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アルメニア文字
アルメニア文字で書いたアルメニアの国号 (Hayastan)
類型:アルファベット
言語:アルメニア語
発明者:メスロプ・マシュトツ
時期:405年頃-現在
親の文字体系:原カナン文字
フェニキア文字
ギリシア文字
アルメニア文字
Unicode範囲:U+0530-U+058F
音素文字の歴史
青銅器時代中期-原シナイ
前19-15世紀
ウガリット 前15世紀
原カナン 前14世紀
フェニキア 前11世紀
古ヘブライ 前10世紀
サマリア 前6世紀
アラム 前9世紀
ブラーフミー 前6世紀
(インド系)
チベット 7世紀
クメール 7世紀
ジャワ 9世紀
他多数
ヘブライ 前3世紀
シリア 前2世紀
ナバテア 前2世紀
アラビア 4世紀
ペルシア 7世紀
ウルドゥ 11世紀
ターナ 18世紀
パフラヴィ 前2世紀
アヴェスタ 4世紀
ソグド
突厥 5世紀
ウイグル 8世紀
(契丹小字 10世紀)
(女真小字 12世紀)
モンゴル 13世紀
満洲 16世紀
シベ 20世紀
トド 17世紀
ワキンダラー 20世紀
ギリシア 前9世紀
エトルリア 前8世紀
ラテン 前7世紀
ルーン 2世紀
オガム 4世紀
ゴート 4世紀
コプト 300年
グルジア 4世紀
アルメニア 405年
グラゴル 862年
キリル 10世紀
イベリア 前6世紀
南アラビア 前9世紀
ゲエズ 前5–6世紀
メロエ 前3世紀
カナダ先住民 1840年
注音 1913年
アルメニア文字(アルメニアもじ、アルメニア語: ???????? ????????)は、アルメニア語の表記に用いられる文字である。38文字(加えて、合字が2つ)から成り、大文字と小文字がある。書記順序はラテン文字と同じく横書きで、左から右に向けて順次書いていく。 アルメニアの歴史書によれば、アルメニア文字は聖人メスロプ・マシュトツ(Mesrop-Mashtots, 362年 - 440年)によって、404年(または406年)に創られた。1音1文字の原則や、左から右への書記方向(その頃の中東の文字はセム系の右から左へ書くのが主流)、そしてアルファベットの順序から、ギリシア文字を参考に創られたと推定される。ただ、各字母の字形は、メスロプがまったく独自に考案したのか、それとも以前からあったものを改造したのか(もし改造だとすれば、その基となるモデルがセム系文字(パフラヴィー文字など)であるとする説とギリシャ文字であるとする説などがある)がわからない。なお、当初のメスロプによる作成字は36文字であったが、後世に幾つかの文字が追加された。さらに、創製当初から時代が下るにつれ若干字形の変化した字母もある。また、メスロプの作成文字は大文字のみであったが、12世紀ごろに筆記体をもとにして小文字が生まれた(これと同様にギリシア文字やラテン文字の小文字が生まれたのもこの頃である)。 38文字のうち、8つが母音、30が子音を表す表音文字である。また、アルメニア語の句読点などの記号は現代の西欧言語のものとは形も用法もいくぶん異なっている(記号の節にて詳述)。 アルメニア語は西方言と東方言に大別され、方言によって一部の文字の音価が異なる。 2019年、アルメニア文字の芸術およびその文化的表現はユネスコの無形文化遺産に登録された[1]。 アルメニア文字のアルファベットのことを、アルメニア語では、最初の2字の字母名をとって ?????????[2] (ajbuben?, アイブベーナ[3]、西アルメニア語では「アイプペーナ」) という。 下の表は、東方言による字母名に基づいている。 ????????? (Alphabet)順番名前大文字小文字筆記体音価数詞
概要
アルファベット
東方言西方言
1Ayb??[?]1
2Ben??[b][p?]2
3Gim??[g][k?]3
4Da??[d][t?]4
5Yech`??[j?/?]*5
6Za??[z]6
7Eh??[?]7
8Et`??[?]8
9T`o??[t?]9
10Zhe??[?]10
11Ini??[i]20
12Liun??[l]30
13Xeh??[χ]40
14C'a??[t?s][d?z]50