマー

トリジャター

ニクムビラー

鳥族

ガルダ

サムパーティ

ジャターユ

その他の登場人物

アガスティヤ

アナスーヤー

ヴァシシュタ

ヴァールミーキ

ヴィシュヴァーミトラ

カバンダ

ターラカー

マーリーチャ

リシュヤ・シュリンガ


地名

アヨーディヤー

ミティラー

ダンダカの森

キシュキンダー

ランカー島

挿話

乳海撹拌

ガンガーの降下

アハリヤー

トリシャンク

サガラ

バギーラタ

メーナカー

ラムバー

派生文学

ラグ・ヴァンシャカーリダーサ作)

ラーヴァナヴァダ(ラーヴァナの殺戮, バッティ作)

マハーヴィーラチャリタ(大武勇の行状, バヴァブーティ作)

ウッタララーマチャリタ(ラーマ王の後日物語, バヴァブーティ作)

バーララーマーヤナ( ラージャシェーカラ作)

ラームチャリトマーナス(トゥルシーダース作)

ラーマキエン

宝物集


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:19 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef