アレヴァ
AREVA S.A.
種類株式会社
市場情報Template:国有化
オラノ (フランス語: Orano)、旧称アレヴァ (フランス語: AREVA S.A.) は、フランス、パリ近郊のクールブヴォアに本社を置く、世界最大の原子力産業会社で、傘下に複数の原子力産業企業を有する。フランス共和国政府の原子力政策の転換によって誕生した持株会社である。
2017年に傘下の原子炉メーカー、アレヴァNP(母体は旧フラマトム)がフランス電力へ売却され、2018年に新生フラマトムとしてアレヴァグループよりスピンアウトした[2][3][4][5]。
2018年1月23日、持ち株会社としてのアレヴァSAはオラノへと改称した[6]。目次 フランスの原子力政策はフランス原子力庁 (CEA) が主導し、民間企業のフラマトムが原子炉プラントの製造を、CEA子会社のコジェマが核燃料製造を担当する分業体制にあり、フラマトムはフランス電力 (EDF, 旧フランス電力公社) から原子炉プラントの発注を独占してきた。 1980年代以降、フランス電力からの受注がプラント需要の一巡により激減し、フラマトムは経営の多角化や合併を模索するようになった。2001年、同じくプラント需要低迷に危機を迎えていたドイツ・シーメンスの原子力部門を買収し、社名をフラマトムANP(Framatome ANP)とした。同年、CEA傘下のコジェマと共同持株会社を設立し、傘下に原子力部門 (Areva NP)、原子燃料部門 (Areva NC)、送電設備部門 (Areva T&D) を傘下に持つ複合企業Areva SAが誕生した。 現在、ユーロネクスト・パリ (CEI) に上場する持株会社である。2011年7月よりアンヌ・ロベルジョンに替わりリュック・ウルセル
1 歴史
2 主要傘下企業
3 日本との関わり
4 脚注
5 関連項目
6 外部リンク
歴史
2000年代から始まったオルキルオト原子力発電所3号機建設プロジェクト等の欧州加圧水型炉事業の遅滞やそれに伴う訴訟の影響で建設費用が膨らみ、多額の赤字を出すようになる[7]。2014年度に約50億ユーロの損失に陥り、経営再建中。2015年度には約20億ユーロの損失、2016年度は約6億ユーロの損失と、損失は減少傾向にある[8]。 この節に雑多な内容が羅列されています。
主要傘下企業
Areva NP
旧フラマトム ANP。原子力プラント部門の中核で、フランスとドイツ以外に中国など新興諸国での受注実績がある。旧フラマトムは米ウェスティングハウス・エレクトリックから加圧水型原子炉の技術を導入し、現在は国産技術化した。日本の原子力企業のうち三菱重工業と提携している。設立経緯から持株会社Areva SAが株式の66%を保有し、シーメンスが残り34%を保有している。
Areva NC
旧コジェマ。ラ・アーグ再処理工場とマルクール原子力地区に核燃料加工と再処理工場を有し、原子炉へ燃料を供給している。原料調達も行い、主にニジェール、カナダ、オーストラリア、カザフスタンに権益を有する。
Areva T&D(フランス語版)
アルストムの発・送電プラント部門を買収して誕生した。Areva NP向けにタービン、発電機を供給し、送電設備や関連情報システム部門も有する。
STマイクロエレクトロニクス
公的機関と共同で、アレヴァが株式の27%を保有している。
日本との関わり