アルシノイテリウム
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アルシノイテリウム
生息年代: 35.00?23.00 Ma
Pre??OSDCPTJKPgN
Arsinoitherium (生態復元想像図[1]
保全状況評価
絶滅(化石
地質時代
約3,500万- 約2,300万年前
新生代古第三紀始新世後期後半[プリアボニアン]- 同紀漸新世末期[チャッティアン])
分類

:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:哺乳綱 Mammalia
亜綱:獣亜綱 Theria
下綱:真獣下綱 Eutheria
上目:アフリカ獣上目 Afrotheria
階級なし:(未整理[2]近蹄類 Paenungulata
: 重脚目 Embrithopoda
:アルシノイテリウム科
Arsinoitheriidae Andrews, 1904
:アルシノイテリウム属
Arsinoitherium Beadnell, 1902

学名
genus Arsinoitherium
タイプ種
A. zitteli
和名
アルシノイテリウム
下位分類群(


A. zitteli Beadnell, 1902 (模式種

A. giganteus Sanders, Kappelman et Rasmussen, 2004

? A. andrewsii Lankester, 1903
- 詳しくは本文参照 -

アルシノイテリウム(学名:genus Arsinoitherium)は、約3,500万- 約2,300万年前(新生代古第三紀始新世後期後半[プリアボニアン]- 同紀漸新世末期[チャッティアン])のアフロアラビア[3]に生息していた、植物食性有蹄哺乳類の一種(1)。

アルシノイテリウム科模式属で、かつ、重脚目の代名詞のように語られる動物である。

巨大な体躯とを持ち、その外観からサイのような印象を受けるが、進化系統上は遠く、近縁関係が認められるのはともに近蹄類として総括される動物群、すなわち、ハイラックスゾウジュゴンなどである。なお、レベルの系統分類についての詳細は重脚目を参照のこと。
目次

1 呼称

2 発見史

3 生物的特徴

4 下位分類(種)の詳細

5 脚注

6 関連項目

7 外部リンク

呼称

プトレマイオス朝エジプトのアルシノエ2世女王(Arsinoe II)の宮殿遺跡の近隣で、本属の最初の化石は発見された。ゆえに属名は女王の名をギリシア語「therion (=animal、wild beast、動物、獣)」に冠したものとなっており、「アルシノエの獣(哺乳類)」を意す。

中国語では「エジプト重脚獣(エジプト産の重脚類)」との意で「埃及重脚獣」と称す[4]
発見史 画像-1:Arsinoitherium zitteli 最初に発見された骨格化石標本。いわゆる、「アルシノエ2世女王の獣」。英国、ロンドン自然史博物館

長らく重脚目は、エジプトファイユーム地方から見出される本種のほかには有力な発見例が無かった。本種だけはきわめて良質な標本を得る事ができたので、重脚目の代名詞ともなった。学名の項で触れた最初に発見された化石がそれであり、唯一の完全な骨格標本である(画像-1を参照)。


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