アレッサンドロ・カーサグランデ国際ピアノコンクール(Concorso Pianistico Internazionale "Alessandro Casagrande")は、イタリアのテルニで行われ続けている国際ピアノコンクール。 若くして亡くなったアレッサンドロ・カーサグランデ
概要
これだけの課題曲の量を誇ったコンクールにはクライバーン国際ほかが見られるものの、小規模コンクールでここまでの課題曲の量を要求するのは珍しかった[注釈 1]。1990年代の日本国際音楽コンクールすら曲の量では凌いでいた[注釈 2]。2013年にDario De Rosaが逝去。
この国際ピアノコンクールはリニューアルを目論んだ2014年の課題曲が最も険しいことで知られていて、一次30分、二次45分、三次75分(抽選は廃止された)、本選は室内楽一曲と協奏曲一曲で、イタリアで最も多くの課題曲の量を誇った。
2014年まではスタインウェイが本選のピアノであったし、どれだけコンテスタントの人数が少なくても[注釈 3]強行していた。
2018年までに国際音楽コンクール世界連盟を脱退。Adriana Morelliの没した2019年以降はAAFの助成を受ける。現在、スポンサーはFAZIOLIになり、課題曲の量も順当に減らして普通の規模にして再開。課題曲の量は減ったが、代わりにDVD動画予選が加わった。最高位が今までに見たことのない強烈な人材を求める点は変わっていないが、ピアノのメーカーが変わったため、選ばれるピアニストのタイプは癖がなくなってきた。
優勝者の有名な人物にイーヴォ・ポゴレリチがいる。現在は不定期開催になったと言われており、AAFの2024年版カタログに開催の予定は見当たらない。
優勝者
1966年 1° Premio: GIULIANO SILVERI (Italia)[7]
1967年1° Premio: FAUSTO DI CESARE (Italia)
1968年1° Premio: non assegnato
1969年1° Premio: BOZIDAR NOEV (Bulgaria)
1970年1° Premio: MARTHA DEJANOVA (Bulgaria)
1971年1° Premio ex-aequo: LUIZ MEDALHA (Brasile) LASLO SIMON (Ungheria)
1972年1° Premio: NINA TICHMAN (USA)
1973年1° Premio: KATHLEEN SOLOSE (Canada)
1974年1° Premio: ROBERT GROSLOT (Belgio)
1975年1° Premio: BORIS PETRUSHANSKY (URSS)
1976年1° Premio: TAKEDA MAKIKO (Giappone)
1977年1° Premio: ALEXANDER LONQUICH (Germania)
1978年1° Premio: イーヴォ・ポゴレリチ (Jugoslavia)
1980年1° Premio: GUHER e SHUER PEKINEL (Turchia-Germania、この年は二台ピアノ部門のみ)
1982年1° Premio: JOANNA DOMANSKA (Polonia)
1984年1° Premio: non assegnato
1986年1° Premio: PAOLA BRUNI (Italia)
1988年1° Premio: non assegnato
1990年1° Premio: non assegnato
1992年1° Premio: VIOLETTA EGOROVA (Russia)
1994年1° Premio: DMITRI VOROBIEFF (Russia)
1996年1° Premio: 今峰由香 (Giappone[8])
1998年1° Premio: ALEXEI NABIOULIN (Russia)
2000年1° Premio: non assegnato
2002年1° Premio: 河村尚子 日本
2004年1° Premio: HERBERT SCHUCH ドイツ
2006年1° Premio: IRINA ZAHHARENKOVA エストニア