アルツァフ共和国の行政区画
[Wikipedia|▼Menu]

アルツァフ共和国の行政区画(アルツァフきょうわこくのぎょうせいくかく)では、事実上独立状態にあるアルツァフ共和国(旧称ナゴルノ・カラバフ共和国)の行政区画について説明する。その区分けは重複するアゼルバイジャンの行政区画とは異なっている。

本稿では主に2020年の紛争以前の地方行政区画について説明する。
概要

アルツァフの地方行政は2層構造で、第一級行政区画は7地区と首都ステパナケルト、第二級は12都市(町)と241農村共同体(村)となっている(いずれも2020年紛争以前[1][2]。主にナゴルノ・カラバフ自治州時代の行政区画を踏襲している。

アルツァフの領土と宣言された領域のうち、マルトゥニ地区の一部およびマルダケルト地区の一部(合計327 km2)、シャフミアン地区の旧シャウミャノフスク地区および旧ゲタシェン準地区(合計701 km2)はアゼルバイジャンが実効支配しており、領有権を主張している[3]

2020年ナゴルノ・カラバフ紛争では南部を中心に領土を失い、停戦協定で旧自治州外を返還した。2022年2月、国民議会は2020年紛争で失った領土に対して領有権を主張したが[4]2023年ナゴルノ・カラバフ衝突でアゼルバイジャンに事実上降伏した。2024年1月1日付けで同国の解体が宣言されたが[5]、前後してアルメニア人が大量脱出したことで地方政府は機能不全に陥っている。
地区.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}2020年以降の領域(左図)と1994年?2020年の領域(右図)。
横縞は最初から支配範囲外のアルメニア人が多数派を占めた旧ナゴルノ・カラバフ自治州とシャフミアン地区の地域。
縦縞は旧自治州外だが同国が占領したアゼルバイジャン人が多数派を占めた領土。2020年停戦協定により全て喪失した。

地区(アルメニア語: ?????、ロシア語: район、英語: region)は、アルツァフで最も大きな行政区画である。ロシア語よりラヨンとも呼ばれる。数は7地区で、アルツァフが実効支配していない地域を含む。うち6地区はナゴルノ・カラバフ自治州に設置されていた5地区と自治州外のシャウミャノフスク地区を前身とする。カシャタグ地区は建国後の1993年12月2日に創設された[6]。また首都のステパナケルトは都市ではあるが、地区と同格の特別市と位置付けられている。

2020年紛争および停戦協定でハドルト地区、シャフミアン地区、カシャタグ地区の全域の実効支配を失った。残留した他の地区も一部を返還し、シュシー地区は首府を失った。ただしその後もすべての地区で新たな行政長官が任命されており、名目上は7地区すべてが存続している。

図での番号名称アルメニア語名ロシア語名首府[1]人口
(2020年[1])面積
(km2)[7]人口密度
(人/km2)先代2020年停戦協定による処分
3ステパナケルト市???????????Степанакерт58,30025.662,272.0全域が旧自治州
1マルタケルト地区?????????? ?????Мартакертский районマルタケルト(ロシア語版)19,8001,795.111.0一部が旧自治州一部返還
2アスケラン地区???????? ?????Аскеранский районアスケラン(ロシア語版)17,0001,221.913.9全域が旧自治州一部返還
4マルトゥニ地区????????? ?????Мартунинский районマルトゥニ(ロシア語版)21,300951.222.4一部が旧自治州一部返還
5シュシー地区?????? ?????Шушинский районシュシー(ロシア語版)5,400381.314.2全域が旧自治州一部返還
6ハドルト地区???????? ?????Гадрутский районハドルト12,0001,876.86.4一部が旧自治州全域返還
7シャフミアン地区?????????? ?????Шаумянский районカルバチャル(ロシア語版)3,3001,829.81.8旧自治州外全域返還


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:40 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef