アルペス・コッティアエ
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アルペス・コッティアエ属州の位置

アルペス・コッティアエ(ラテン語: Alpes Cottiae)とは、古代ローマの属州の一つである。「アルペス」と名前の付く3つの属州の一つである。コッティアエの名前は現在も「コッティアン・アルプス」(Cottian Alps)として残っている。

アルペス・コッティアエ属州の西にガリア・ナルボネンシス、南にアルペス・マリティマエ、北にアルペス・ポエニナエの各属州、東はイタリア本土にそれぞれ面していた。州都はセグシウム(Segusium、現:スーザ)に置かれた。

アルペス・コッティアエは紀元前1世紀まではリグリア人の支配下にあったが、初代ローマ皇帝アウグストゥスの時代にローマの従属国となった。ネロ帝の時期にローマ帝国皇帝属州となり、皇帝の代理としてエクィテスのローマ人が属州総督に任じられた。










前期ローマ帝国の属州(3世紀以前)
本土

イタリア

元老院属州

アカエア

アシア

アフリカ

ガリア・ナルボネンシス

キュプルス

クレタ・キュレナイカ(英語版)

シキリア

ヒスパニア・バエティカ

ビテュニア

ポントゥス(英語版)

ヌミディア

マケドニア

皇帝属州

アラビア・ペトラエア

アルペス(コッティアエ・ポエニナエマリティマエ

カッパドキア(英語版)

ガラティア(英語版)

ガリアアクィタニアベルギカルグドゥネンシス

キリキア

ゲルマニアスペリオルインフェリオル

コルシカ・サルディニア(英語版)

シリア

ダキア

ダルマティア

トラキア

ノリクム

パンノニア(スペリオル(英語版)・インフェリオル(英語版))

ヒスパニア・タッラコネンシス

ブリタンニア

マウレタニアカエサリエンシスティンギタナ

モエシア

ユダヤ

ラエティア

リュキア・パンピュリア(英語版)

ルシタニア

皇帝私領

アエギュプトゥス

東方属州(115年 - 117年)

アッシュリア

アルメニア

メソポタミア

117年以前に存在した属州

ガリア・キサルピナ

イッリュリクム

コンマゲネ

ヒスパニア・キテリオル

ヒスパニア・ウルテリオル

上記は、ローマ帝国の領土が最大となった117年の属州。「東方属州」はトラヤヌス帝期にのみ存在した属州。










後期ローマ帝国の属州(4 - 7世紀)
歴史的背景

293年、ディオクレティアヌスによって属州の統治体制が再編され、新たに管区が制定された。


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