アレン・M・サムナー級駆逐艦
「アレン・M・サムナー」(1959年4月)
基本情報
種別駆逐艦
命名基準海軍功労者。
運用者
アメリカ海軍
大韓民国海軍
中華民国海軍
イラン海軍
トルコ海軍
ベネズエラ海軍
チリ海軍
アルゼンチン海軍
ブラジル海軍
ギリシャ海軍
就役期間 1943年?1975年
計画数70隻
建造数58隻
前級フレッチャー級駆逐艦
準同型艦ロバート・H・スミス級機雷敷設駆逐艦
アレン・M・サムナー級駆逐艦 (英語: Allen M. Sumner-class destroyer) は、第二次世界大戦中に建造されたアメリカ海軍の駆逐艦の艦級。
先行するフレッチャー級の拡大発展型であるが、艦のバランスと航続性能の限界が指摘され、さらに改良されたギアリング級へと移行した。第二次世界大戦後も艦隊駆逐艦の一翼を担い、近代化改修を受けつつ1970年代まで運用されていたほか、多くの退役艦が同盟国で再就役し、一部艦は1990年代まで現役であった。 本級は当初、フレッチャー級の改良型として、38口径5インチ単装砲6基の搭載を計画した。しかし設計途中で、同じMk.12砲を連装に配したMk.38砲塔が実用化され、ネックになっていた損傷時の応急操作も発電機能力の増強で対応できる見通しが立った[1]ことからこちらが採用され、前部に2基を背負式に、後部に1基を搭載することとされた。このような経緯から、設計面ではおおむね同級のものが踏襲されているが、2・3番砲の射界を確保するため、上部構造物は減高された。なお初期建造艦では、イギリス式の後部が暴露された構造が採用されていたが、用兵側から不評であり、後に改修された。また、1基あたり約50トンもの大重量となる連装砲塔を前部に2基搭載したことによって艦首側の重量が増加し、予備浮力が減少したことから、特に荒天時の凌波性低下が顕著であったほか、船体にかかる負荷も大きいという問題があった[2]。
設計