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出典検索?: "アルフォンス・エルリック" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2016年12月)
アルフォンス・エルリック(Alphonse Elric)は、荒川弘の漫画『鋼の錬金術師』、およびそれを原作としたテレビアニメなどに登場する架空の人物である。
テレビアニメ版(2003年版、2009年版共通)、劇場版(2005年版、2011年版共通)共に声優は釘宮理恵。ドラマCD第1弾の声優は日下ちひろ。実写映画のキャストは水石亜飛夢が声優およびモーションキャプチャーのアクターを兼任で担当している[1]。 エドワード・エルリックの弟。通称「アル」。大陸暦1900年生まれで、物語開始時点では14歳。アメストリス国の東部の街・リゼンブール出身。 父はヴァン・ホーエンハイム、母はトリシャ・エルリック。ホーエンハイムとトリシャが事実婚であるため、母方の姓を名乗っている。 10歳の時、亡くなった母を生き返らせようとして兄と共に人体錬成を行うが失敗。術のリバウンドにより肉体の全てを「真理の扉」に持って行かれ失ったが、兄が自身の右腕を対価に魂だけを真理から取り戻し、鎧に定着させたことで一命を取り留める。以降、空の鎧を身体として兄と2人、元の身体に戻る手段を求めて旅を続けている。 魂を鎧に定着させた身体であり、食事や睡眠は不要、肉体的疲労もなく、視覚・聴覚以外の感覚や三大欲求も存在しない。身長は220cm[2]。また全身が鎧といういかつい外見から、初見の相手から「鋼の錬金術師 エドワード・エルリック」と間違われることが多い。なお、この鎧は父のコレクションの1つで、名前は「オウガーヘッド」。 アルの魂は、兄の血液で書かれた血印を仲立ちとして鎧と結び付けられている。この血印が損なわれた場合、魂は鎧から剥離、消失してしまう。またホムンクルスが父ヴァン・ホーエンハイムの分身に近い存在であることから、プライドに血印に直接干渉され、体を操られたことがある。 鎧の身体は作中で何度か破損しており、そのたびにエドに修復してもらっているが、その特殊性ゆえ他の物質と混ぜることはできず、鎧を薄くすることで修復していた。 自分と同じく鎧に魂を定着させた姿で生きるナンバー66と対峙した際には、鎧の身体という自身の存在証明について深く悩んだこともあり、その後ナンバー66の肉体に関連して、魂が定着された鎧という現状は、拒絶反応という限界がいつ訪れてもおかしくない「時限爆弾付きの身体」であると知る。物語途中から拒絶反応らしき意識喪失現象を起こすようになり、その間隔もだんだんと短くなっている。 ちなみにアルの本当の肉体は、真理の扉の前に幽閉されているような形で存在している。食事や睡眠は一切摂っていないが、兄と精神が混在しており、最低限の栄養・睡眠については兄から吸い取る形で確保されている。ただし必要最低限しか供給されていないため肉体はかなり衰弱しており、アル自身も実際に肉体と対面した際「骨と皮ばかりで立っているのがやっとじゃないか」と発言している。また、鎧時は兄エドワードを見下ろしていたが、本体はエドよりも身長が低い。 兄のエドと違い、基本的に素直かつ温和で心優しい。兄のことを誰よりも理解し、気にかけている。血気盛んで喧嘩っ早い兄のフォローをしながら旅をしてきたせいか年齢の割に決定事項に対して律儀で真面目かつ兄より精神年齢が大人な面が目立つ。錬金術師として兄を尊敬しているものの、もう一方で「どうしようもない分からず屋」として辟易しており、兄のボケおよび粗暴さに対して容赦ないツッコミを入れ、「このバカ兄」などと感情的になる。また「子供として扱われる」「頭をなでられる」ことを喜ぶ年相応な一面もある。無機質な姿であるが、顔(兜)をデフォルメ化して書かれることも多く、そのため表情は豊かである。単行本第14巻の初回特典のラフ画集によれば、平時だと茶化しタイプらしい。 ナンバー66との接触を経て自らが「エドによって作られた存在なのでは?」との疑念を抱き、その悩みをエドにぶつけて当たり散らすなど、当初は精神的にやや弱い面も見られたが、ラストとの戦いの中で、自分たちに関わった人を死なせないため、守るべき者のために戦うことを決意し、精神的に大きく成長を遂げた。後に真理の扉の前で自身の本当の肉体と対面した際には、肉体があまりに衰弱していたことから、「お父様」の計画成就を阻止するために鎧のまま現実世界へ戻ることを選択している。 また、グリードやオリヴィエの影響を受け、常識に縛られず、時に等価交換の法則を打ち破ることも大事だと知る。後にキンブリーと闘った際には、キンブリーから元の肉体を取り戻すために他者を切り捨てることを説かれるもこれを拒否し、皮肉を込めて等価交換の原則を唱えるキンブリーに「原則に縛られずに可能性を求めるのも人類の進歩には必要だと思うよ?」と言い返している。
概要
人物
身体
性格
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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