アレスタ
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この項目では、コンピュータゲームについて説明しています。避雷器については「避雷器」をご覧ください。

アスレタ」とは異なります。

『アレスタ』は、1988年セガ・マークIII向けに発売されたコンパイル開発のコンピュータゲーム

本作発売以降はシリーズ化され(以下「アレスタシリーズ」)、機能追加版や続編が8タイトル、海外および関連作品4タイトルが1993年までに発売された後、空白期間を経て2020年に新作が発売されている。

開発元のコンパイルは2004年に破産廃止し、企業としては消滅したため、本作を含めたアレスタシリーズの知的財産権は、アイキD4エンタープライズを経て、現在は有限会社エムツーが保有している[1][2]

なお一部アレスタシリーズに関しても本項で述べる。
制作経緯

コンパイルが開発しポニーキャニオンが発売した『ザナック』の系統作として作られたシューティングゲームであり、制作の経緯は『ザナック』の制作終了後、もう一度シューティングゲームの製作をする意欲が沸いた所にセガから「シューティングゲームを作ってほしい」という依頼が来たためである[3]

@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}版権の都合上、自社ブランド名を冠する際に『ザナック』の名称が使えなかったため、異なるタイトルとなった[要出典]。他社から発売されたシリーズ作も多いが、しかしそれらもコンパイルが倒産するまでは漏れなく、タイトル画面や著作権表示に「コンパイル」の名がクレジットされている(『アレスタコレクション』以降、ゲーム本編映像以外は「M2 Co., Ltd.」表記)。

「アレスタ」という名称は、コンパイル社内に存在した「TAFマイコンクラブ」の会報誌『たふなこ』にて、本作のプログラムにも携わった広野隆行(じぇみに広野)が連載していた漫画作品の題名『アレスタ』から、本作のプロデューサーである仁井谷正充が付けた。この漫画とゲーム作品の内容に関連は無いが、漫画作品の題名については避雷器を指す”arrester”から、その語感とヒロインの役割から付けられている。”arrester”の名前をそのまま使用する事は出来ないため、”仕掛け”の意味を込めて”ALESTE”という造語を誕生して使用する事になった。仁井谷はアレスタだと読みにくくなるのを懸念したがユーザーが自然と覚えて仁井谷の友達に「これでアレスタって読むんだってさ」と言えるようになって仁井谷は前向きな気持ちになった[3]。一方で海外での名称は「PowerStrike」で名付けは仁井谷ではなくセガ・オブ・アメリカが行った[3]。これはアメリカでは日本の造語は受けないため、造語を廃止してアメリカのユーザーに受ける様に名付けられ、その後世界共通で使われるようになった。

なおディスクステーションは本シリーズのために生まれた企画であると仁井谷は後に述懐している[3]
世界観

『戦刃アレスタ』を除き[注 1]どの作品も「アレスタ」と名付けられた飛行機体が主役だが、その世界観はいくつかに分かれている。

基軸となる世界観はMSX版『アレスタ』・『アレスタ2』で、そのパラレルワールドとして存在するのが和風のテイストを盛り込んだ『アレスタ外伝』・『武者アレスタ』・『電忍アレスタ』である。時間軸で並べると『電忍』→『外伝』→『武者』の順である。

マークIII版『アレスタ』はMSX版のベースとなった作品だが、舞台が地球でなく惑星リマール、登場人物設定が一切無いなど一部設定が異なり、完全に別物という位置付けである。


『アレスタ2』・『武者アレスタ』・『GGアレスタ』の主人公は全て女性パイロット「エリノア(エレノア)・ワイゼン」だが、いずれもパラレルワールド上に存在する別人とされる。

『アレスタ2』がエリノアの初登場で、前作の主人公レイ・ワイゼンとその恋人ユリィ・レノックスが結婚して生まれた、父親譲りのセンスとテクニックを持つ女性パイロットという設定である。なお、ごく初期にはミサト・ワイゼンという名前が付けられていた。


『GGアレスタ』・『GGアレスタII』は独自の系統として発展。『GGアレスタ3』と「1」・「II (2) 」との関係については現在非発表。

『GGアレスタ』では、祖父セフト・ワイゼンの開発したGGアレスタを駆って戦いに挑む。なお、続編となる『GGアレスタ2』の主人公である女性「アリス・ファイファー・ワイゼン」は従姉妹という設定である。

『GGアレスタ3』の主人公は女性パイロット「リュナ・ワイゼン」。「1」・「II (2) 」に登場したワイゼン姓のパイロットたちとの関係については現在非発表。


『武者アレスタ』でのエリノアは、最新ロボット兵器(アームドアーマー)アレスタを擁する部隊のパイロットで、進攻中に部隊が壊滅するも唯一機体が無傷だった事から一人作戦を遂行する事になる。

『スーパーアレスタ』は他の作品と設定上の繋がりを持たない、完全に独立した存在となっている。

シリーズ作品

販売価格は全て当時のもの(Pa=パッケージソフト、DL=ダウンロードソフト)。
アレスタ
セガ・マークIII)1MbitROMカートリッジ FM音源対応1988年2月29日、5,000円。発売元はセガ・エンタープライゼス(現:セガ)。全6ステージで構成されている。海外では『POWER STRIKE』のタイトルで発売。
アレスタ
MSX2)2MbitROMカートリッジ FM音源(MSX-MUSIC)対応1988年7月23日発売、6,800円。セガ・マークIII版に、2ステージを追加した全8ステージで構成されている。また、オープニング等でビジュアルシーンも用意されている。エフェクトが派手な分、処理落ちが多い。MSX-MUSICに初対応。2008年5月27日よりWiiのバーチャルコンソール(VC)で配信開始(要800Wiiポイント)。※2019年1月31日にWiiのVCがサービスを終了したことに伴い、新規のコンテンツ購入は出来なくなった(既にダウンロード・課金済みならば、当面はプレイ可能)。2008年12月よりApp StoreiPhone / iPod touch向けに配信開始(32bitアプリのため2017年9月リリースのiOS 11からは非対応)。
アレスタ外伝
(MSX2)3.5inch2DD×3枚組1989年9月発売、3,880円。単体での発売ではなく、『ディスクステーションSpecial 秋号』に収録されていた。世界観が和風。自機は戦闘機ではなく、強化服を装着した人間である。
アレスタ2
(MSX2)3.5inch2DD×3枚組 FM音源(MSX-MUSIC)対応1989年11月発売、6,800円。


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