アレクサンダー・ロッシ
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アレクサンダー・ロッシ
インディアナポリス・モーター・スピードウェイにて (2017年)
基本情報
フルネームアレクサンダー・マイケル・ロッシ
Alexander Michael Rossi
略称表記RSI
国籍 アメリカ合衆国
出身地同・カリフォルニア州
オーバーン
生年月日 (1991-09-25) 1991年9月25日(32歳)
F1での経歴
活動時期2015
所属チーム'15 マノー・マルシャ
出走回数5
優勝回数0
表彰台(3位以内)回数0
通算獲得ポイント0
ポールポジション0
ファステストラップ0
初戦2015年シンガポールGP
最終戦2015年ブラジルGP
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アレクサンダー・マイケル・ロッシ(Alexander Michael Rossi, 1991年9月25日 - )は、イタリア系アメリカ人レーシングドライバーマスメディアによっては「アレキサンダー・ロッシ」と表記する場合もある。2016年インディアナポリス500マイルレース優勝。
経歴
スキップ・バーバー

アメリカカリフォルニア州オーバーンで生まれる。2005年、IKF(International Kart Federation)の100ccヤマハクラスにおいて、グランドナショナルチャンピオンとなる。

同時期に、スキップ・バーバー・レーシングスクール(英語版)で腕を磨く。2006年には、同校の全米選手権(Skip Barber National Championship)で総合3位となる。西部地区の選手権ではタイトルを獲得する。
フォーミュラ・BMW

2007年、フォーミュラ・BMWのアメリカシリーズに参戦。チーム・アペックス・レーシングから出走し、3度の優勝をする活躍を見せ総合3位となる。

2008年は、ユーロインターナショナル(英語版)へ移籍する。この年は前年以上の活躍を見せ、15戦中10回の優勝を飾り全米チャンピオンとなる。12月に行われる各シリーズのチャンピオンを集めての「ワールドシリーズ」に出場。見事に優勝を果たし2008年度のフォーミュラ・BMW世界チャンピオンに輝く。その後、ヨーロッパチャンピオンのエステバン・グティエレスと共にF1のテストドライブをする機会が与えられた[1]
インターナショナル・フォーミュラ・マスター

2009年からは、活動の場をヨーロッパに移す。ハイテック・レーシング(英語版)からインターナショナル・フォーミュラ・マスターに参戦した。第3戦からはISR・レーシング(英語版)へ移籍してシーズンを戦った。ルーキーイヤーながらも3つのレースで勝利を収め、総合4位という好成績でシーズンを終えた。
GP3

2010年、ARTグランプリよりGP3に参戦。チームメイトはエステバン・グティエレスとペドロ・ヌネス(Pedro Nunes)。シーズンを通して上位争いに絡むレースを繰り広げ、2度の優勝を含む総合4位となる。グティエレスは、この年のGP3タイトルを獲得した。
ワールドシリーズ・バイ・ルノー

GP3のシーズン終了後、ロッシはフォーミュラ・ルノー3.5へ参戦する。イタリアF3チャンピオンでブラジル人ドライバーのシーザー・ラモス(Cesar Ramos)と共に、フォーテック・モータースポーツ(英語版)から出走した。シーズンを通して2勝上げ、ロバート・ウィケンズジャン=エリック・ベルニュに次ぐ総合3位という好成績で初年度を終える。

翌年は、アーデン・ケータハム(Arden Caterham)に移籍する。レッドブルから支援を受けているルイス・ウィリアムソン(英語版)とタッグを組んで参戦した。表彰台圏内でのフィニッシュは3位の1回のみと苦戦し、総合順位も11位に後退した。2011年ワールドシリーズ・バイ・ルノー第5戦ニュルブルクリンクで走行中のロッシ。
GP2

ロッシのGP2シリーズ初参戦は、2009年-2010年のGP2アジアシリーズへの出場が始まりである。開幕戦はオーシャン・レーシング・テクノロジー(英語版)から、第2戦以降はチーム・メリタスへ移籍し出走した。開幕戦の第1レースでは、予選13位からスタートし周回数を重ねるごとに順位を上げ表彰台まであと一歩と迫る4位でフィニッシュする走りを見せた。シーズンを通し入賞4回の総合9位で終える。

本戦への出場は2013年が初となる。EQ8 ケータハム・レーシング(EQ8 Caterham Racing)でレギュラードライバーだったマー・チンホワ(英語版)に変わり第2戦バーレーンからデビューし、いきなり第1レースで3位表彰台を獲得する。最終戦ヤス・マリーナの第1レースではアメリカ人ドライバー初の優勝を達成した。シリーズ順位は9位。

2014年は、シーズン中盤である第5戦シルバーストン終了後に、カンポス・レーシング(英語版)のレギュラードライバーである佐藤公哉とトレード移籍した。しかし移籍後2戦で離脱したため、年間では21位と成績を落とした。

2015年には、レーシング・エンジニアリング(英語版)へ移籍する[2]。チームメイトは、2013年のイギリスF3チャンピオンであるジョーダン・キング。3年目のシーズンで開花しストフェル・バンドーンに続く年間2位に入り、アメリカ人GP2最多勝利記録となる3勝をマーク。

スコット・スピード2005年シリーズ3位・決勝最高2位)に次ぐ2人目のGP2シリーズに参戦したアメリカ人ドライバー。前述の通り、スピードのそれを上回りGP2では多くのアメリカ人記録を保持している。
F1

ロッシは、ホセ・マリア・ロペスとジョナサン・サマートン(英語版)と共に2010年に新規参戦する予定であったUS F1チームのドライバー候補の一人であった。チームが参戦を断念する前にはテストドライバーとしての契約もしていた。2009年のシーズン終了後、ヘレス・サーキットにおいてF1の若手ドライバーのテストとして2009年型であるBMWザウバー・F1.09に乗りテストドライブを行っている。これは、2008年にフォーミュラ・BMWのワールドタイトルを獲得した為である。このテストで発行されたFIAスーパーライセンスを所持する現在唯一のアメリカ人がロッシである。
ケータハム在籍期
2012年 - 2014年

2012年3月9日、リザーブドライバーであるギド・ヴァン・デル・ガルデに続きケータハムF1チームにテストドライバーとして契約した事を発表する[3]2012年第5戦スペインGPの金曜フリー走行において、ヘイキ・コバライネンのシャシーに乗りセッション初走行を行った。F1へのアメリカ人の出場は2007年第10戦ヨーロッパGPに出走していたスコット・スピード以来5年ぶりのことであった。

2014年7月16日、ロッシはケータハムF1チームから離脱した事を発表する[4]。これに先立つ同月の初めには、チーム代表であるトニー・フェルナンデススイス中東の投資家へケータハムチームを売却した事を発表していた[5]。7月24日、ロッシはマルシャF1チームと新たに契約を結び、残りのシーズンのリザーブドライバーとして加入すると発表した[6]
マノー・マルシャ在籍期
2015年

2015年は前述の通りGP2シリーズに参戦しているが、第13戦シンガポールGPからマノー・マルシャF1チームのロベルト・メリに代わりレースドライバーに起用された。チャンピオン争いをしているGP2の参戦を優先するため、残り7戦のうちGP2の併催がない5戦(シンガポールGP、日本GPアメリカGPメキシコGPブラジルGP)に参戦する[7]。その他の2戦(ロシアGPアブダビGP)はメリが出走する事になった。2007年ヨーロッパGPのスピード以来、実に8年ぶりとなるアメリカ人F1ドライバーとなる。参戦した5レースでは同僚のウィル・スティーブンスに対し4勝1敗とリードし、また母国開催のアメリカGPではメリと並ぶ決勝でのチーム最高成績である12位を記録するなど活躍を見せる。
インディカー・シリーズ

2016年マノーのレギュラー争いに敗れ、リザーブドライバーとして契約をしながらインディカーに参戦、アンドレッティ・オートスポーツとブライアン・ハータ・オートスポーツのジョイントチームからレギュラー参戦することになった。インディ500では終盤燃料を保たせ、最後のピットインから36周を走るギャンブルに打ち勝ち[注 1]2001年のエリオ・カストロネベス以来となるルーキーでの勝利[8]を挙げた。
レース戦績
略歴

年シリーズチームレース勝利PPFL表彰台ポイント順位
2006フォーミュラ・TR1600 プロ・シリーズオデッセイ・モータースポーツ1145-64097位
2007フォーミュラ・BMW アメリカズチーム・アペックス・レーシング1431254103位
フォーミュラ・BMW ワールド・ファイナルユーロインターナショナル10000N/ANC
2008フォーミュラ・BMW アメリカズ1510109112491位
フォーミュラ・BMW ヨーロッパ20000N/A†N/A†
フォーミュラ・BMW ワールド・ファイナル11011N/A1位
2009インターナショナル・フォーミュラ・マスターハイテック・レーシング40000524位
ISR・レーシング123015
2009-10GP2アジアシリーズオーシャン・レーシング・テクノロジー20000129位
マレーシアQi-メリタス.com60000
2010GP3シリーズARTグランプリ142215384位
フォーミュラ・ルノー3.5 シリーズISR・レーシング100000NC
2011フォーテック・モータースポーツ1720151563位
2012アーデン・ケーターハム1700416311位
フォーミュラ1ケータハムF1チームテストドライバー
2013GP2シリーズEQ8・ケータハム・レーシング201104929位
FIA 世界耐久選手権 - LMP2グリーヴス・モータースポーツ100002019位
ル・マン24時間レース - LMP210000N/A10位
フォーミュラ1ケータハムF1チームテストドライバー
2014GP2シリーズEQ8・ケータハム・レーシング1000001221位
カンポス・レーシング20000
ユナイテッド・スポーツカー選手権デルタウイング・レーシング・カーズ100001665位
フォーミュラ1ケータハムF1チームテストドライバー
マルシャF1チーム
2015GP2シリーズレーシング・エンジニアリング223107181.52位
フォーミュラ1マノー・マルシャF1チーム50000020位
2016インディカー・シリーズアンドレッティ・ハータ・オートスポーツ with カーブ・アガジャニアン16101243011位
20171711134947位
2018アンドレッティ・オートスポーツ1733186212位
20191722076083位
ウェザーテック・スポーツカー選手権アキュラ・チーム・ペンスキー200015823位
スーパーカーズ・チャンピオンシップウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド100009652位


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