アレクサンドル・タロー(Alexandre Tharaud, 1968年12月9日 -)はフランスのピアニスト。ソリストとしてのリサイタル、オーケストラとの共演、録音など国際的に活動している。 パリでオペラ座のバレエダンサーの母とバリトン歌手の父の間に生まれ、5歳から教師につき学ぶ[1]。パリ国立高等音楽院卒業、少年時代から作曲をしていたが十代後半にピアノに専念するようになる[1]。マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽演奏コンクール[2]で第3位、セニガリア国際ピアノコンクール[3]で入賞、クロード・カーン 演奏時はリズムと歌心を意識し人間の声をピアノで奏でたい[1]、ピアノを人間の声のように歌わせたい[14]と考えている。スカルラッティ、ドビュッシー、ショパンの三人を自身と切り離せない作曲家だとしており[15]、またクープランとショパンには類似性があり二人とも「鍵盤をうたわせるような作品を書いた」、「ピアノをうたわせたいと考えてきたので彼らの作曲の基本精神に共鳴した」と語っている[14]。他に好きな作曲家としてバッハ、ラモー、ラヴェルを挙げている[15]。 自宅にはピアノを置いていない。ずっと家に籠ってピアノを弾いても中身のある練習になるとは限らず[1]、友人らの家のピアノで時間を区切り練習した方が集中できて効果的だと語っている[15]。
略歴
人物