アルファロメオ
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この項目では、自動車メーカーのアルファロメオについて説明しています。ザウバー運営のF1チームについては「アルファロメオ・レーシング」をご覧ください。

アルファロメオ
Alfa Romeo Automobiles S.p.A.

種類株式会社
本社所在地 イタリア
ロンバルディア州ミラノ
設立1910年
ミラノ
業種輸送用機器
事業内容自動車の製造、販売
代表者ジャン=フィリップ・アンパラト
主要株主ステランティスN.V.
関係する人物ニコラ・ロメオ
外部リンク ⇒公式ウェブサイト
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アルファロメオ6C(1930年)

アルファロメオ(Alfa Romeo)は、ステランティスN.V.傘下のイタリアの高級自動車メーカー。

第二次世界大戦以前から自動車レース界の強豪でもある高性能車メーカーとして名声を得、戦後もランチアと並びイタリアを代表する上級車メーカーとして知られたが、経営難に陥った後の現在はイタリア最大手のフィアット傘下にあって、ブランドイメージのスポーツ性を前面に出した車の開発・生産を担っている。
ブランドの由来




創業地・ミラノ市の紋章である聖ゲオルギウス十字ヴィスコンティ家の紋章であるサラセン人を呑み込む大蛇(ドラゴンという説もある)ビショーネを組み合わせた紋章を頂くを表現したフロントグリルを持つ、独特の顔立ちで知られる。フィアットの傘下となって久しい今日でも、その外観の独自性は失われていない。

1920年代から1930年代にかけ、アルファロメオのレース部門の総責任者であったエンツォ・フェラーリは後に独立し、フェラーリを設立した。後年、彼は自分の名を冠した車でアルファロメオ車に勝利したとき、「私は自分の母親を殺してしまった」という複雑な感慨を周囲に漏らしたという。
歴史
栄光の発端

1906年、フランスの自動車会社ダラック(英語版)(Automobiles Darracq S.A.)と、ミラノのウーゴ・ステッラらが、ダラックのイタリア法人「S.A.イタリアーナ・ダラック」(SAID) を設立した。その一方でステッラらミラノの企業家集団は、1910年1月、関連会社として「ロンバルダ自動車製造株式会社」(Anonima Lombarda Fabbrica Automobili 、A.L.F.A.)[注釈 1]を設立した。

1910年6月24日、経営危機に喘ぐダラック[注釈 2]は、「S.A.イタリアーナ・ダラック」を、A.L.F.A.に、18万リラで売却した。

今に続くミラノ市章の赤十字とかつてミラノを支配したヴィスコンティ家の家紋に由来する人を飲み込む大蛇を組み合わせた同社のエンブレムには、当初「ALFA MILANO」の文字が刻まれていた。記念すべき最初の生産車は高性能な「24HP(英語版)」で、A.L.F.A. はこれを武器に創業1年にして早くもレースを走り始め、その後も「30HP」「40-60HP(英語版)」の活躍によってスポーツカーメーカーとしての地歩を固めていった。

1918年ナポリ出身の実業家ニコラ・ロメオのニコラ・ロメオ技師有限会社と吸収合併し、会社名がニコラ・ロメオ技師株式会社となった。そして1920年、1921M/Yの20-30 ES.Sport(英語版)のエンブレムに、旧ブランドの"ALFA"と新会社のロゴ“ROMEO”を結んだ新ブランド名“ALFA-ROMEO”(-:ハイフン)が誕生する。ニコラ・ロメオは、レースが販売促進でも技術力向上でも有益であることを理解していたので、ジュゼッペ・メロージ(英語版)をはじめとするアルファロメオの技術スタッフは更なる高性能スポーツカー開発に没頭。初期の傑作「RL(英語版)」シリーズがデビューする。「RL」はあらゆるレースで大活躍し、アルファロメオの名声を一気に高めた。

これに勢いを得た同社は、A.L.F.A. 創業時からの設計者ジュゼッペ・メロージによる「P1(英語版)」で念願のグランプリレースに挑戦する。しかし、このマシンは前年のグランプリチャンピオンマシン「フィアット・804(イタリア語版)」のデッド・コピーとも言われ、重い車重で全く競争力がなかった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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