アルシャードトライデント
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『アルシャードトライデント』(以下、『トライデント』と略記)はテーブルトークRPG(TRPG)『アルシャード』シリーズのプロジェクト名。本記事ではプロジェクトを構成するリプレイ3シリーズ、サプリメント、読者参加企画について統括して記述する。

以下、プロジェクト名、書名並びにゲームタイトルは『』括り、リプレイ題は「」括りで表記する。
概要

『アルシャード』シリーズの舞台であるユグドラシル宇宙を揺るがす大事件「大ラグナロク」での冒険を扱った3系統のリプレイと、それに連動したサプリメント、読者参加企画から成る。

元々は『アルシャードff』(以下、『ff』と略記)と『アルシャードガイアRPG』(以下、『ガイア』と略記)をクロスオーバーさせるシナリオ集[1]として企画されていたものが、リプレイ企画として再構成されたものである[2]。『アルシャード』両シリーズのデザイナーである井上純弌によれば、『トライデント』は単純に二つのゲームシステムをクロスオーバーさせるリプレイを読んでもらう企画というだけではなく、「アルシャードの舞台設定」に新しい要素を加え、その舞台でユーザーが実際に遊べるような情報を提供するという目的があり、リプレイもその発表の場の一つと位置づけている[3]。そのため、リプレイと同時並行する形で、大ラグナロクが起こった世界で冒険するためのサプリメントも複数出版されている。『トライデント』の完結を持ってアルシャードシリーズの展開は一区切りを迎え、ルール第二版にあたる『アルシャードセイヴァーRPG』にバトンを渡すこととなった。

本プロジェクトの中核となるリプレイは、3人のゲームマスター(GM)による3つのキャンペーンリプレイが絡み合ってストーリーを展開させるという独特の構造[4]を採っている。

また、このキャンペーンリプレイ3シリーズは、これまで公開されてきた設定やデータを踏まえた超高レベル向けセッションを例示する目的も持つ[5]。『アルシャード』の高レベルリプレイとしてはこれまでにも「腐食都市」『神の贈り物』「The Broken Sword」があったが、『トライデント』リプレイ3シリーズは、『ff』『ガイア』共用の超高レベル向けサプリメント『アインヘリアル』『フリスズキャルヴ』発売後初の高レベルセッションである。そのため、「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」に始まる第2巻目では、一部のPCがキャラクター成長過程で超高レベル用キャラクタークラス「アインヘリアルクラス」を取得。対するエネミーもそれに対応した強力なものとなっている。

キャンペーン3シリーズは、シリーズ全体の統括役も兼ねる田中天[6]がGM兼リプレイ執筆を担当しユグドラシル宇宙全般を舞台とするパート(全3巻)、『ff』のリプレイに属し緑谷明澄がGM兼執筆を担当するパート(全2巻)、『ガイア』のリプレイに属し藤井忍がGM執筆を担当するパート(全2巻)で構成される[7]。公開は基本的にファミ通文庫書き下ろしの形をとるが、同文庫の公式サイト『FB Online』での連載も行っている[8]
なお、それぞれのリプレイには、『アルシャードクロスオーバーリプレイ』と銘打たれた田中天担当パートを除き、『アリアンロッドRPG』や『ダブルクロス』など他のFEAR製TRPGリプレイに見られる固有のシリーズ名は付けられていない(使用されているルールシステム名のみが付けられている。田中天担当パートは基本的に『ガイア』に準拠[9])。
以下本記事では便宜上、公開開始順[10]に田中天担当パートを「第1パーティ(編)」、藤井忍担当パートを「第2パーティ(編)」、緑谷明澄担当パートを「第3パーティ(編)」と呼称する。
リプレイあらすじ
第1パーティ

ブルースフィア。今回の成穂学園学園祭最大のイベントは人気ロックバンド「アキレス」のライブだ。だがステージ上でアキレスは解散を宣言。観客としてきていた「ガイアのシャードの守護者」西園寺恵を連れ去り姿を消してしまう。恵の親友で「蒼の守護者」宮沢茉莉は、父・祥吾らの助けを借りて恵を探すが、一向に足取りは掴めなかった。

一方、ユグドラシル宇宙の様々な世界で「スカンダ」「ファラオ」「韋駄天」などと名乗る謎の軍勢が侵略を開始。ミッドガルドの真帝国大司教エリザ・ベスと、故郷世界を滅ぼされた青年ディム、祥吾のかつての戦友である太古のアルフ・グローリアスは、それぞれがそれぞれの理由で「蒼の守護者」の協力を得るべく宮沢家に現れた。

一連の事件には関連があり、その鍵を握るのは「初めてアスガルドに到達したブルースフィア人クエスター」とも伝えられる古代マケドニアの英雄王アレクサンドロス3世―そう結論づけた4人は、アキレスの所属事務所に隠されていたレリクス「ビブロストの橋」を使い、いくつもの世界を渡り歩く旅に出た。
第2パーティ

神々の戦い「レスケー」。そこで勝鬨を挙げる一人の少女がいた。彼女の名は那須美衣。高校生モデルにして美の女神アフロディテの末裔である。審判者ニケーに連れられ、美衣は勝者の報酬「黄金の林檎」があるという1隻の豪華客船「ポセイドン号」に向かう。

「黄金の林檎」。それはフレイの剣と自称する意思持つ杖・クアドラだった。ニケーの説明とは異なる存在を前にした美衣は悩んだ末クアドラと契約する。その瞬間、クアドラは杖から盾へその姿を変えた。

そこで美衣が出会ったのは、船のオーナーである少年富豪・海王竜馬と、彼の依頼でクアドラの解析のために乗船していた心理学者・宮沢虎吾郎、黄金の林檎を盗むためヘルメス教団から送り込まれた盗賊・新条シオン。だが、シオンの姿を見た瞬間、竜馬の顔色は一変する。

いくつもの勢力の思惑が絡み合う中、ポセイドン号は巨大な衝撃に見舞われ、船内にはどす黒い流動体がなだれ込んだ。それは、世界の敵「奈落」――。
第3パーティ

真帝国軍内の戦争犯罪や汚職を捜査する部隊「皇帝の剣」のエージェント、ミハエル・ベルグフント。彼の今回の任務は、一貴族の私兵でありながら事実上の近衛軍として独立権力を持つ「銀十字軍」の内偵である。だがミハエルは、ヤシマを望む大陸東海岸の前線基地で、銀十字軍の指揮官ヴィルヘルム・グーデリアンから衝撃的な情報を知らされる。ミハエルの直接の上司であり、真帝国軍参謀総長を兼ねる軍務枢機卿マクシミリアンが皇帝グスタフ・ヨーゼフ2世への反逆を企てているというのだ。もう一人の重鎮、聖務枢機卿アルフレッドも行方不明[11]という中、ヴィルヘルムから皇帝への直訴を託されたミハエルだったが、直後に銀十字軍基地はマクシミリアン自ら率いる兵士と機械天使に急襲され、ヴィルヘルムら銀十字軍将兵は全滅。マクシミリアンの強引なやり方に異を唱えたミハエルも追われる身となってしまう。

真帝国軍の激動は、帝都グラスヘイムから遠く離れた辺境にある、かつての反真帝国の騎士ルパ・メルフィンダのもとにも及んでいた。戦傷で引退し、娘のシルダに剣を教えながら静かに暮していたルパであったが、ある日真帝国軍の襲撃を受けてしまう。懸命に介抱するシルダにルパは、シルダが実の娘でなく、「神の光」と呼ばれる施設から救い出した子であったことを告げ、息絶えた。任地から脱出するも飛空艇を撃墜され不時着した満身創痍のミハエルが、ルパの屋敷を訪れたのはそれから2日後だった。

その頃、真帝国の積層都市の一つ・マリアで真帝国軍に追われていたオラクルの少女・アプフェルは、突如聞こえてきたシャードの声に導かれマリアを脱出する。振り返った彼女が見たものは、降り注ぐ炎によって塩の柱と化し崩れ去るマリアと、そこから巨大なクリスタルを運び出す真帝国軍の姿だった。

真帝国軍に養父を奪われた女騎士と、信じていた真帝国軍に裏切られたエリートの出会い。そしてマリアの消滅。それは、ミッドガルド大陸全体を襲う災厄の前兆であった。
リプレイの登場人物・用語
プレイヤーキャラクター(PC)

プレイヤーによって操作するキャラクター。名前の横にカッコで記述されているのはPCの読み仮名(漢字表記の場合のみ)、プレイヤー名の順である。キャラクタークラスについてスラッシュで複数書かれている場合はマルチクラスによりクラスを複数有していることを表す。

過去のリプレイに既出のPCはセッションに先立ってリビルド(キャラクターデータの再構築)を行っているため、過去リプレイとはクラス構成などが異なる場合がある。

リプレイとしての本シリーズは、大ラグナロクという壮大なサーガのある一エピソードのみ切り取って紹介しているような構成を取っており、各話の間でリプレイでは語られないような大事件を体験していたということで、各話の間で数十レベルも上昇している[12]。一話ごとの成長の規模があまりに大きいことから、各話ごとに成長ではなくリビルドが行われている。本項では各話ごとのクラス構成を記載する。

なお、各話ごとのリビルドのレギュレーションは全てのパーティで以下のように統一されている。第3話は田中天担当パートのみ存在し、『トライデント』のみならず、2012年4月に発表された次期バージョン『アルシャードセイヴァーRPG』の発売に向け、現行バージョン(ルール第一版、『ff』、『ガイア』を包含)全体を締めくくる最終話の位置づけとなっている。本記事では第3話のパーティは「最終パーティ」として各パートのパーティとは別に分け、既出のPCはデータのみ記述し、『トライデント』新規のPCのみ詳述する。

第1話

クエスターレベル17。

ボーナス経験点なし。

サクセションは未達成。


第2話

クエスターレベル27。

ボーナス経験点450。

サクセション及び偉業クエスト達成済み。アインヘリアルクラスの取得は任意。

プリプレイ時に追加加護を3つまで取得。追加加護の代わりにクエストアイテムかワールドアイテムを選択可能。


第3話

クエスターレベル100。

ボーナス経験点1000。

クラス数上限は6つ(通常3+上級1+アインヘリアル1+SCまたはOVL1)。

プリプレイ時に追加加護を10個まで取得。追加加護の代わりにクエストアイテムかワールドアイテムを選択可能。


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