アルフレト・タルスキ
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この記事には参考文献外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注によって参照されておらず、情報源が不明瞭です。脚注を導入して、記事の信頼性向上にご協力ください。(2023年10月)

アルフレト・タルスキ
1968年
生誕Alfred Teitelbaum
1901年1月14日
ロシア帝国 ワルシャワ総督府(ロシア語版) ワルシャワ
死没 (1983-10-26) 1983年10月26日(82歳没)
アメリカ合衆国 カリフォルニア州 バークレー
国籍 ポーランド
研究分野数学論理学言語哲学
研究機関カリフォルニア大学バークレー校
出身校ワルシャワ大学
博士課程
指導教員スタニスワフ・レシニェフスキ
博士課程
指導学生ソロモン・フェファーマン
リチャード・モンタギュー
アンジェイ・モストフスキ
ジュリア・ロビンソン
主な業績近代基礎論理学
モデル理論
影響を
受けた人物チャールズ・サンダース・パース
影響を
与えた人物ルドルフ・カルナップ
ケネス・アロー
ウィラード・ヴァン・オーマン・クワイン
カール・ポパー
パトリック・サップス
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示

アルフレト・タルスキ(Alfred Tarski, 1901年1月14日 - 1983年10月26日)は、ポーランドおよびアメリカ数学者論理学者
生涯

アリストテレスクルト・ゲーデルゴットロープ・フレーゲとともに、「四人の偉大な論理学者」の一人として数えられる。また、彼の名前は「バナッハ=タルスキーの定理」などで知られる。
ポーランド時代

ギムナジウム時代より神童の誉れ高かったアルフレッドは、ワルシャワ大学に入学した当初は生物学を志したが、次第に数学(特に数学基礎論)に興味を移していった。大学ではヴァツワフ・シェルピンスキのもとで集合論を、ヤン・ウカシェヴィチおよびスタニスワフ・レシニェフスキのもとで論理学を、タデウシュ・コタルビンスキのもとで哲学を学び、これが彼の後の研究を方向付けることとなる。

1923年には、師のレシニェフスキが考案した論理体系に関するある未解決問題を解決し、この業績により博士号を取得(1924年)。同24年には、バナッハとの共著論文において、有名な「バナッハ=タルスキの定理」を発表している。

同年、アルフレッドと弟のヴァツワフは姓を「テイテルバウム」(Teitelbaum)から「タルスキ」(Tarski)に改めている。もともとアルフレッドの家系はユダヤ系であった。「タルスキ」という姓にしたのは、「テイテルバウム」よりもポーランド的で、綴りや発音も簡単で、ほかにこの姓を使っている人がいなさそうだったからだという。(アルフレッドはのちに北カリフォルニアで「アルフレッド・タルスキ」という同姓同名の人物に出会うことになるのだが)。アルフレッド本人は以前から無神論者だと言っていたものの、タルスキ兄弟はポーランドで優勢な宗教であったローマ・カトリックに改宗した。タルスキはポーランドの民族主義者で、自らの属性を(ユダヤ民族でなく)ポーランド民族と考えており、そのように受け取られることを常に望んでいた。後年、アメリカに移住してからも家ではポーランド語で話していた。

タルスキはワルシャワ大学にて最年少で博士号を取得した後、ポーランド教育大学で講師として論理学、ワルシャワ大学でも講師として数学と論理学を教える傍ら、ヤン・ウカシェヴィチの助手を務めた。これらの仕事は薄給だったため、ワルシャワの高校でも数学を教えていた。当時のヨーロッパでは研究職にある知識人が高校の教師を務めることは普通のことであった。レシニェフスキは優秀な弟子であるタルスキを非常にかわいがっていたが、博士論文提出後、両者の関係は次第に冷めたものになっていった。これには、タルスキが次第にレシニェフスキ論理学の研究から遠ざかっていったことが影響しているといわれている。これより彼は1939年にアメリカに出立するまで、主に高校で数学を教えながら革新的な教科書や論文をいくつも執筆した。1929年には同僚の高校教師でカトリック教徒の家系のマリア・ヴィトコフスカ(Maria Witkowska)と結婚した。マリアはポーランドの独立運動時代にはポーランド陸軍の通信使であった。夫妻は2人の子供をもうけることになる。のちに息子のヤンは物理学者となり、娘のイーナはアメリカの数学者でポーランド人のアンジェイ・エーレンフォイヒトと結婚した。

タルスキはルヴフ大学哲学科の教授としての職を申請していたが、イギリスの哲学者バートランド・ラッセルがポーランド人の画家で哲学者のレオン・フヴィステクを熱心に薦めたため、教授職はフヴィステクに与えられた。
ウィーン学団との交流

1929年秋、ウィーンより数学者カール・メンガーがワルシャワに招かれ、一連の講義を行った。メンガーは、当時論理実証主義運動を先導していた「ウィーン学団」の中心的メンバーであり、メンガーはこのとき知り合ったタルスキの仕事に興味を持つようになる。このメンガーの招きにより、1930年、タルスキはウィーンを訪れる。ウィーンで集合論やウカシェヴィチの三値論理に関する講義を行ったタルスキは、出席していたウィーン学団のメンバーに多大な影響を与えることとなった。

特にクルト・ゲーデルルドルフ・カルナップに深い感銘を与えたことは特筆に値する。当時まだ博士論文を提出したばかりだったゲーデルは、ウィーン学団の基本理念には賛同していなかったが、学団の会合やセミナーには参加していた。その関係でタルスキの講義に接したゲーデルは、このときタルスキと個人的に会い、博士論文で証明した一階述語論理完全性定理について報告している。この定理は、後にタルスキによって発展させられたモデル論において、重要な意味を持つことになる。

またカルナップは、タルスキのメタ数学的手法をこのとき吸収し、これは後のカルナップの言語哲学に大きな影響を与えた。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:24 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef