アルシノイテリウム
生息年代: 35.00?23.00 Ma Pre??OSDCPTJKPgN
Arsinoitherium (生態復元想像図[1])
保全状況評価
絶滅(化石)
地質時代
約3,500万- 約2,300万年前
(新生代古第三紀始新世後期後半[プリアボニアン]- 同紀漸新世末期[チャッティアン])
分類
アルシノイテリウム(学名:genus Arsinoitherium)は、約3,500万- 約2,300万年前(新生代古第三紀始新世後期後半[プリアボニアン]- 同紀漸新世末期[チャッティアン])のアフロアラビア[3]に生息していた、植物食性有蹄哺乳類の一種(1属)。
アルシノイテリウム科の模式属で、かつ、重脚目の代名詞のように語られる動物である。
巨大な体躯と角を持ち、その外観からサイのような印象を受けるが、進化系統上は遠く、近縁関係が認められるのはともに近蹄類として総括される動物群、すなわち、ハイラックスやゾウ、ジュゴンなどである。なお、目レベルの系統分類についての詳細は重脚目を参照のこと。
目次
1 呼称
2 発見史
3 生物的特徴
4 下位分類(種)の詳細
5 脚注
6 関連項目
7 外部リンク
呼称)の宮殿遺跡の近隣で、本属の最初の化石は発見された。ゆえに属名は女王の名をギリシア語「therion (=animal、wild beast、動物、獣)」に冠したものとなっており、「アルシノエの獣(哺乳類)」を意す。
中国語では「エジプト重脚獣(エジプト産の重脚類)」との意で「埃及重脚獣」と称す[4]。
発見史 画像-1:Arsinoitherium zitteli 最初に発見された骨格化石標本。いわゆる、「アルシノエ2世女王の獣」。英国、ロンドン自然史博物館。
長らく重脚目は、エジプトのファイユーム地方から見出される本種のほかには有力な発見例が無かった。本種だけはきわめて良質な標本を得る事ができたので、重脚目の代名詞ともなった。学名の項で触れた最初に発見された化石がそれであり、唯一の完全な骨格標本である(画像-1を参照)。