アルツハイマー病
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「アルツハイマー」はこの項目へ転送されています。アルツハイマー病を発見した医学者については「アロイス・アルツハイマー」をご覧ください。

アルツハイマー病

通常の老人の脳(左)とアルツハイマー型認知症患者の脳(右)。アルツハイマー型認知症では大脳皮質海馬の萎縮、および脳室の拡大が見られるようになる。
概要
診療科神経学
分類および外部参照情報
ICD-10F00, G30,
ICD-9-CM331.0, ⇒290.1
OMIM104300
DiseasesDB490
MedlinePlus000760
eMedicineneuro/13
Patient UKアルツハイマー病
MeSHD000544
GeneReviews

NBK1161

KEGG 疾患H00056
[ウィキデータで編集]

アルツハイマー病(アルツハイマーびょう、: Alzheimer's disease、略:AD)とは、通常、ゆっくりと始まり、徐々に悪化していく神経変性疾患である[1]認知症の60?70%の原因となっている[1] [2]。最も一般的な初期症状は、最近の出来事を思い出すことが難しくなることである[3]。進行すると、言語障害見当識障害(迷子になりやすいなど)、気分の落ち込み意欲の低下、自己否定行動障害などの症状が現れる[1]。病状が悪化すると、家族や社会から引きこもることが多くなる[4]。徐々に身体機能が失われ、最終的には死に至る[5]。進行の速さは様々であるが、診断後の一般的な余命は3年から9年である[6] [7]

アルツハイマー病の原因は十分に解明されていない[4]。発症には多くの環境的、遺伝的危険因子が関連している。最も強い遺伝的危険因子は、APOE対立遺伝子によるものである[8] [9]。その他の危険因子としては、頭部外傷の既往、臨床的うつ病高血圧などがある。本疾患は、アミロイド斑、神経原線維変化、脳内神経細胞結合の消失に大きく関連している[5]。暫定的な診断は、病歴と認知機能検査に加え、医用画像処理血液検査を行い、他の可能性のある原因を除外することで行われる[10]。初期症状は通常の老化と間違われることが多い[4]。確定診断には脳組織の検査が必要であるが、これは死後にしか行えない[5]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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